世界中で大ヒットし、ついにはドラマ化もしたアルフレッド・アドラーの
【嫌われる勇気】という本をご存知でしょうか?
世界三大心理学のひとつであり、その上最も現代に沿った心理学と名高いアドラー心理学がふんだんに盛り込まれた「人生に悩む全ての人」に贈る名著です。
本記事では、その【嫌われる勇気】の重要な内容をまとめ・要約していきたいと思います。
ぜひ、本記事を参考に日々の悩みからの解放を目指しましょう!
目次
嫌われる勇気で提唱する人類の悩みとは?
嫌われる勇気を語る上で非常に重要な名言があります。
ポイント
人類が抱える全ての悩みは「対人関係」から産まれ、幸せというのも「対人関係」から産まれる。
というものです。
こう聞くと、ええ!?他にも色々悩みってありそうだけど...
と思いそうですが、その他の色々な悩みって結局全て対人関係に帰結するんですよね。
(お金が欲しいとか恋人が欲しいとか...)
嫌われる勇気が提唱する「人生を豊かにする方法」
じゃあ、その「対人関係」というものの捉え方をしっかり見直して修正していけば、人生はとても豊かになるのではないか!?と思いますよね。
まさしくその通りなのですが、「対人関係」という巨大な悩みはどのようにしたら対処することができるのでしょうか?
対人関係の対処法
実は、「対人関係」を良好にしていくには、日常で横行する悪い習慣を捨てていくことが大切になります。
ではまず最初に捨てるべきもの、それは【他人に対するプライド】です。
プライドの種類
アドラーは、プライドには2種類あると考えます。
それは、
- 自分に対するプライド
- 他人に対するプライド
の2種類です。
自分に対するプライド
まず、自分に対するプライドは、
例えば
「ミスをした時に何故ミスをしたのだろうか?」
「どうやれば防げただろうか?」
のように、自分に対して起こったことを分析・改善していく、まさに自分を律するものです。
他人に対するプライド
一方で、他人に対するプライドは、
「他人からこう思われていたい」
というプライドです。
そのため、常に傷つくことを恐れていると言えます。
行動力が低下し、思ったことを発言できない萎縮した人生を送ることになってしまいます。
アルフレッド・アドラーは、この【他人に対するプライド】いわば承認欲求を捨てなさいと提唱しているのです。
承認欲求を捨て、自分と他者の課題を線引きし、他者の課題には踏み込まず、自分の課題にも踏み込ませない。
これを徹底することができたとき、対人関係は驚くほどシンプルになり、無駄な競争から解放され、究極な対人関係を築くことができるとアドラーは述べております。
人生を生きて行く上で、いかに他人に対するプライドが幸福度の邪魔をしているかということですね。
アルフレッド・アドラーの名言
幸福度の高い生き方をしていく上で、承認欲求を捨て対人関係をシンプルにしていくことこそ大切と書きました。
最後に、補足する形でアルフレッド・アドラーの名言を記載して終わりにしたいと思います。
アドラーの名言①
われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」
これは本当に納得させられる名言ですよね。
他人に嫌われないように生きている時ってふと、
「自分って何のために生きているんだろう?」
って思ったりしますよね。
この人生は自分の人生です。
誰のためでもなく自分のためです。
だからと言って好き勝手生きましょうという訳では無いですが、節度を持ちつつ自分に対するプライドのみを残して生きていきましょう。
アドラーの名言②
人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないことです。
たまに自分のことを嫌いという人がいますよね。
とても寂しい発言だと思います。
自分を好きになれない人のことを誰が好きになってくれるでしょうか?
また、もし好きになってくれたとしても非常に失礼だと思いませんか?
自分のことすら好きになれない人のことを好きになってくれている人に対して。
まずは、自分を好きになりましょう。
その他のあらゆることはまずそこから始まるような気がします。
アドラーの名言③
われわれはもっと「いま、ここ」だけを真剣に生きるべきなのです。
人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないことです。
「いま」を大切にせず未来だったり過去だったりばかり考える人がいますよね。
そんな「いま」でさえ次の瞬間には「過去」になってしまっているわけです。
そのまさに今しかない「いま」をおざなりにすることはとても勿体無いことだと思います。
もっと「いま」を大切に生き、その「いま」の連続である人生を豊かなものにしましょう!
ほんと心に染みる名言ばかりだわ...
自分、そして他人との向き合い方が変わる気がする
また、世界的に成功している成功者(ビル・ゲイツ氏やイーロン・マスク氏など)の思考法も人生を過ごす上で参考になる部分も多いかと思います。
こちらの記事でまとめておりますので、併せて参考にしてみて下さい。
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補足:アドラーとは?
アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)は、オーストリアの精神科医・心理学者であり、個別心理学(Individual Psychology)の創始者として知られています。彼の理論やアプローチは、人間の心理や行動を理解し、人々がより健康で満足のある人生を送るための指針となっています。
アドラーは、フロイトの精神分析学に触発され、独自の心理学理論を構築しました。彼は、人間の心理状態や行動は個体の経験や社会的な環境と密接に関連しており、個人の目標や意味の追求に基づいて発展すると考えました。
アドラーのアプローチでは、個人の主体性と社会的なつながりの重要性が強調されています。彼は、人々が自己の欠陥感や劣等感を克服し、より自立した人生を築くために、自己啓発や社会的な貢献を追求することが重要だと主張しました。
アドラーの理論では、個人の行動や心理状態は、個体の目標や価値観によって駆動されると考えられています。彼は、人間の主要な目標は「力」(力を持つこと)、「意味」(人生に意味を見出すこと)、そして「社会的なつながり」(他者との関係を築くこと)であると提唱しました。人々はこれらの目標を追求することによって、自己実現や満足感を得ることができるとされています。
アドラーのアプローチは、個人の生い立ちや家族関係にも焦点を当てています。彼は、子供時代の経験や家族の影響が個人の自己概念や行動パターンに大きな影響を与えると考えました。また、彼は社会的な要因や文化的な背景も重視し、個人の心理を理解するために環境との相互作用を考慮しました。
アドラーの理論とアプローチは、心理療法やカウンセリングの分野で広く応用されています。彼のアイデアは、個人の心理的な問題や困難に対処し、自己成長やポジティブな変化を促進するために活用されます。また、アドラーの理論は教育や育児にも応用され、子供や若者の発達を支援するための手法としても重要です。
アドラーの貢献は、心理学や人間関係の分野において重要な影響を与えています。彼のアプローチは、個人の主体性や社会的なつながりの重要性を強調し、人々が自己実現や満足を追求するための道筋を示しています。