非常に奥が深いウイスキーですが、その為分からないことも沢山あったりしますよね。
糖質・カロリーはどれくらいあるのか太るのか太らないのか、原料は何なのか、作り方や飲み方はどうなのか、アルコール度数はどれくらいなのか、合うおつまみは何なのか...等々覚えておくとよりウイスキーを楽しめることは沢山あります。
そこで本記事では、初心者でもわかるようにウイスキーのあれこれを徹底的に解説したいと思います!
ぜひ、これを覚えてウイスキー初心者を抜け出し、通になっていきましょう!
もちろんウイスキー上級者の方も復習だったり、もしかすると新しい知識もあるかもしれないので、ぜひ参考にして頂けますと嬉しいです。
目次
ウイスキーの種類は?
まず、ウイスキーは「シングル」と「ブレンデッド」の二つに大きく分けられます。
シングル
1箇所の蒸留所で作成されたモルトウイスキーだけを混ぜたウイスキー。
各蒸留所ごとの個性が強く、スコッチは特に顕著でアイラ系はまさにその典型。
好き嫌いが大きく分かれる傾向にある。
ブレンデッド
上記のシングルモルトを複数入れ、更にそこにグレーンモルトを混ぜ調和させたウイスキー。
飲みやすいものが多い。
ジョニーウォーカーやシーバスリーガルが有名。
ちなみに、グレーンモルトとは、トウモロコシ・小麦などの穀類と麦芽を原料として発行させ、連続式の蒸留機で蒸溜させたもの。
初めてウイスキーを飲む方は、ブレンデッドの方から試すと飲みやすくて良いかなと思います。
シングルモルトに代表されるアイラモルトのラフロイグやボウモア等は、非常に癖がある味で、一発目にこれを飲むと非常に苦そうな顔をしてしまう可能性があります。。。笑
「愛せよ、さもなくば憎めよ」
とはラフロイグの名言であるが、これ程極端に好き嫌いが分かれる程の味わいと匂いなのである。

ただ、ウイスキー通の中では、最後はラフロイグに辿り着くみたいな話もあるので、ブレンデッドから入って慣れていって色々飲んでいってシングルに辿り着くという流れが玄人感あるのではないでしょうか。
ちなみに、アイラモルトを調べているとピートという単語にぶつかったりすると思います。
ピートとは?
シダやコケ、草やヒースが堆積してできた泥炭。
これをウイスキーの麦芽を乾かす工程の燃料として使用することで、ピート臭(燻製・スモーキー)を与えることができます。
ピートは中々採れないものであるが、アイラ島には島面積の1/4がピートで覆われている為、アイラモルトでは特にピートが使用されれます。
味わいの中で、スモーキーっぽいとかピーティっぽいみたいに表現したりしますが、これはピートを燃やすことでピートの香りが移ってそのように感じるということです。
色々と奥が深いウイスキーですが、是非嗜んでみて下さい。(ラフロイグを飲んで渋い顔をするのも一興です。。笑)
糖質は?
そもそも糖質は炭水化物に含まれているものとなりますが(単糖を構成成分とする有機化合物)、ウイスキーは実は炭水化物含有量が0gなのです!
つまり、ウイスキーに含有されている糖質は0gとなり、「糖質が入ってるお酒は太るから飲みたくないな...」という方にまさに適しているお酒がウイスキーとなります。
カロリーは?
糖質が0gなのは分かりました。
でも、「糖質とカロリーは違うし、カロリーが多ければ結局太るのでは?」
という心配もあるかと思います。
カロリーの計算は、アルコール度数を考えた上で算出しなければなりません。
ウイスキーは市販にあるもののほとんど全てが40~60%の間であり、高アルコール度数に分類されるお酒です。
それを基に算出したウイスキーのカロリーは、シングル1杯(30ml)辺りおよそ60~70kcalとなります。
この数値は日本酒よりもおよそ30%ほど、ビールよりもおよそ35%ほど少ない数値となります。
このように、ウイスキーは糖質が0gで、カロリーも決して高い数字ではないため、太ることはさほど気にする必要の無いお酒と言えます。(もちろんあまりにも沢山飲んだり、一緒におつまみをガンガン食べたりしたら太りますが...)
ウイスキーの飲み方・作り方
ハイボールや水割り、ストレート辺りは有名どころなので知っている方も多いとは思いますが、実はウイスキーの飲み方は非常に種類があります。
一つ一つ飲み方と作り方を解説していきますので、作る時やお店で飲む時の注文などで参考にしてみて下さい!
同じウイスキーでも飲み方次第で表情がかなり変わりますので、色々試してみて、自分に合うウイスキーとその飲み方を発見するのも面白いかもしれません。
ハイボール
居酒屋でも良く見られる最も飲まれている飲み方のひとつです。
ウイスキーを炭酸水で割る飲み方となります。
キンキンに冷えたハイボールはウイスキー元来の味わいとコクが引き立つので、料理の時にも非常に合います。
飲みやすさもあり、女性にもおすすめの飲み方です。
作り方は、氷が入ったグラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの量の3倍ほどの炭酸水を入れて混ぜるだけでOKです。
混ぜすぎると炭酸が抜けてしまいますので、軽く縦に混ぜるくらいで終えるのが良いと思います。
「キンッキンに冷えてやがる...!」と仕事終わりに飲むのもありです。(カイジか)
ストレート
出典:ウイスキーのおいしい飲み方
「通はまずストレートで飲む。」
という表現もあるほどの飲み方。
余計なものを一切排除し、まさにウイスキーそのものを堪能する。
飲み比べや、ウイスキー本来の味をしっかりと味わいたい人におすすめです。
作り方は、グラスにウイスキーを注ぐだけです。(簡単)
(ウイスキー瓶でそのまま飲むのもある意味ストレートですが、飲みすぎだけは注意しましょう。笑)
水割り
ハイボールと同様「水割り」も飲みやすい飲み方です。
二日酔い予防にはアルコールと同程度の水の量を飲むのが良いとされていますが、水割りに関してはお酒と水を同時に飲むことができますので、「お酒に弱い方」や「チェイサーとして水だけで飲むのはちょっと...」という方にはおすすめです。
お酒に弱い方やチェイサーとして水だけで飲むのはちょっと...という方にはおすすめです。
作り方は、グラスにウイスキーを注ぎ、ウイスキーの量の2~2.5倍の量の水を注いで完了です。
料理にも合いやすい点も良いところかと思います。
オン・ザ・ロックス
出典:
https://www.suntory.co.jp/whisky/beginner/drink/index.html
ウイスキーをロックで!と言ったら出てくるのが「オン・ザ・ロックス」です。
グラスに大きな氷とウイスキーが投入されている形ですね。
飲むときにひんやりと氷の冷たさを感じるさなか、ウイスキーの香りと味がスーッと溶け込んでくる感じがとても良いです。
グラスと氷がぶつかる音もまた良い響きだったりして、五感で楽しむことができる飲み方とも言えます。
作り方は、グラスに大きめの氷を投入し、ウイスキーをグラスの半分程度注いで軽く混ぜて完了です。
ハーフロック
出典:
https://www.suntory.co.jp/whisky/beginner/drink/index.html
ウイスキーと氷だけのオン・ザ・ロックに対して、「ハーフロック」はウイスキー半分・水半分という配合にしたものになります。
水割りに近い部分がありますが、こちらの方が水の量が少ない分よりウイスキー本来の味を楽しむことができます。
作り方は、 グラスに大きめの氷を投入し、ウイスキーをグラスに適量注いだ後同量の水を注いでかき混ぜれば完成です。
水割りよりはウイスキーを強く、でもオン・ザ・ロックだとちょっとアルコールがきつい...という方におすすめです。
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ウイスキーフロート
出典:ウイスキーのおいしい飲み方
画像を見てもらえると分かると思いますが、ウイスキーと水が上下で分離されてますよね。
この見た目の美しさと、飲むたびに味が変わり行く様を楽しめるのが「ウイスキーフロート」の特徴です。
ウイスキーの重さは、水の重さ1に対して0.92とウイスキーの方が軽い比重となっており、それによってウイスキーは水の上に浮きやすいのです。
ただ、ガバガバ注いだり何かの拍子で混ざる形になってしまうと台無しになってしまいますので、慎重に注ぐことと静かに飲むことが重要ポイントとなってきます。
作り方は、氷を入れたグラスに水を注ぎ、その上にマドラーを這わせるようにウイスキーを注いで完成です。
水の量はグラスの6~7割くらいが丁度良い量となります。
スタートはウイスキーのみの味を楽しみ、飲みながら少しずつ水と混ざり合う味を堪能しながら最後は水でスッキリ終えるという変化を味わいたい人におすすめです。
ミスト
出典:ウイスキーのおいしい飲み方
グラスの外側にミスト(霧)が張り付いているのが見える飲み方です。
まるでカクテルのように上品な見た目のミストを口に含むと、細かい氷の粒がまるでダイヤモンドダストのように口の中に広がります。
ウイスキーと氷のみで作り方としてはロックに近いですが、一番のポイントはクラッシュドアイスを使用するところにあります。
作り方は、ロックグラスにクラッシュドアイスを大量に注ぎ込み、ウイスキーを適量注いだ後しっかりかき混ぜれば完成です。
ミストの最大の特徴は「キンッキンに冷えている」ところにあります。
クラッシュドアイスの特徴として、グラスだけに限らず注いだウイスキーを急激に冷やす効果があります。
ロックやハイボールよりも冷えた状態で飲むことが可能です。
あまり見かけない飲み方ですので、「いつもとちょっと違った飲み方をしたい」、とか「夏場でとにかく冷えたのを飲みたい!」という方におすすめです。
トワイスアップ
出典:ウイスキーのおいしい飲み方
簡単に説明すると「常温」を使った水割りです。
ウイスキーは確かに冷やすと飲みやすいのですが、一方で本来のウイスキーの香りや味が抑えられるという欠点もあります。
「ストレートはやっぱりきついけど、ウイスキーの味や香りをなるべくそのままで味わいたい...」
という方にはトワイスアップがおすすめです。
また、ウイスキーの中には加水することで香りが開く特徴を持つものもありまして、それを楽しむために、「普段はストレートだけど、より香りを開かせるためにトワイスアップ」で行こう。
という方にもおすすめです。
作り方は、グラスにウイスキーを注ぎ、同量の「常温」の水を注いで完成です。
ホットウイスキー
出典:ウイスキーのおいしい飲み方
文字から連想も容易いかとは思いますが、その通り「温めたウイスキー」です。
冬場など寒い季節には特におすすめです。
温かくリラックスしたひとときを堪能したい方におすすめしたい飲み方です。
作り方は、耐熱グラスにウイスキーを適量注ぎ、80度ほどのお湯をウイスキーの3倍程度注いで完成です。
ハーブ類をトッピングするのもありですね!
ウイスキーに合うおつまみ
ここまででウイスキーの原料・ピート・糖質・カロリー・飲み方・作り方を紹介しました。
これだけウイスキーのことを知っていれば、もうあとはウイスキーを飲むだけ...!
となりそうなところですが、もう少し待ってください...!
やはりお酒のお供となるおつまみも一緒に食べたいですよね...!(そう信じてます←)
ウイスキーを飲むならこれも食べたい!「ウイスキーに合うおつまみ」を最後に紹介したいと思います。
スモーク(燻製)チーズ
定番中の定番!スモークチーズの登場です。
ウイスキーにばっちり合ってしまうんです。
しかもこのなとりさんのスモークチーズ
「一度は食べていただきたい」
と堂々と表示してくるほどの自信商品。
これはもう一度は食べるしかありませんね(主旨変わってる)
サラミ
見て下さいこちら。
「一度は食べていただきたい」おいしいサラミ(決して私はなとりさんの回し者ではありません。)
ビーフジャーキーよりも脂身が多く、非常に味わい深いサラミ。
水割りやハイボールで飲むときに相性が良いと思います。
チョコレート
お酒にチョコレート?と意外に思われた方もいるかもしれません。
実はウイスキーとチョコレートの組み合わせは、ウイスキー界では定番となっております。
チョコレートの甘さでウイスキーの楽しみ方を調整することができるのです。
甘味のあるミルクチョコレートなどは、ウイスキーと同時に食べることで、チョコの甘味とウイスキーの深みが絶妙に絡み合って非常に濃厚感のある味わいとなります。
苦味のあるビターチョコレートはウイスキーと同時に行くのではなく、先にチョコを食べ、苦味が口の中でこだましているさなかにウイスキーを含むと、非常に美味しい味わいとなります。
また、チョコレートに関してはこちらで有名ブランドもののおすすめチョコレートを紹介しておりますので、より高みを目指したチョコレート選びをしたい方はこちらも参考にして見て下さい!
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ナッツ
BARに行くと最初に出されることも多い、おつまみの定番「ナッツ」。
とにかく合うので、ナッツを常備しておいても問題無いかと思います。
非常に食べやすいサイズ感なので、あくまでもウイスキーメインで、時たま軽くつまむというのを好む方には特におすすめです。
原料は?飲み方は?カロリーは?初心者でも分かるウイスキーのあれこれ|まとめ
以上で、ウイスキーのあれこれを説明しましたがいかがでしょうか?
シングルやブレンデッドという種類があり、原料も飲み方も多種多様で非常に奥深いお酒かと思います。
ぜひ自分に合うウイスキーと飲み方を見つけ、美味しいおつまみと供に楽しんでみてください!
おすすめのウイスキーに関しては、こちらでも紹介しておりますので参考にして頂けますと幸いです。
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補足:ウイスキーとは?
ウイスキーは、穀物を原料として製造される洗練されたアルコール飲料です。その歴史と製法の複雑さ、そして独特の風味によって、世界中で広く愛されています。
ウイスキーの起源は古く、スコットランドやアイルランドがその創造地として知られています。これらの地域では、長い歴史と伝統に基づいて製造されるウイスキーが特に評価されています。スコットランドではスコッチウイスキーが、アイルランドではアイリッシュウイスキーが代表的なスタイルとして存在します。
ウイスキーの製造には、いくつかの重要なステップがあります。まず、穀物(大麦、トウモロコシ、ライ麦など)を麦芽化し、麦汁を作ります。この麦汁に酵母を加えて発酵させ、アルコールを生成します。次に、得られた発酵液を蒸留器で蒸留し、アルコールを濃縮します。この蒸留工程によって、ウイスキーが持つ独特の風味とキャラクターが形成されます。
蒸留後のアルコールは、オーク材の樽で数年以上熟成させます。この熟成過程によって、ウイスキーは樽から風味を吸収し、独自のキャラクターを獲得します。樽内での酸素の作用や木材の成分との相互作用により、ウイスキーは豊かな風味と滑らかな口当たりを持つようになります。
ウイスキーは、その多様性とバラエティによって魅力的な飲み物となっています。地域や製造法によって異なるスタイルが存在し、それぞれが独自の特徴を持っています。例えば、スコッチウイスキーはスモーキーで芳醇な味わいが特徴的であり、アイリッシュウイスキーは滑らかで穏やかな風味が特徴です。また、バーボンやライウイスキーはアメリカ合衆国の代表的なウイスキースタイルであり、個々の特徴と歴史を持っています。
ウイスキーは、その豊かな味わいと複雑な風味を楽しむだけでなく、カクテルのベースとしても幅広く活用されています。ウイスキーサワーやマニハッタンなどのクラシックなカクテルから、創造的なカスタムカクテルまで、ウイスキーはバーテンダーや愛好家によって様々な形で楽しまれています。
ウイスキーは、その品質や風味の多様性から、世界中で高い評価を受けています。多くの銘柄や年代物が存在し、コレクションや限定版のリリースなども行われています。ウイスキーの世界は常に進化し、愛好家やコレクターにとっては探求の対象となっています。
ウイスキーは、品質の高さと製造過程へのこだわりから、多くの人々に喜びと満足感を提供する飲み物です。その深みと風味の広がりを楽しむために、知識を深め、自分の好みに合ったウイスキーを見つける旅に出ることをおすすめします。