バーテンダーって仕事があることは皆様ご存知だと思います。
でもバーテンダーってどんな仕事なのか。
バーに行ったことがない方はよく知らないのではないでしょうか。
怖そうとか、チャラチャラしてそうとか、夜のお仕事だから怪しいとかマイナスイメージを持っている方も正直多いと思います。
逆にバーによく行かれる方はかっこいいお仕事だと認識されている方が多いように思えますが実際どんな仕事なのかはご存知ない方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなバーテンダーのお仕事についてご紹介致します。
バーテンダーとは?
そもそもバーテンダーとは、「バー=止まり木」「テンダー=優しい」という意味から、優しい止まり木。
腰をかけて一休みできる場所、なんて意味があります。
余談ですが「バーテン」と呼ぶ人をよく見かけますがこれは差別用語だとご存知でしょうか。
恐らく省略して呼んでいるつもりなのでしょうが、バーと瘋癲(ふうてん)を合わせた造語でフラフラとして定職につかない人のことを指す言葉ですので絶対にバーテンダーをバーテンなんて呼んではいけません。
その瞬間静かに伝票が出てくるお店もあるくらいです。
そんなバーテンダーの仕事内容ですが、何をお客様に提供する仕事だと思いますか?
お酒や食べ物を提供するのはもちろんなのですが、バーテンダーがお客様に本当に提供しているものは「空間」なのです。
ネガティブな気持ちを少しだけ吐き出せる場所を作るためにお酒と一緒に一言添えたりしながら相談役として活躍する場面も多々あります。
ポジティブな気持ちがさらにプラスになれるように導いたりと、そんな空間をサービス、提供するのが実はバーテンダーの一番のお仕事です。
ただお酒を作って出すのは「飲食店のスタッフ」です。
時にカップルや仕事関係の方々の会話の仲介役になったり、静かに影となりお客様を見守ったりと。
お酒の知識や技術だけでなく、空気を読む力と教養、ボキャブラリーも必要となります。
違うバーに行った時に恥をかかないために少しだけお節介させて頂いたりすることもありますがそれも雰囲気をよんでのことです。
また、バーは夜の病院と例えられることがあります。
昼の病院では治すことのできない小さな心の穴を埋めさせて頂く空間作りをするのもバーテンダーの仕事なのです。
大袈裟に感じるかもしれませんが人が死ぬ前に最後に会う人間がバーテンダーであるということが本当にあり得る世界なのです。
なので、モテたいから、かっこいいからという動機でこの世界に入って来られる方もたくさんいますが想像以上に人の心と近いとこで働く繊細なお仕事であるという覚悟は多少必要かも知れません。
バーテンダーをする上で知っておきたい資格
結論から言うとバーテンダーに資格や免許は必要ありません。
バーで働けば誰しもがバーテンダーをしているといえます。
それ故にサービスが疎かな方や肩書きに酔っている方も少なくはありません。
その差別化のために、より良いサービスを感じて頂くためにいくつかあるバーテンダーの団体、協会に所属しプロフェッショナルバーテンダーと正式に名乗る方も多いのです。
プロフェッショナルバーテンダーを名乗る資格とは?
具体的な資格でいうと、お酒のプロということもありそれぞれ得意のジャンルで資格を取得するバーテンダーもたくさんいます。
ワインのプロ「ソムリエ」はもちろんウイスキーのプロ「ウイスキーエキスパート」や「ウイスキープロフェッショナル」、その他にカクテル検定やビールやテキーラの資格、シガーやチョコレートの資格などお酒に関わる資格はたくさんあります。
どれも相当勉強しないと取れない資格ばかりなので、なかにはそれなりのキャリアを積まないと受験すら出来ないものもあります。
一概に全ての人に当てはまるわけではないですが、自称バーテンダーとの境は資格取得の有無であるといっても過言ではないほど信用度を増すアイテムであることは間違いありません。
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バーテンダーをする上で知っておきたい服装
バーテンダーは接客業なので、清潔感のある服装や外見が求められます。
一般的なバーテンダーの服装は、以下のような特徴があります。
- クラシックなスタイルの白いドレスシャツ
- ブラックのベストまたはウエストコート
- ブラックのスラックスまたはズボン
- ブラックのドレスシューズ
革靴とスラックスにワイシャツ、ベストとネクタイ、または蝶ネクタイといったところですが、オーセンティックと言われる本格的なバーではメインの方がジャケットを羽織っていることもあります。
お店のコンセプトによってはエプロンをしたりハットや帽子をかぶるカジュアルなバーテンダーもいます。
大概どこのお店も制服貸与としてベストは貸してくれますがシャツやネクタイとパンツは自分で用意することがほとんどです。
バーによってはカジュアルなスタイルを求める場合もありますので、就業先のルールに従うことが大切です。
バーテンダーをする上で知っておきたい給料
正直高くないです。むしろ低い方だと思います。
月給にすると総支給で15万から25万程度。
加えて福利厚生や賞与などがない所の方が多いです。時給だとしても1000円前後のお店が多い印象となります。
昼過ぎから明け方まで働いて仕事終わりにカクテルの練習。週に1,2回ある休みには他のバーや飲食店に行って勉強をしたり、心理学やお酒の法律や歴史、資格取得のための勉強をしたりと毎日勉強です。
もちろん上手に時間を使って遊びを満喫できる人が仕事が出来る人なのですが最初のうちはアルバイトでない限りそんな余裕はないかもしれません。
そんな働き方が多いことからバーテンダーとは、生活のために仕事をするのではなく他人のために仕事をするという「生き方」であると言っても過言ではありません。
それ故に、バーテンダーには少々闇を抱えた方が多い気がします。
そんな人だからこそ他人悲しみに寄り添い、尽くし、人の心を救える唯一無二のやりがいのある仕事とも言えます。
本当に稼げる人は年収1千万超える方もいます。独立して自分のお店を持つことが絶対条件です。
自分のお店に立ち、イベントに出向いたり、仲間のお店に出張してゲストバーテンダーとして働いたりセミナーを開催したりなど様々な働き方がある魅力的な仕事ですが才能やセンスに加えて途方も無い努力、一生勉強し続けられる人が初めて高給取りとなれる仕事ですので、お金のためだけに働く人には絶対にお勧めできない仕事でもあります。
個人店でなく会社員としてバーテンダーという職に就くなら多少変わりますがそれでも大変なお仕事であることには変わりありません。
逆に薄給でもこんなにやりがいのある仕事も他にそうないと思います。
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バーテンダーを目指すなら知っておきたい資格・服装・給料に関して|まとめ
バーテンダーを目指すなら知っておきたい資格・服装・給料に関してをまとめましたがいかがでしょうか?
バーに足を運んだことのない方も、よく行く方もバーテンダーのイメージは変わりましたでしょうか?
この記事を読んでバーテンダーに少しでも興味を持たれた方は直接バーに行ってバーテンダーに話しを聞いてみるのがベストです。
快くバーテンダーのことを教えてくれるでしょうし、求人を出していないけどアルバイトを雇っているというバーもたくさんあります。
なのでまずは気軽にバーの世界に触れてみて下さい。
本気で一流のバーテンダーを目指そうとする方は渋谷にバーテンダーの専門学校、ジャパンバーテンダースクールというところもありますので是非検索してみてください。
最後に、バーテンダーとひとことで言っても何種類かありまして、今回の記事で取り上げたのばクラシックバーテンダーと言ってドラマなどのイメージにあるバーテンダーです。
他にもホテルバーテンダーと言って、ホテルに就職し他の業務とプラスでホテルバーで働く仕事。
フレアバーテンダーと言って、音楽に合わせてジャグリングのようにボトルやシェーカーなどの道具を投げて空中で合わせたりしながらカクテルを作るエンターテイナーとして働くバーテンダーもいます。
それぞれに向き不向き、良さや難しさがある専門職ですのでまずは色々なバーの扉を開いて日常の少し離れたとこにある世界に触れてみてください。
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