ウイスキーと言えばもはや知らない人はいないほど人気なお酒ではありますが、ウイスキーカクテルに関してはあまり知らない人もいるのではないでしょうか?
ストレートやロックでウイスキーを原酒で飲むことも多い中、実は美味しいウイスキーカクテルもありますよ!ということで、
本記事では、オススメで美味しく飲みやすいウイスキーカクテル5選をまとめました!
初心者にもわかりやすく「原料」や「保存法」なども解説した上でご紹介しておりますので、ぜひこれを機にウイスキーカクテルに詳しくなって嗜んでみてください!
ウイスキーカクテルを知らないままお酒ライフを歩むのは本当に損だと気付くはずです...!
いつもロックで飲んでたから、あまり気にしてなかったけど、ウイスキーのカクテルは気になるな...
目次
そもそもウイスキーとは?
皆様にとってウイスキーとはどんなお酒でしょうか。
ウイスキーは飲みにくい。癖がある。
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
大麦(モルト)を原料にして蒸留、熟成させたものがウイスキーと呼ばれるお酒なのですが国によって、また地域によって特徴は様々です。
熟成に不可欠な樽によっても多様なキャラクターが生まれます。
例えばアメリカでは、新樽の内側を100%焦がした樽をよく使用し、アメリカンウイスキーのバーボンではこの樽による保存、熟成を酒税法で義務づけています。
スコットランドのウイスキーでは何種類も使用しますが主に2種類の樽をメインで使用しています。
一つ目がバーボンを作った後の空樽。
バーボン樽熟成と呼ばれるものです。
生産量が多く、価格が安く手に入るためスコットランドでは全体の9割はバーボン樽を使用しています。
そして、シェリー酒の空き樽シェリー樽。
近年では、すべてのシェリーバットがウイスキー業界のオーダーに応じて、ブドウ品種や味わいをウイスキーに合わせてシェリーを作らせて樽に香りをつけてから中身を捨ててシェリーの空樽を作成、使用しています。
それにより樽自体が非常に高価なためウイスキー界のロールスロイスと呼ばれるマッカランなどの良質かつ高価格帯のウイスキー造りにのみ使用されています。
以前は、禁酒法時代にシェリー樽にウイスキーを隠して監査の目が消えた頃飲んだら美味しくなっていたことからシェリー樽熟成が主流でした。
また、実は日本にもジャパニーズオークと呼ばれるミズナラの木の樽があります。
ミズナラ樽は湿気に弱く、歪みやすいため扱いが非常に難しく、4.5年ほど前までは高齢の方一人しか職人が居なかったほどです。
ミズナラ樽を使用する事で、白檀や伽羅のアロマが香り、日本らしさを表現できるのです。
さらには近年、杉の木や栗の木、桜の木を使用した樽も研究されています。
このように様々なキャラクターを持ったウイスキー達はもちろんそのままお飲みになられる方が多いですが、カクテルにしても大変面白いお酒です。
他にもウイスキーの原料やカロリー、飲み方などはこちらの記事でもご紹介しておりますので、ぜひあわせて参考にしてみてください!
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銘柄によって全く違った味わいになるウイスキーのカクテルをご紹介致します。
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オススメのウイスキーカクテル
「玉響〜たまゆら〜」
2011 Suntory The Cocktail Award 池上雅子氏の作品です。
ジャパニーズウイスキーの響12年とグリーンティリキュール、ホワイトチョコレートリキュールに生クリームを合わせた濃厚な旨みと甘いコクが味わえるカクテルです。
ジャパニーズウイスキーの評価は世界でみてもトップレベルに高いにもかかわらず、ジャパニーズウイスキーをベースに指定したメジャーカクテルがほぼないという現状があります。
そんな中、こういった作品が世界的に広まっていくことでより日本のウイスキー業界が活発になっていくことに期待したいですね。
「マンハッタン」
カクテルの嬢王と呼ばれる世界で最も有名なカクテルの一つです。
第19代アメリカ大統領選挙のときにニューヨークのマンハッタンクラブでレシピを提案、命名なされたとのことでベースに使用されるウイスキーはアメリカンウイスキーと決められています。
中でもライ麦を原料としたライウイスキーをベースにして、 スイートベルモットとアンゴスチュラビターズを混ぜ合わせることが多いですカクテルです。
仕上げにマラスキーノチェリーをピンに刺して飾ります。
バランスが大変難しく1mm違ったり混ぜる回数が1回転前後するだけで別のカクテルになってしまうほど繊細なカクテルなのでバーテンダー泣かせのカクテルとも言われます。
「アイリッシュコーヒー」
アイルランドの空港にあるレストランバーのバーテンダーが厳しい寒さの中、待合室にくる乗客のために考案した、アイリッシュウイスキーをベースにしてホットコーヒーと砂糖やスパイスを加えたホットカクテルです。
仕上げに生クリームを浮かべるのですが綺麗な二層にするのが大変難しく、しっかりとしたテクニックをもったバーテンダーのいるお店でないとハイクオリティのアイリッシュコーヒーには出会えません。
お店によっては挽きたてのコーヒーで作ってくれるところもあります。
アイリッシュウイスキーならではのナチュラルな甘味とコーヒーの苦味がマッチした一息つきたい時に最良のカクテルです。
「ロブロイ」
マンハッタンのベースのウイスキーをスコッチウイスキーに変えて作られることからスコッチマンハッタンと呼ばれることもあるカクテルです。
コスト面からバランタインファイネストをベースにすることも多いですが基本的にはスコッチウイスキーをベースに、スイートベルモットとアンゴスチュラビターズを混ぜ合わせたカクテルです。
同名の映画やBARがあるので耳にしたことがある方が多いかもしれません。こちらもマンハッタンと同様に大変バランスの難しいカクテルです。
「ミントジュレップ」
バーボンウイスキーをベースにミントとシロップを混ぜて炭酸を加えたカクテルです。
毎年5月にアメリカのケンタッキーダービーで飲まれる公式カクテルとして有名です。
はちみつのような甘さのバーボンウイスキーとミントの相性は最高に心地よくそこに炭酸が加わることで実に爽やかかつ飲みやすいカクテルに仕上がります。
ちなみにケンタッキー州のバーボン群で大麦とコーンを原料にして作り、新樽の内側を100%焦がした樽で熟成させたものだけをバーボンウィスキーと呼ぶことが出来ます。
よってアメリカンウイスキー=バーボンウイスキーではないのです。勘違いされている方が非常に多いのでこれを知っているだけで玄人感がでます。
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オススメのウイスキーカクテル5選!美味しくて飲みやすい初心者向けも!|まとめ
国ごとの特徴を活かした美味しくて飲みやすいオススメのウイスキーカクテルを5種類ご紹介致しました。
ウイスキーカクテルは作るのが難しいので口に合うものに出会うのが難しいかもしれませんがそれ故に力を入れているバーテンダーも多いので是非気軽にオーダーしてみてください。
余談ですが実はウイスキーは日本でも急成長中のジャンルでして世界でも市場価格のトップ100はほぼジャパニーズウイスキーで占められるほどです。
良いウイスキーをカクテルにしてしまうのはもったいないと仰る方も非常に多いのですが、もったいないは最高の贅沢です。
思い切ってお気に入りのウイスキーでカクテルを作ってみると至福の時間が過ごせること間違いなしです。
ちなみに意外と知られていない豆知識なのですが、アイリッシュウイスキーだと「whiskey」と表記されており、スコッチウイスキーだと「whisky」と表記されています。
アメリカンウイスキーには銘柄により両パターンの表記があり、それを見るとどの国から技術が伝わったものなのかという蒸留所のルーツがわかるのです。
日本はスコットランドで学び技術を持ち帰って来ているので「whisky」の表記が一般的ですが、どちらもウイスキー同じだよね。という観点からウイスキーのイベントなどでは「whisk(e)y」という表記を見かける機会があります。
whiskeyを鍵あり。 whiskyを鍵無し。whisk(e)yはカッコイイなんて表現されることもあります。
このような背景を知ったうえで口にするカクテルは一味違うものになるでしょう。
ウイスキーの他にもウォッカベースやラムベース、ジンベースで作った美味しいカクテルも本サイトではご紹介しておりますので、他のお酒が気になる方はぜひそちらも読んでみてください!
「マンハッタン」を早く飲んでみたいな...
私は「ミントジュレッブ」が気になる...!
参考記事
初心者にもおすすめの人気ウイスキーランキングTOP10!飲み方や種類も徹底解説!