あらゆる映画や漫画で「不老不死」のテーマが登場し、あくまでも架空のものというイメージが強いかとは思います。
人によっては不老不死に憧れを抱いている方もいるかもしれません。
誰もが不老不死は現実にはありえないよね...と思っている中、
「もしかすると現実に起こりえるかもしれない!?」
と思えてしまう情報があったので、本記事ではその情報をご紹介したいと思います。
そもそも人はなぜ老化するの?
まず始めに、そもそも人は何故老いるのか。
というところから話を始めたいと思います。
人の細胞には分裂する回数に限界があります。
これを「ヘイフリックの限界」と言いますが、これの原因が現在では
「テロメア」と呼ばれるものにあると言われております。
テロメアとは、遺伝子に存在するDNAで、細胞分裂を繰り返すとこのテロメアの長さがどんどん短くなっていきます。
つまり、テロメアが短くなればなるほど人は老いていくことになります。
そして、これ以上短くなれない長さになった時、細胞分裂が停止し人は死んでしまいます。
TAM-818物質の発見
テロメアが短くなることで老化することはご紹介しました。
そして今、なんとこのテロメアの短小化を食い止める物質が発見されています。
それは、「TAM-818物質」と呼ばれるもので、テロメラーゼ酵素となるものです。
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テロメラーゼとは?
先にテロメラーゼを説明しますと、実は人体の中に存在する細胞の中でテロメアが全く短くならない細胞が3つだけ存在しています。
それは、下記の3つです。
- 幹細胞
- 生殖細胞
- ガン細胞
この3つが短くならない理由は、テロメラーゼという酵素が働くからだと言われています。
このテロメラーゼもとい「TAM-818物質」を投与することで、短くなるはずだったテロメアが短くならなくなり老化がストップするという仕組みになります。
現時点で、この物質の製品化はどんどん進んでおり、更に研究が進めば不老不死という不可能だと思われていた人類の憧れが実現すると言われております。
ただ、不老不死が実現したら倫理的な観点でどうなってしまうのでしょう。
倫理だけではなく地球の生物繁栄的な意味でも...
考えなければならない点は数多くありますが、技術的にそこに辿り着こうとしていることは、賞賛すべきことで素晴らしいことだと思います。