毎日のように飲んでいる人が多く、とても身近な飲み物の「コーヒー」ですが、実はよく知らないことがたくさんあるのではないでしょうか。
「コーヒーってそんなに種類あるの?」
「どのくらいから飲みすぎになるの?」
と思われている方に向けて、コーヒーのさまざまな種類の味を楽しみながらも、飲みすぎず、健康的にコーヒーを楽しむことができるように、コーヒーの種類や味、アレルギーまで説明していきます。
目次
コーヒー豆の品種
コーヒー豆の品種は3大原種と呼ばれ、「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3種類があります。
アラビカ種
コーヒーの生産の7〜8割ほどを占めているのが「アラビカ種」です。
主にレギュラーコーヒーとしてもっとも親しまれている品種です。
ロブスタ種
その次に多いのが「ロブスタ種」にあたり、コーヒーの生産の2〜3割を占めています。
インスタントコーヒーに使われることが多いです。
リベリカ種
三原種最後の1つの「リベリカ種」は、カビ病に弱く、交配しやすく品種の固定が難しいことから、コーヒーの生産の1%にも満たないのです。
リセマラが気になる方はこちらも!
コーヒー豆のランク・等級(グレード)
コーヒーにはランクと等級(グレード)があります。
ランクと等級は別の評価軸のものなので、それぞれ説明していきます。
コーヒー豆の等級(グレード)
コーヒーのそれぞれの生産国の銘柄の中で基準が設けられているものです。
そのため、国によって豆の大きさであったり、生産地の高度であったりと判断基準がばらばらになっています。
豆そのもののレベルが等級にあたります。
例えば、グアテマラ(国名)で生産されるコーヒーは産地の高度によって等級が分けられています。
Striethy Hard Bean(SHB):
4500フィート以上
Hard Bean(HB):
4000~4500フィート
Semi Hard Bean:
3500~4000フィート
Extra Prime Washed:
3000~3500フィート
Prime Washed:
2500~3000フィート
Good Washd:
2000フィート以下
コーヒーの等級が高いものには、品質の高いものが含まれていることもありますが、必ずしも高品質というわけではないのでご注意ください。
コーヒー豆のランク
これに対して、コーヒーの生産から消費者が飲むまでの品質をランクづけしているのが、コーヒーのランクです。
①スペシャルティコーヒー
国際カッピング基準で80点以上のコーヒーです。
コーヒーの全体の流通の中では5%にしか満たない価値の高いコーヒーです。
スペシャルティコーヒーは協会により明確な基準が決められています。
スペシャルティコーヒーとは 消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。 風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。 カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。(From seed to cup)
②プレミアムコーヒー
国際カッピング基準で75〜80点未満のコーヒー。
自家焙煎のコーヒースタンドなどで飲むことができるものが多いです。
③コモディティコーヒー
一番普及しているスーパーなどで購入できる一般的なコーヒーです。
コーヒーの流通では半分を占めています。
④ローグレードコーヒー
主に缶コーヒーやインスタントコーヒーがローグレードになります。
コーヒー豆の生産国と銘柄
コーヒーは栽培された場所により同じ品種でも名前が異なります。
また、生産地がそのままブランド名として使われることもあります。
主な名産地としては「中南米」・「アフリカ」・「アジア・太平洋」と3つに別れています。
中南米のコーヒー銘柄
癖がなく飲みやすいのが特徴の銘柄です。
もっとも馴染みのある味のコーヒが多いです。
コスタリカ
生産国:コスタリカ
銘柄:コスタリカ
半数以上がスペシャルティコーヒーであり、
上品な苦味と強い酸味が特徴です。
ブルーマウンテン(ジャマイカ)
生産国:ジャマイカ
銘柄:ブルーマウンテン
コーヒーの王様!
最高級の品質と呼ばれるのがブルーマウンテン、通称ブルマン。
バランスの取れた香りとコク、後味の甘さで飲みやすさが抜群です。
グアテマラ
生産国:グアテマラ
銘柄:グアテマラ
極めて高い品質であり、スペシャルティコーヒーを牽引する銘柄でもあります。
酸味が少し高いのが特徴です。
エメラルドマウンテン(コロンビア)
生産国:コロンビア
銘柄:エメラルドマウンテン
香りとコクのバランスがよくブレンドコーヒーに使われることが多いです。
飲み方ではアメリカンコーヒーとして飲まれることがよくあります。
ゲイシャ(パナマ)
生産国:パナマ
銘柄:ゲイシャ
世界最高峰の豆として話題になったのがパナマのゲイシャです。
味は、コーヒーよりも紅茶に近いとされており、フルーティーで華やかな余韻が楽しめます。
ローソンでも数量限定で販売していたこともあり、一時期話題になっていました。
早速飲んでみました。香りがとてもフローラル、飲むと酸味があってフルーティなすっきり感💛
— SKY (@0138skyrainbow) 2019年1月29日
高いなぁと思ったけど、これを500円で飲める方がすごいってわかりました😳⚡️
美味しかったです、忘れられないコーヒーの味かも😌#ローソン #パナマゲイシャ pic.twitter.com/HdmBbQwhsB
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アフリカのコーヒー銘柄
全体的にフルーティーな風味があるのが特徴です。
ちょっと変わった風味や、酸味があるものが多いですが、香りが良く飲みごたえがあります。
モカ(エチオピア・イエメン)
生産国:エチオピア・イエメン
銘柄:モカ
日本人に好きな方が多いのがこの銘柄。
フルーティーな甘みと香りが特徴。
エチオピア(モカ)を知っていると、一歩コーヒー通に近づけることでしょう!
キリマンジャロ(タンザニア)
生産国:タンザニア
銘柄:キリマンジャロ
バランスのよい酸味と苦味があり、強くコクがあるのが特徴。
みなさんも聞いたことがあり、人気の銘柄の一つですね。
万人受けしやすい銘柄です。
ケニア
エリア:ケニア
銘柄:ケニアAA
AAとはケニアのコーヒーの中で最高ランクの品質であることを示しています。
特にヨーロッパで人気の銘柄です。
アジア・太平洋のコーヒー銘柄
全体的に酸味がありコクが深いのが特徴。
品種がロブスタ種を用いているものが多いです。
マンデリン(インドネシア)
生産国:インドネシア
銘柄:マンデリン
苦味とコクのバランスがよくブルーマウンテンが登場するまでは、世界一とされていたコーヒです。
コピ・ルアク(インドネシア)
生産国:インドネシア
銘柄:コピ・ルアク
幻のコーヒーとされ1杯8,000円することも。
特徴は独特な製法にあります。
コーヒー豆を食べたジャコウネコの糞からコーヒー豆を取り出し、洗浄、乾燥、殻の除去を行うため、工程が複雑なため高級なコーヒーとなっています。
コナ(ハワイ)
生産国:ハワイ(アメリカ)
銘柄:コナ
果実のような強い酸味が特徴。
日本人にも人気のコーヒー銘柄の一つでもあります。
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コーヒーアレルギーとは?
コーヒーアレルギーとは、コーヒーを飲んでから数時間後に症状が現れてくるアレルギーです。
主な症状としては、頭痛・吐き気・じんましんなどが起こります。
注意していただきたいのは、コーヒーを飲んだ直後に現れるのではなく、数時間たってから症状がでてくるということです。
症状が現れるのが遅いので、コーヒーアレルギーだと気づかない場合も多いのですが、コーヒーを飲んだ後に毎回症状があるのであれば、コーヒーアレルギーを疑ってみたほうがよいでしょう。
コーヒーを飲みすぎるとどうなる?
コーヒーを飲みすぎることで、過剰にカフェインを摂取してしまいます。
カフェインの取りすぎで起きるのがカフェイン中毒です。
カフェイン中毒
コーヒーアレルギーに似たような症状のものとして、カフェイン中毒があります。
カフェインを取りすぎて中毒状態になっている状態をさします。
こちらはカフェインをとってすぐに、倦怠感・吐き気などの身体的症状に加え、興奮や緊張・不安など精神的症状も表れるのがカフェイン中毒です。
また、「カフェインがほしくてたまらない」状態になるのもコーヒーアレルギーとの違いです。
カフェインの安全な摂取量に関しては、体重に対して決まっております。
成人の場合
- 体重が40kgの場合:
228mgまで - 体重が60kgの場合:
342mgまで - 体重が80kgの場合:
456mgまで
参考文献:EFSA explains risk assessment. Caffeine
だいたいレギュラーコーヒー100mlあたりには、60mgほどカフェインが含まれております。
安全量を守ってコーヒーを飲むようにしましょう。
カフェイン耐性
コーヒーにはカフェインが含まれており、カフェインの安全量を守ったとしてもカフェインの感受性が高いと、少量でアレルギー症状が表れることがあります。
カフェインの感受性・カフェインへの耐性は個人差があるので、自分の耐性を知っておくとコーヒーを安全に楽しむことができます!
このような遺伝子キットで検査することもできるのでぜひ試してみてください。
コーヒー豆の種類・味・アレルギーや飲みすぎるとどうなるの?|まとめ
ここまでコーヒーの種類・銘柄・ランクやアレルギーについても紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
「意外とたくさんの種類があったんなだな」と思われた方もいるかもしれません。
コーヒーの飲みすぎ、カフェインの取りすぎには注意して、健康で安全なコーヒー生活を楽しみましょう!
また美味しいおすすめのコーヒー商品関しては下記の記事でご紹介しておりますので、よろしければ参考にしてみて下さい。
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コーヒー豆の種類別オススメまとめ!本当に美味しいコーヒー豆を厳選
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コーヒーの入れ方の種類まとめ!美味しい入れ方・道具・量まで解説!
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