国内から海外まで人気となっている日本酒ですが、獺祭や久保田といった有名どころから女性に人気のスパークリングまで登場し、非常に多種多様に渡っております。
美味しい日本酒を飲みたいけど、甘口とか辛口とか値段も高いものから安いものまであって何を選んだら良いかわからないことは多いですよね。
本記事では、本当に美味しいと思える日本酒を徹底紹介したいと思います。
高いものから安いもの、入手困難なものやコスパの良いもの等々あらゆる角度から美味しいと思える日本酒を集めましたので、ぜひ今後の参考にしてみて下さい!
また、ご友人や祝いごととして日本酒をプレゼントするのも良いかと思います!
目次
【日本酒とは?】
「日本酒」というお酒の名前に国名が入っているから、日本でできたお酒なのかな?他のウォッカやウイスキー、ラム、ワイン等々とは何が違うのかな?など疑問に思うことはありますよね。
なぜ、「日本」と付いているのかと言いますと、日本に古来から存在する「米」と「麹(カビや微生物を発酵させたもの)」と水を原料にした日本特有の製法で造られているお酒のため、「日本酒」と呼ばれるようになっております。
この製法は、現在海外から非常に高い評価を受けており、日本酒を好む海外の方はとても多くなってきております。
基本的な製造の流れは、米に対して麹の酵素を用いて米のデンプンを糖分(ぶどう糖)に変え(糖化)、その糖分に対して酵母を用いることでアルコール発酵を行うという流れになります。
日本酒製造の大きな特徴は、「糖化」と「アルコール発酵」を同時に行う手法にあり、これが世界でも非常に貴重な手法と認識されており、海外の方からの好評価に繋がっている部分でもあります。
余談ではありますが、例えばビールは「糖化」と「アルコール発酵」を完全に別々で行い、また、ワインは「アルコール発酵」のみしかしない製造工程を取っております。
また、「日本酒」の呼び方として、下記のように呼称されることもありました。
日本古語では「酒々(ささ)」、仏教僧侶の隠語で「般若湯(はんにゃとう)」、江戸時代には「きちがい水」という別称もあった。
現代では、若者に「ポン酒(ぽんしゅ)」と呼ばれることもある。
出典:Wikipedia
賞味期限は?
アルコールの殺菌作用もあり、賞味期限の表示義務が無いのであまり気にされる方(見かけることも含め)は多く無いかもしれません。
「美味しく飲める」ことを考えた時の日本酒の一般的な賞味期限は1年となります。
また、開栓した場合は数日以内に飲むことをオススメします。
【日本酒の種類・違い】
色んな日本酒の商品を見ていると、純米や吟醸、大吟醸と聞き慣れない単語がなんでおりますよね。
日本酒というのは、「精米歩合」と「醸造用アルコール添加の有る無し」で種類が決まります。
精米歩合とは?
精米歩合というのは、製造過程で「一体どれだけの米が削られたのか」を表す数値です。
かなり厳密に言いますと、「精米後の白米の、元の玄米に対する重量の割合」となります。
例えば「精米50%以下」と表記されているのは、米が50%削られてますよ。ということになります。
米というのは、中心に行けば行くほど香り高くなり貴重なものとなります。
削るということは、外側の部分を削ぎ落として中心部分を使用するということになりますので、削れば削るほど米の中心部を使用した日本酒ができあがります。
以上のことから、精米歩合の数値が低ければ低いほど、米の中心部を使用している日本酒となり、価値の高いものになります。
醸造用アルコールの添加とは?
日本酒とは?の見出し部分でも説明しましたが、基本的に日本酒は「米」と「麹」を用いて造られております。
ですが物によっては、「米」と「麹」に加えて醸造用アルコールを加える日本酒が存在します。
え、でもアルコールを加えすぎたらそれってもう日本酒本来のものとは掛け離れるのでは...と思われるかもしれませんが、添加する醸造用アルコールの量は、「白米の総重量の10%未満までに抑えなければならない。」とされております。
なので、その範囲内でのみ醸造用アルコールを添加することが可能なのです。
醸造用アルコールを添加することで、味や香りを立てたり丸みを持たせたりすることができるため、このような製造手法が物によっては用いられるようになりました。
精米歩合とアルコール添加に関して説明しましたが、先ほどこの2点で日本酒の種類が決まると書きました。
まず、醸造用アルコール添加のないものは「純米酒」、あるものは「本醸造酒」と分けられます。
以降は、精米歩合の比率で種類が決まります。
「純米酒と本醸造酒」及び「精米歩合数値」の関係図と名称は下記となります。
純米酒
精米歩合が50%以下:純米大吟醸酒
精米歩合が60%以下:純米吟醸酒
精米歩合が60%以下または特別な製造方法:特別純米酒
精米歩合が上記以外:純米酒
醸造酒
精米歩合が50%以下:大吟醸酒
精米歩合が60%以下:吟醸酒
精米歩合が60%以下または特別な製造方法:特別本醸造酒
精米歩合が上記以外:本醸造酒
となります。今後、純米大吟醸酒とか見たら精米歩合が50%以下の純米酒なんだな!ってパッと思える様になったら初心者卒業です。笑
最初の内は、この表と日本酒の瓶と照らし合わせて理解するようにすると良いかと思います。
【日本酒の飲み方】
日本酒は、飲用温度が5度~60度となっており、他のお酒と比べるとその範囲は広いのが特徴的です。
大きく分けて、5度~15度の「冷酒」、20度~25度の「常温(冷や)」、30度~60度「燗酒(かんざけ)」と分類されますが、実は「冷酒」と「燗酒」に関してはさらに細分化することができます。
冷酒
5度:雪冷え(ゆきびえ)
10度:花冷え(はなびえ)
15度:涼冷え(すずびえ)
燗酒
30度:日向燗(ひなたかん)
35度:人肌燗(ひとはだかん)
40度:ぬる燗(ぬるかん)
45度:上燗(じょうかん)
50度:あつ燗(あつかん)
55~60度:飛び切り燗(とびきりかん)
となります。温度帯を細かく指定したい人はこちらでお願いするのも良いかもしれませんね。
日本酒によって合う温度帯は存在しますので、全く知らない日本酒を試すときは、店員の方に聞いたり調べて見たりするのをおすすめします!
リセマラが気になる方はこちらも!
甘口・辛口を分類する日本酒度とは?
甘口・辛口とある中で、例えば甘口と書かれている二つの日本酒があった時に、結局どっちの方が甘いの?と思ったことはありませんか?
甘口・辛口の度合いに関しては、ちゃんと数値化しているものがありまして、それが「日本酒度」と呼ばれるものです。
表を見てもらえますと分かる通り、日本酒度の数値がマイナスに行けば行くほど甘口となり、プラスに行けば行くほど辛口となります。
数値の算出法は、日本酒と水との比重で決まります。
水が最も重くなる温度が4度であり、この水と日本酒の重さを比較して、算出します。
日本酒の方が重ければマイナスとなり、甘口となるのですが、ではなぜ重いほうが甘いのでしょうか?
日本酒の中には糖分とアルコールが含まれているのですが、「糖分は重く」「アルコールは軽い」のです。
つまり、糖分が入っていれば入っているほど重くなり、結果的に甘くなるという形になります。
水と比較してどれだけ日本酒側が重いか・軽いかの数値で表現しているのです。
一般的に、「大辛口」「辛口」「やや辛口」「普通」「やや甘口」「甘口」「大甘口」とよく表記されるものに関しては、下記の数値で定義されております。
今後は、より細かく甘口・辛口を理解した上で飲みたい場合は、上記のような表を参考に、日本酒選びをすると良いかと思います。
ここまでで、「日本酒とは?」「日本酒の種類」「日本酒の飲み方」と説明してきましたが、それを踏まえて、ここからはおすすめの日本酒を紹介して行きたいと思います。
口に合うものが必ずひとつは見つかると思います!
【越後桜 純米酒】
新潟県が産地の「越後桜 純米酒」。
低温発酵によるきめ細やかな旨みと華やかな吟醸香がを感じることができる、本格派大吟醸で、淡麗な辛口の味わいを特徴としております。
水と米のみの無添加物で仕上げられており、和食料理ととても合う日本酒です。
【十四代 本丸 秘伝玉返し】
山形県が山地の「十四代 本丸 秘伝玉返し」。
十四代シリーズの本醸造酒。
秘伝玉返しというとても独特なネーミングの日本酒です。
値段もさることながら、実力は確かなもので、上立ち香は穏やかながら上品にバニラの様に香ります。
口に含むと、まるで生クリームを思わせるようなトロンとした甘味が、心地よく膨らみを演じます。
甘味と辛味が抜群に整った日本酒です。
一度は飲んでおきたい非常に貴重な日本酒のひとつ。
【白川郷 純米にごり酒】
岐阜県が産地の「白川郷 純米にごり酒」。
豊富で上質な水と、良質な酒米を使用することで引き出される、米の自然の旨みを引き出すこだわり製法を採用し年がら年中美味しく味うことのできる伝統の技術で作られた逸品です。
純米で、甘辛の基準となる日本酒度がマイナス25なので、とても甘口で、冷やして飲むと非常に美味しく飲めるかと思います。
値段も安いので、お手軽に手を出しやすい点も魅力的かと思います。
【越乃景虎 龍】
新潟県が産地の「越乃景虎 龍」。
蔵のある栃尾で元服し景虎と名乗る事となったことがお酒の名前の由来です。
毎日の晩酌にもおすすめの、蔵人が丹精込めて作り上げた名酒。
すっきりとした飲み口で穏やかな良い香り、米の甘味もしっかりとあって、まろやかな味わいを楽しむことができる日本酒です。
熱燗でも冷やでも、どの温度帯でも美味しく飲めるのも特徴です。
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【獺祭(だっさい) 純米大吟醸】
日本酒に詳しくない人でも一度は聞いたことがあるほどの有名日本酒「獺祭」。
山口県が産地。
最高の酒米と言われる山田錦を磨いて醸した純米大吟醸。
とにかく綺麗な味。
繊細な柔らかな香り。
それらが絶妙なバランスを維持しており、フルーティで爽やかな心地よい味わいと香りが飲むものを魅了します。
日本酒好きを謳うものが絶対に避けては通れない日本酒となります。
ちなみに、獺祭シリーズでは究極の獺祭と言われる「獺祭 磨き その先へ」という値段もとんでもないことながら、日本酒の王様中の王様と呼ばれるお酒がありますので、お金に余裕のある方や一度は試して見たい!という方はぜひこちらを飲んでみることをおすすめします。
【北鹿 北秋田 大吟醸】
秋田県が産地の「北鹿 北秋田 大吟醸」。
秋田といえば優れた米の産地でもあります。
土地柄で優位性を誇る秋田県から湧き出た良水と良質な米をじっくりと醸した大吟醸です。
厳寒時期に低温発酵で米を50%まで磨き仕込んでおります。
白桃やリンゴの様な華やかな香りが立ち上がり、爽やかですっきりとした淡麗辛口タイプの味わい。
冷やでの飲み方が非常に合います。
【幻 純米大吟醸 赤箱】
広島県が産地の「幻 純米大吟醸 赤箱」。
非常に甘口で美味しい日本酒で、皇室の御用達とも関係のある幻の日本酒です。
蔵伝承のリンゴ酵母を使用しており、ほぼ全てを手作りで醸した香り高い素晴らしい日本酒です。
皇室御用達というのは、昭和20年代まで、全国品評会で1位から3位までに入賞した酒屋が箱に入れて皇室に献上できるというものなのですが、これは正月の神事に御神酒として使われるという非常に名誉な出来事であり、幻のもととなった日本酒が3年間皇室に献上する日本酒としてランクインしたのです。
こちらの幻はその日本酒の作成手順を忠実に再現した究極の逸品となります。
女性でも非常に飲みやすいリンゴ風味の日本酒です。
ぜひ日本酒はアルコール度数が...とか辛くて...という方にこそ飲んで見てほしい一品です。
【屋守 純米】
東京都が産地の「屋守 純米」。
東京都内にある数少ない酒蔵のひとつです。
地下150mから汲み上げた水と厳選された米で仕上げられた屋守 純米は、全ての日本酒の中でもトップクラスの甘味を持ちます。
非常にフルーティで甘いので、初心者や日本酒が苦手な方でもゴクゴク飲めてしまいます。
お酒を抽出する際に雑味がありがちな最初と最後の部分を取り除いた「中取りという部分だけを瓶に詰めておりますので、雑味がなくすっきりとした甘い味わいを感じることができます。
【久保田 萬寿 純米大吟醸】
新潟県が産地の「久保田 萬寿 純米大吟醸」。
有名な久保田シリーズから萬寿をピックアップしました。
新潟県を代表とするお酒で、味・香り共に蔵人が丁寧に仕上げた最高級の逸品です。
柔らかな口当たりと調和の取れた旨味が飲むものを魅了します。
どの温度帯でも美味しいのは間違い無いですが、おすすめは冷やです。
フルーティな味わいをより感じることができると思います。
お祝い品としても非常に喜ばれる一品です。
【花陽浴(はなあび)】
埼玉県が産地の「花陽浴(はなあび)」。
果実の様な香りと蜜の様な甘味を持ち、一方で酸味を感じさせる、玄人を唸らせる非常に完成度の高い日本酒。
次世代の日本酒を担っていく筆頭の蔵元及び日本酒です。
華やかで、旨味を感じさせ、フレッシュさで余韻を残す素晴らしい逸品をぜひ堪能して見てください。
【醸し人九平次(かもしびとくへいじ)】
愛知県が産地の「醸し人九平次」。
海外からの人気も高く、三ツ星レストランにも並ぶほどの名酒です。
山田錦の甘味と旨味がバランス良く混ざり合っており、非常にフルーティで女性にもおすすめの日本酒です。
料理にも合いますので、併せて楽しむのもありかと思います。
【風の森】
奈良県が産地の「風の森」。
採算度外視で作成したと言われるほどとにかく味にこだわった逸品。
爽やかな青りんごの香りで、微かに甘味を余韻として残します。
現代的な味わいを持つ風の森は、酸化を抑え、冷却機能の高いタンクを使用しております。
発泡感を楽しめるこちらは、値段も割安で、非常にコストパフォーマンスの高い日本酒と言えます。
【新政(あらまさ)】
秋田県が産地の「新政」。
秋田県で栽培された米のみを用いて醸造しており、 酒母には、天然の乳酸菌を活用する伝統製法「生酛」 のみを採用した細部までこだわり抜いた逸品。
新政酒蔵の逸品としては「No.6」という日本酒も非常に有名かと思われます。
まるで白ワインのような濃密な甘味を持ち、果実感が溢れる非常にフルーティで飲みやすい日本酒です。
良ければこちらもぜひ飲んでみてください!
【而今(じこん)】
三重県が産地の「而今(じこん)」
無濾過生の旨み、キレイな果実の味(青リンゴのような)、酸味のある非常に美味しい味です。
永平寺を開いた道元禅師の「今、この一瞬を大切に生きる」という言葉から【過去にも囚われず未来にも囚われず、今をただ精一杯生きる】と願いを込めて付けられたのが、「而今(じこん)」という名前の由来です。
「ただ精一杯生きる」という力強い想いを象徴するかのようなじっくり熟成された味と、フレッシュな味わいは飲むものを魅了させます。
値段は決して安くありませんが、あらゆる人を虜にする非常に人気な日本酒銘柄のひとつです。
【楯野川(たてのかわ)】
山形県が産地の「楯野川」。
山形県オリジナルで作られた酒造好適米「出羽燦々」を50%まで磨いた純米大吟醸酒。
アルコール度数は14%台と低めなので、お酒感が苦手な方にも飲みやすく、爽やかな果実の味が、より飲みやすさを引き立てております。
まるで可憐な日本美人のような、きめ細かい優しさに包まれる清楚な味わいが、飲むものを魅了します。
【日本酒の面白いサービス】
ここまで日本全国のおすすめ日本酒を紹介しましたが、実は私も最近知ったのですが、日本酒で非常に面白いサービスがここ最近登場しております。
【saketaku(サケタク)】
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昨年時点でのユーザー満足度は95.2%と非常に高い評価を受けており、また、月に1本なので飲み切れずにどんどん溜まっていくという本数では無いですし、毎月給料日を楽しみにするのと同じような感覚で日本酒を心待ちにできるかと思います。
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自分だけじゃ固定観念で偏った日本酒選んでしまいがちだからね!
こういうサービスで色々試して美味しいものを探すのはかなりアリだと思う。
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