「小説を趣味としてみよう!」
「何か新しい小説を読んでみたい!」
と思ったときに、ふと何を読んだら良いかわからないことはありますよね?
手当たり次第読むのもありですが、せっかくなら良いものを読んでいきたいという方も多いかと思います。
小説ってものすごい数あるから、全部読むとなると膨大な時間かかっちゃうし、かと言ってどれが良いかもわからないよね...
そんな方に向け、本記事では「オススメ名作小説本ランキング7選」を、
新人賞・ミステリー・恋愛ものまで幅広いジャンルを含めご紹介していきます。
ぜひ小説選びの参考にしてみてください!
オススメとなる小説本とは?
小説はミステリー、恋愛、ファンタジーと、様々なジャンルがあり、本屋、図書館に行けば何千冊、何万冊の本があります。
しかし、それだけ本があると、いざ小説を読もうと思っても、どれから読み始めたらいいかがわからなくなる方も多いのではないでしょうか。
面白くて賞を取りやすい小説は、内容や設定が非常に作りこまれており最後まで読み終わったらすべての謎が解けるような爽快感のある小説です。
さらに伏線回収といって、登場人物の会話や、あまり重要でなく読み飛ばしてしまいような説明台詞等に重要な設定である伏線を隠し、最終的に本筋のストーリーで種明かしをしていく...
このような伏線回収を行う小説もとても面白いです。
伏線回収は「えっ、まさか!」感が強くて一気に引き込まれるよね
また、文章の言葉の選び方やセンスで作者の世界観を作り込まれた、文章だけで美しさが伝わったり、コミカルな気分になれたりする小説もとても人気があります。
ちなみに、小説を読む際におすすめしたいのは自分が読みやすい、理解しやすいものを選ぶことです。
古くからの名作と呼ばれるものは、内容は素晴らしいけど文章、描写の表現、設定が難解なものも数多くあります。
そのような本は小説を普段あまり読まれない方には内容の素晴らしさよりも本の難しさや難解さが印象に残ってしまうと思います。
もちろん、有名な作家、有名な小説タイトルを選んでも問題はないけど、小説を普段読まない人にはまずは自分の読みやすい本という基準で本を選んでみるといいよね!
読みやすい小説を探すときにおすすめなのが「本屋大賞」を受賞、もしくはノミネートされた作品です。
「本屋大賞」とは、全国の書店員がお客さんにすすめたい、ぜひ売りたい本を投票して選ぶ賞のことです。
この賞を受賞・ノミネートされた本はドラマ化、映画化といった映像化される作品が多いのも特徴的です。
書店員が選んだ小説ということもあり、とても面白く読みやすい本が揃っています。
読みやすい名作小説を探している方には特におすすめです。
今回は、普段小説を読まれない初心者の方でも面白く読むことのできる小説をランキング形式で7つ紹介させて頂きます。
これを機に小説をたくさん読むぞ...!
リセマラが気になる方はこちらも!
【オススメ小説本ランキング!】
第7位:星に願いを、そして手を。/青羽悠
まずは、新人賞受賞作品のオススメ小説をご紹介します。
「星に願いを、そして手を。」は2016年に、「小説すばる新人賞」という賞を受賞した小説になり、ジャンルは青春小説になります。
この賞を受賞した小説では、朝井リョウさんの「桐島、部活やめるってよ」もあります。
映画化もされた小説なので名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
さて、この小説の主人公は20代半ばの青年、祐人です。
中学生の頃は男女グループで仲が良かった3人とプラネタリウムのある科学館に通い、宇宙を夢見ていました。
しかし祐人は夢を諦め、他の3人とも疎遠になり、現在は町役場で働いています。
ある日、科学館の館長が亡くなったことを知り、お葬式に行きます。
夢を諦めてからは科学館を避けていたのですが、内心では館長が亡くなったことはとてもショックでした。
そんな中、離れていた3人と再会するのですが、その過程で科学館が閉鎖してしまうことも知ってしまうことで物語は動いていきます。
最後まで読んだら気持ちがすっきりできるような爽快感のある青春小説となっています。
また、この作者の青羽悠さんは16歳、高校生の時にこの作品を書いたそうです。
16歳の方が書かれた小説だと思って読んでみると、さらに見方も変わってくるのではないでしょうか。
第6位: ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海
次に現代小説のオススメ小説をご紹介させていただきます。
「ちょっと今から仕事やめてくる」の主人公はブラック企業で働く新入社員の隆です。
心身共に疲れ切っていた彼は通勤途中の電車に飛び込んでしまいそうになります。
すると直前で「ヤマモト」という自称同級生の男に助けられます。
その出来事がきっかけで交流するようになるのですが、ある時本物のヤマモトは海外に滞在していることがわかってしまうのです。
ヤマモトがなぜ隆を助けたのか、ヤマモトは誰なのか等展開が気になって一気に読めてしまいます。
隆の家族とのシーンなど感動する場面もたくさんある、とてもいい小説となっています。
第5位: キスまでの距離/村山由佳
おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫)
続いて恋愛小説のオススメ本を紹介させていただきます。
「キスまでの距離」の主人公は高校2年生の勝利(かつとし)です。
父親と知り合いのおじさんの転勤から、いとこである5歳年上のかれん、3歳年下の丈(じょう)たち3人で暮らすことになります。
かれんは大学を卒業し教師になるのですが、勝利の通う高校に赴任します。
美人で親しみやすい教師としてたちまち男女ともに人気者になったかれんを見て、同級生たちに詮索されることを恐れ、勝利はいとこ同士であることは秘密しておくと心に決めます。
最初はそのような距離感から始まり、勝利もかれんもお互い恋愛感情はないのですが、徐々に勝利のかれんに対する想いは変化していき、さらにかれんは秘密を抱えていることがわかっていきます。
ページを進めるごとに二人の気持ちが変化していき、終盤でお互いの気持ちをぶつけあうシーンは必見です。
また、この作品は「おいしいコーヒーのいれ方」というシリーズが2008年まで続き、合計18作品あります。
この小説を読んで続きが気になった方はぜひ読んでみてください。
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第4位:白夜行/東野圭吾
作者の東野圭吾さんはミステリー小説を数多く書かれている作家さんです。
書店、図書館はもちろん、毎年のように小説が映画化、ドラマ化されているので、名前を耳にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
「白夜行」の物語は一件の殺人事件から始まります。
被害者は質屋の店主の桐原洋介。多くの容疑者が候補に挙がりながらも結局犯人は見つからないまま年月は過ぎていきます。
しばらくして物語の焦点は容疑者の一人の娘である少女、雪穂と被害者の息子、亮司に向けられます。
二人の別々の人生で幾度となく起こる、奇妙な出来事や事件が重厚に描かれていきます。
この小説は少し長めの作品にはなるのですが、読み進めるにつれて内容に引き込まれていき、最後まで読み終わったらすべての伏線が回収されている、まさに名作といえるでしょう。
ちなみにこちらの作品は、山田孝之さん主演でドラマ化もしております。
もし小説だけではなくドラマも気になった方がいればこちらもあわせて観ることをオススメします!
山田孝之さんの繊細で迫真な演技、回を増すごとに魅力を増していく綾瀬はるかさんの演技、とにかく観て損はありません。
第3位:告白/湊かなえ
第3位となるオススメ小説本は湊かなえさんの「告白」。
ジャンルはサスペンス・ミステリーになります。
作者の湊かなえさんは読後感が悪くなるようなミステリー、「イヤミス」を多く書かれています。
イヤミスは読後感は悪いですが、その分悪いことになってほしくないという期待から先が気になり引き込まれてしまう、独特な小説のジャンルとなっています。
この小説は中学校の終業式のホームルームでの先生の語りから始まります。
先生はシングルマザーで4歳の娘がいたのですが、校内で事故死しています。
しかし先生がいうことには娘は殺された、しかもこのクラスに犯人がいるというのです。
そこから生徒の語り、犯人の語りと視点が変わっていき、物語が進んでいきます。
文章はとても読みやすいにも関わらず、作りこまれたストーリーを得も言われぬ人間の恐ろしさや不気味さを感じながら読み進めることができます。
最後まで読み切ったら、気持ちいいほどのゾクゾク感を味わうことができます。
第2位:かがみの孤城/辻村深月
第2位のオススメ小説本は辻村深月さんの「かがみの孤城」。
辻村深月さんはファンタジー小説を得意とする作家さんです。
最近ではドラえもん映画の最新作、「のび太の月面探査記」の脚本を手掛けたことでも話題になりました。
今回紹介する「かがみの孤城」は、2018年の本屋大賞に選ばれた小説でもあります。
主人公は不登校の中学生のこころという女の子です。
ある日、自宅の部屋の鏡が光っており、触れてみると映画の中に出てきそうな大きな窓や階段、時計のある大広間があるお城に移動していたのです。
そこにはこころと同じ年代の男女と、オオカミのお面をかぶった少女、「オオカミさま」がおり、その城で鍵を見つけ願いの部屋を開けることができればなんでも願い事をかなえてくれるというのです。
こころたちは願いの部屋を探しながら一緒に生活していくことになります。
読み進めていくごとに、学校に行くことができないこころの心情の変化や他の子どもたちとの掛け合いに心惹かれていき、最終的には予想もつかないような伏線回収が行われる、素晴らしい作品となっております。
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第1位:モモ/ミヒャエル・エンデ
オススメの小説本第1位は、ミヒャエル・エンデさんの「モモ」です。
作者のミヒャエル・エンデはドイツの作家です。
この作品は世界中で翻訳されて長年読まれ、愛されている児童文学です。ちなみに、英語版もタイトルは「MOMO」となっています。
主人公はモモという小さな女の子です。
ある日、とある町の廃墟となった円形劇場に現れて、住民たちが確認しに行くとここに住みたいと言います。話し合いの末、みんなで面倒を見ることになりました。
モモは話を聞くことがとてもうまく、話を聞いているだけで悩み事もけんかも解決させ、たちまち町の人気者になります。
そんなある日、人々の時間を買い取りたいという、怪しげな男たちが現れます。
町の大人から時間をどんどん買い取っていくことで、急ぎ余裕なく生活する大人たちが増えていき、そのうち子どもたちまで時間を奪われていきます。
ここで切り札となるのがモモです。
彼女がどのようにして男たちに立ち向かうのかが見どころになります。
この作品のテーマは「時間」です。
電車、学校、会社のように、様々なところで時間を身近に感じながら生活されている方が多いと思いますが、そのような時間の概念が覆るような作品になっています。一度読んで感想が生まれても、もう一度読んだらさらに違う感想、印象が持てるような、本当に素晴らしい作品となっています。
オススメ名作小説本ランキング7選|まとめ
オススメ名作小説本ランキング7選を幅広いジャンルでご紹介しましたがいかがでしょうか?
冒頭にも書きましたが、小説は様々なジャンルがあります。
作家の数ほどに小説の世界があり、読むことでその世界を味わうことができます。
どんな人でもページをめくり、文字を読めば、想像力で無限の世界を味わうことができるのが、小説です。
ぜひ、お気に入りの小説を見つけて自分の中の世界を広げてみてください。
小説を電子書籍で読みたい方へオススメのサービス
ここまでオススメ小説を紹介した上で、本の紹介リンクも貼りましたが、どうしても電子書籍で読みたい!という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方に今とてもオススメな電子書籍サービスを最後にご紹介して終わりにしたいと思います。
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参考記事
【宮部みゆき】オススメの小説本7選ランキング!【映画・ドラマ化作品も】