あなたにとって「よい人生」とはいったいどのようなものですか?
私たち人間は大昔、2,500年以上も前から「よい人生」とはいったいどんなものなのか考え続けてきました。
数多くの哲学者たちが考え続けてきた「よい人生」を生きるための思考法がこの『Think clearly』には記されております。
そこで本記事では、サンマーク出版のビジネス書『Think clearly』を読んだ感想や要約、そして後半にはアマゾンなどの口コミの紹介とThink clearlyのまとめをお話していきます。
人生に迷っている人はまず一読してみましょう。
新しい発見があるはずです。
【Think clearly】感想
分厚い本だったので、初めは読むのが大変そうだなと思ったのですが、読み進めるたびに手が止まらなくなり、あっという間に読み終えてしまいました。
今までの人生観がすべて覆されてしまいました。
全く新しい思考法だったのですが、そのほとんどが今まで当たり前だと思って見過ごしてきていたものの見方を変えた思考法だったり、考え方を変えた者だったり、日常的なものや事柄を改めて考えさせられる内容でした。
各章が仕事や人間関係についてそれぞれ違う内容ではあったのですが、非常に読みやすく、文章の書き方や説明もとても分かりやすかったです。
深い内容をわかりやすく伝えるって重要よね
ふとこの本は、辞典のようなものではないかと感じました。
仕事や人間関係、自分自身や周りの人々などの人生における数々の悩みを解決してくれるヒントを紹介している辞典のようなものです。
今年2019年になって私は100冊以上の本を読んだのですが、本書『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』の内容が一番の衝撃でした。
皆さんもぜひ本書『Think clearly』を読んで、よりよい人生を生きるヒントを受け取るべきです。
悩める人にぜひ読んで欲しい...!
【Think clearly】要約
『Think clearly』とは、よりよい人生を生きていくための思考法、よりよい人生のために必要な「思考の道具箱」です。
本書では、過去の偉大な心理学者・哲学者・投資家の数々が導き出した全く新しい思考法、「思考の道具箱」の内容を52項目に分けて説明しています。
答えを1つと決めつけずに読む、そして自分の考えと比較して読むことで、今までの生き方や考え方が変わり、本書があなたの人生のバイブルとなることでしょう。
52項目の中から気になった項目をいくつかご紹介します。
「考えるより、行動しよう。」
- 何を書くかというアイデアは、「考えているとき」ではなく「書いている最中」に浮かぶのです。
- 人生において自分が何をしたいかを知るには、何かを始めることが一番です。
「なんでも柔軟に修正しよう」
- 飛行機の機体が前もって予定されたルート上を飛んでいる割合は0%であり、全く持って予定通りではないのです。
- 最初の条件設定ばかりを重視せず、修正の意義を持ち続けることが重要です。
- 「修正」の悪いイメージを断ち切り、早いうちに軌道修正した人は、長い時間をかけて完璧な条件設定をつくりあげ、計画がうまくいくのを待ち続ける人よりも得るものは大きいのです。
リセマラが気になる方はこちらも!
「好ましくない現実こそ受け入れよう」
- 「体重が増えつつある人は、体重とは関係のないことに興味の中心を移していく」のです。
なぜなら、気持ちを体重からそらすほうが、やせることよりもラクだからなのです。
- あなたにありのままの真実を示してくれる「人生のパートナー」や「友人」を持ち、「好ましくない現実」を受け入れる必要がある。
「必要なテクノロジー以外は持たない」
- 車の購入費用の労働時間や渋滞時間、ガソリン代や保険料などから計算した「車の平均速度」はたったの6キロで、歩く速度とほぼ変わらないのです。
- とんでもなく便利に思えるものでも、反生産性(時間やお金を節約できているように見えても、実際にコストを計算すると時間やお金の節約分が消えてしまう)の明らかな一例となっているのです。
- 本当は必要がないものを排除すること。
「幸せを台無しにするような要因を取り除こう」
- テニスの試合をするときには、「ミスしないこと」だけに気持ちを集中させればよいのです。
- 「神が何であるか」を言い表すことはできないが、「神は何でないか」は明確にできます。
- 「何を手に入れたか」ではなく「何を避けたか」によって人生の豊かさが決まるのです。
「自分の感情に従うのはやめよう」
- 「感情」とは鳥のようなもの。
外から飛んできてすぐに出て行ったり、しばらくそこにとどまったりするものなのです。
- 「周りの人の感情」は真剣に受け止めるべきだが、「自分の感情」とは真面目に向き合う必要はないのです。
「物事を全体的にとらえよう」
- 人生における「特定の要素」だけに意識を集中させると、その要素が人生に与える影響を大きく見積もりすぎてしまう。(マイアミに住んだとしても、友人がいない・天候が悪い・生活習慣は変わらないなどの要素を見ていない。)
「買い物は控えめにしよう」
- 「ヨットを所有していて一番うれしかったのは、買った日と手放した日だった」と友人は言いました。
- 素晴らしい何かを経験すると、その喜びは、頭の中にも心の中にもとどまり続けます。
例えばGoogleではボーナスとして金額を多く払うより、同等の金額が掛かる貴重な経験を社員にさせることが重要と考えている話も有名ですよね。
参考記事
>> 最高の職場環境とは?Googleに学ぶ理想的な人間関係やストレスフリーな職場に迫る!
- たとえ大金が稼げても、喜びをもたらさない仕事に就くのは馬鹿げています。
- 「結婚生活」においても大事なのはやはり、その生活を通してよい経験を得られるかどうかなのです。
「自分の頭で考えよう」
- 私たちは、何かの説明を求められるまで、その何かについて「比較的多くのことを知っている」と思い込んでいるのです。
そして、きちんと説明しようとして初めて「自分の知識が不完全である」ことに気づくのです。
- 私たちは、「自分の周りのコミュニティ」の知識に頼っています。
- 考えなしに周り人々の考えや表現を取り入れるのではなく、自分自身の言葉を見つけたほうがいいのです。
これらの他にも本書『Think clearly』(思考の道具箱)には、よりよい人生に必要な思考があります。
「思考の道具箱」の中から多くの思考法を紹介してきましたが、より良い人生とは何か、どう定義すればよいのかを求める人が多いと思います。
それらの問いに対する回答は、筆者であっても他の誰であっても、「分からない」のです。
「神とはどんな存在か?」という問いに対して神学者たちは、「神がどんな存在か明確に言い表すことはできないが、どんな存在でないかならいうことができる」と答えています。
これはよい人生にも当てはまり、「良い人生とはどんなものかを言い表すことはできないが、どんなものでないかは確実に言い表すことはできる」のです。
【Think clearly】評判・口コミ
アマゾンに書き込まれた口コミを評価ごとにいくつかご紹介します。
★★★★★ 名著!激動社会を生き抜く思考法の新常識
間違いなくある種の思考革命がおこる。
私は一年に2,000冊はゆうに読むが、
手に取って数ページ読んで確信した。
本書は2019年のベスト書のひとつだ。
本書のまず重圧感。分厚さに驚くだろう。
分厚いものは無理だ。そう思うかもしれないが、
まず手にとって好きな所を開いて欲しい。
そこには、分かりやすく、読みやすい文章が書かれている。
そして、10ページは読んで欲しい。
どのページを開いても、あなたの出会ったことのない衝撃的な内容が書かれている。
1ページ、2ページ、本書を数ページ読むごとに、あなたの心は今より、少しずつ晴れ渡るその思考法を手にすることができる。
もしも、あなたが日々の社会に疲れを感じているのであれば、本書を読むことで大幅にリフレッシュされることだろう。
読む前と読んだ後では、あなたそのもの、人生が良き方向に変化している、そんな一冊だ。
まさに、本書は、現代社会の疲れから私たちが幸福を得るための「思考法の新常識」だ。
現代人が、この複雑な社会を生き抜くための「思考法のバイブル」といっても過言ではないだろう。
と、一瞬にコピーが浮かぶくらい名著。これは、ほんと必見。
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★★★★☆ ライフハック術のオムニバス
他のレビューにもありますが、様々な文献を多々引用して再構成した内容です。
特徴は以下の通りです。
-テーマが人生論や仕事術・社交など多岐に渡り全体感が見通せる。
-論文などを引用し科学的な根拠に基づいている。
-52章の各章が読み切りになっている。章と章に関連性もあるので読み進めやすい。
-目次が要約になっており、人目でフォークスルーできる。
どこかで聞いたことがあるようなことや日頃感じていることもありますが、それらが普遍的な指針であることが再確認でき、日々の生活の中で活用していこうと思えます。
★★★☆☆ 作家やビジネスマンが書いた本はこうなるという典型
幸福やよい人生について本を書くのは、やはりプロ(研究者)に任せるべきで、その知識を拝借した作家やビジネスマンが書くべきではないと感じました。
研究者(心理学者を含む科学者)が書いた論文や本には、自分で調査した結果明らかになった事実が書いてありますが、この手の二次創作本には著者の解釈や誇張がふんだんに盛り込まれています。
もちろん、それが著者の意見が書かれた本というものなのですが、「この著者の意見が知りたい」のではなく、「よりよい人生を生きるためのヒントが欲しい」のであれば、面倒ですが、この本で引用されている研究者たちの著作を読んだほうが有益です。
★★☆☆☆ 期待外れ
とても期待して購入しました。
一見するととても役立つ内容に思えるのですが、各項目がバラバラで述べている結論がはっきりせず中途半端な感じ。
筆者の言うよりよい人生とは何なのか良く分からなかった。
最新の学術研究から導いたとあるけど、曖昧。
読み手によって様々な意見があるのは当然よね。
実際に読んでみて、自分自身でどうなのかを確かめる行動が大切よ。
【レビュー】 Think clearly感想・要約・評判|まとめ
今日は、ビジネス書『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
あなたも「思考の道具箱」と言われる本書からよりよい人生を生きるヒントを見つけてみてはいかがでしょうか?
時代や流行などの変化が速い今だからこそ自らの人生に積極的に変化を取り入れるべきです。
ぜひ当著を人生のヒントとして読んでみて下さい!