※2026年9月25日時点の情報です。訪日客数はJNTO(日本政府観光局)の推計値、消費額は観光庁の公表値、人気スポットは公開されたランキング・調査をもとに編集部で整理しました。本記事には広告が含まれます。
✓ 2025年の訪日客は4,268万人で過去最高、旅行消費額も9.5兆円で過去最高でした。
✓ 人気の理由は円安・日本食・安全・体験。抹茶・茶道体験の予約は前年比280%増という調査もあります。
✓ 「意外な場所」は宮城県岩沼市(金蛇水神社)や福岡県八女市など。地方の神社や町並みに外国人が急増しています。
✓ 2026年は中国からの客が大きく減る一方、韓国など14市場が8月として過去最高。二重価格や宿泊税の引き上げも進んでいます。
京都や浅草に行ったら、周りは外国人観光客ばかり。そんな経験をしたあなたも多いのではないでしょうか。
でも最近は、東京や京都だけではありません。外国人向けの地図アプリの分析では、宮城県の小さな神社や福岡県の白壁の町並みで、外国人の滞在が何倍にも増えていることがわかっています。
この記事では、JNTOや観光庁の最新データと、外国人の検索・移動データから見た人気スポットを整理しました。なぜ日本が選ばれるのか、そして日本人のあなたが混雑を避けて旅を楽しむコツまで紹介します。


読み飛ばしガイド
訪日外国人は何人?最新の数字
2025年の訪日外客数は4,268万3,600人。前年比15.8%増で、初めて年間4,000万人を超えました。
国・地域別では、韓国(945万9,600人)がトップで、中国(909万6,300人)、台湾(676万3,400人)、米国(330万6,800人)、香港(251万7,300人)が続きます。オーストラリアも初めて年間100万人を超えました。
2026年は「中国減・その他増」
最新の2026年8月は309万8,900人で、前年同月比9.6%減。1〜8月の累計は2,762万6,300人で、前年同期より2.7%少なくなっています。
大きな理由は中国市場です。8月の中国からの客は41万8,000人で、前年同月比59.0%減。中国政府による日本への渡航の注意喚起が影響しています。一方で韓国は85万500人(28.7%増)、台湾は66万6,000人(7.3%増)と伸び、14市場が8月として過去最高を記録しました。イタリアとスペインは単月の過去最高です。
| 項目 | 数値 | ポイント |
|---|---|---|
| 2025年 訪日客数 | 4,268万人 | 過去最高・前年比15.8%増 |
| 2025年 旅行消費額 | 9兆4,549億円 | 過去最高・前年比16.4%増 |
| 1人当たり旅行支出 | 22万9千円 | ドイツ・英国は39万円台 |
| 2026年8月 訪日客数 | 309万8,900人 | 前年同月比9.6%減 |
| 2026年1〜8月累計 | 2,762万6,300人 | 前年同期比2.7%減 |
| 8月の韓国 | 85万500人 | 28.7%増で国別トップ |
| 8月の中国 | 41万8,000人 | 59.0%減 |
出典:JNTO、観光庁の公表値をもとに編集部作成。
日本旅行が人気の4つの理由
結論は「お得・おいしい・安心・ここでしかできない体験」がそろっているからです。
1. 円安で「お得」に旅できる
2026年9月もドル円は1ドル150円台で推移しており、海外から見ると日本の宿や食事は割安に感じられます。観光庁によると、2025年の訪日客1人当たりの旅行支出は22万9千円。費目別では宿泊費36.6%、買物代27.0%、飲食費21.9%の順で、前年より宿泊費と飲食費の割合が増えました。
出典:観光庁「インバウンド消費動向調査 2025年暦年の調査結果(確報)の概要」
2. 日本食が目的になっている
観光庁のインバウンド消費動向調査では、訪日前に最も期待していたこととして「日本食を食べること」が長く上位にあります。ラーメンやすしだけでなく、居酒屋やコンビニのおにぎりも人気です。
3. 安全で、一人でも動きやすい
夜でも歩ける治安のよさや、時間どおりの鉄道は、初めての旅行者にも安心材料です。一人で食事しやすいカウンター席の文化も、ひとり旅の増加と相性がよいといわれます。
4. 「体験」で行き先を選ぶ人が増えた
トリップアドバイザーが米国・英国・豪州・韓国・中国・台湾の3,025人に行った調査(2025年11〜12月)では、「体験」や旅のテーマから行き先を決める人が37%で、先に目的地を決める人(29%)を上回りました。予約データでは抹茶・茶道体験が前年同期比280%増、地元ガイドなど現地の人と関わる体験も38%増でした。
出典:トリップアドバイザー「2026年版インバウンドレポート」(2026年3月17日)


外国人が検索・訪問している意外な場所
ここからは、ランキングや移動データという根拠があるスポットだけを紹介します。
定番1位は「伏見稲荷大社」と「USJ」
トリップアドバイザーの「2026 トラベラーズチョイス」(2025年2月〜2026年1月の口コミが対象)では、日本の人気観光スポット1位が伏見稲荷大社でした。訪日客向けアプリ「Japan Travel by NAVITIME」の検索データ(2024年12月〜2025年11月)でも、1位ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、2位奈良公園、3位伏見稲荷大社と、関西が上位に並びます。
このランキングでは、大阪府箕面市の勝尾寺が圏外から18位に新たに入りました。だるまがたくさん並ぶ寺として知られ、ヨーロッパ圏では8位です。
出典:トリップアドバイザー「2026 トラベラーズチョイス」/やまとごころ.jp(NAVITIME検索データ)
滞在が急増した「意外な市町村」
ナビタイムジャパンは、同アプリのGPSデータで2024年と2025年の訪日客の滞在を比べました。伸び率の上位には、日本人でもすぐに場所が浮かばないような地域が並びます。
| 順位 | 場所 | 伸び率 | 主な理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 宮城県岩沼市 | 9.33倍 | 金蛇水神社(金運で中華圏に人気) |
| 2位 | 沖縄県浦添市 | 2.55倍 | ショッピングモール |
| 3位 | 石川県七尾市 | 2.47倍 | 温泉、能登の自然 |
| 4位 | 福岡県八女市 | 2.36倍 | 白壁の町並み |
| 7位 | 北海道美唄市 | 2.29倍 | スキー場での雪体験(東南アジア) |
| 8位 | 大阪府箕面市 | 2.26倍 | 寺院・商業施設 |
出典:ナビタイムジャパン「訪日外国人旅行者が訪れる2025年の人気上昇エリア」(2026年3月5日)から一部を抜粋。

秋は「八女」「明日香」「野沢温泉」
同社の秋(9〜11月)の分析では、1位が福岡県八女市(4.60倍)で、白壁の町並みや抹茶カフェ、古民家の宿が理由とされています。2位は奈良県明日香村(4.00倍)で飛鳥寺や岡寺の紅葉ライトアップ、3位は長野県野沢温泉村(3.43倍)で外湯めぐりが人気です。
出典:ナビタイムジャパン「秋の人気上昇エリア 2025」(2026年1月22日)
共通点は「その土地ならではの文化や風景」があること。トリップアドバイザーの調査でも、ゴールデンルート(東京〜京都・大阪)以外に関心がある人は88%で、地域では九州(36%)が最も高い関心を集めました。
オーバーツーリズム対策と二重価格の最新動向
人気が高まるほど、混雑や生活への影響も課題になっています。2026年は「観光客に負担してもらう」仕組みが一気に広がりました。
姫路城は市外の人2,500円に
姫路城は2026年3月1日から、18歳以上の入城料を姫路市民1,000円、市民以外2,500円とする二重価格を始めました。外国人だけでなく、市外に住む日本人も2,500円です。一方で18歳未満は無料になりました。
出典:姫路城公式サイト「3月1日以降の姫路城縦覧料等について」
京都市の宿泊税は最高1万円に
京都市は2026年3月1日の宿泊分から宿泊税を見直し、宿泊料金に応じて200円〜10,000円の5段階にしました。1人1泊6,000円未満なら200円、10万円以上なら1万円です。
出国税は3,000円に
国際観光旅客税(出国税)は、2026年7月1日の出国から1,000円→3,000円に引き上げられました。日本人が海外へ行くときにもかかる税で、オーバーツーリズム対策などの財源にあてられます。6月30日までに契約した航空券などは経過措置で1,000円のままです。
出典:トラベルボイス「出国税3000円への引き上げ方針、2026年度税制改正大綱に明記」
なお、先ほどのトリップアドバイザーの調査では、訪日予定者の89%が混雑緩和のための追加料金に賛同、70%が訪問税などの追加料金に賛成と答えています。


日本人が混雑を避けて楽しむコツ
結論は「時間・場所・曜日」の3つをずらすことです。
- 時間をずらす:有名な寺社は朝いちばんが比較的すいています。伏見稲荷大社のように早朝から参拝できる場所もあります。
- 場所をずらす:同じ京都でも中心部を外す、同じ紅葉でも近くの別の名所を選ぶ。
- 曜日をずらす:連休や週末を避け、平日に休みを取る。宿泊料金も下がりやすくなります。
- 混雑情報を見る:地図アプリの混雑表示や、自治体の観光混雑予報を出発前にチェック。
秋の旅行なら、2026年の紅葉の見頃で時期を確認し、人気のピークを少し外すのもおすすめです。
✓ 人混みが苦手
✓ 町歩きや温泉が好き
✓ 平日に休みが取りやすい
・車がないと移動が不便な地域もある
・飲食店や宿の数が少なく早めの予約が必要
・冬の雪国は天候で交通が乱れやすい
「安さ」より「満足度」で考える
混雑する有名観光地に無理して行くより、少し遠くても落ち着いて過ごせる場所のほうが、時間あたりの満足度は高くなりがちです。外国人が「意外な場所」に足を運ぶのも、人が少なく、その土地らしさを味わえるからかもしれません。
話題の場所を楽しむための準備
着物で町歩きをしてみる
外国人に人気の「日本らしい体験」は、日本人が楽しんでもかまいません。着付けまでお願いできるレンタルなら、手ぶらで出かけられます。
全国の観光地に店舗がある着物レンタルサービスです。着付けやヘアセットまでまとめて頼めるプランもあり、旅先で気軽に着物体験ができます。料金やプランは公式サイトで確認してください。着物レンタルを見てみる ›
地方の話題スポットに泊まる
日帰りでは回りきれない地域こそ、泊まると混雑を避けて朝や夕方の景色を楽しめます。データで人気が伸びている地域の宿を探してみましょう。
- 白壁の町並みと抹茶の町:福岡県八女市周辺の宿を探す
- 外湯めぐりの温泉村:野沢温泉村の宿を探す
- 能登の温泉と自然:七尾市・和倉温泉の宿を探す
旅の記録と持ち物
町並みや紅葉を広く残したいなら、360度カメラという選択肢もあります。Insta360の360度カメラ・アクションカメラを見る
と、どんな写真や動画が撮れるかイメージできます。
長時間歩く旅では、スマホの電池切れと荷物の多さが悩みになりがちです。

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地図アプリの電池切れ対策に
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よくある質問
Q. 2025年の訪日外国人は何人でしたか?
A. JNTOの推計で4,268万3,600人です。前年比15.8%増で、過去最高でした。
Q. 2026年の訪日客は減っているのですか?
A. 1〜8月の累計は前年同期比2.7%減です。中国からの客が大きく減ったためで、韓国や欧米など14市場は8月として過去最高でした。
Q. 外国人に人気の日本の観光地1位はどこ?
A. トリップアドバイザーの「2026 トラベラーズチョイス」では伏見稲荷大社が1位です。NAVITIMEの検索データではユニバーサル・スタジオ・ジャパンが1位でした。
Q. 外国人が増えている意外な場所は?
A. ナビタイムジャパンの分析では、宮城県岩沼市(金蛇水神社)が9.33倍で1位。福岡県八女市、石川県七尾市、北海道美唄市なども伸びています。
Q. 二重価格は外国人だけが対象ですか?
A. 施設によります。姫路城は国籍ではなく「姫路市民かどうか」で料金が分かれ、市外の日本人も2,500円です。
まとめ
- 2025年の訪日客は4,268万人、旅行消費額は9.5兆円でともに過去最高
- 2026年は中国が大幅減で1〜8月累計2.7%減。一方で14市場が8月の過去最高
- 人気の理由は円安・日本食・安全・体験。抹茶・茶道体験は280%増
- 意外な人気は岩沼市の金蛇水神社、八女市の白壁の町並み、勝尾寺など
- 姫路城の二重価格、京都の宿泊税、出国税3,000円など負担の見直しが進行中
次の旅行は、時間・場所・曜日を少しずらして計画してみてください。外国人が見つけた「意外な場所」は、日本人のあなたにとっても新しい発見になるはずです。
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