日常的にリスクを感じることってたくさんあると思います。
これをしたら危険だな...とか、この事業に挑戦して失敗したら数億の損失が...とか、暴落しそうな可能性の株に手を出すとか...。
色々なリスクが日常には潜んでいるかと思います。
そもそも全ての行動には少なからずリスクを伴い、生きている以上はリスクを0にすることは不可能です。
なので、リスクヘッジやリスクマネジメント論、アクティブリスク、キャピタルリスク等リスクに関する言葉や学問が数多く存在しているのも頷けます。
本記事では、リスクを取るということの大切さについて書きたいと思います。
リスクを負うということ
いやいや、リスクなんてわざわざ負う必要ないでしょう。という声はあると思います。
もちろん、全く負う必要の無いリスクに関してはわざわざ手を出さなくても良いかと思います。(信号が赤だけど渡ってやろう!とか、当たる確率が0%のくじを引いてみようとか。笑)
今回話したいのは、そのリスクを負うことによって大きな成功をする可能性がある場合のリスクに関してです。
リスクリターン(期待値)が高いもの
結論から言いますと、「大きな成功を得られる可能性のあるリスク」、もしくは「リターンとリスクを推し量った時、リターンが大きくなる可能性が高いリスク」は取るべきだと私は考えます。
何故なら、仮にそのリスクを取って失敗した場合、もはやそれは失敗とは言えないような利益がそこにはあると考えるからです。
有名企業のリスクに対する考え方
有名な企業「Google」がとある会議で、重大な失敗をしたエンジニアが、
「プログラムのコードを台無しにして、会社に100万ドルの損失を出してしまいました。」と悔しそうに発表した際、アドワーズの技術チームを率いていたジェフ・ヒューバーは、
「失敗から学習して、100万ドル以上の利益をもたらしたじゃないか。さあ、仕事に戻ろう。」
と言い放ったのです。
失敗したことで学べたことが、失敗して生じた損失を巻き返す程の価値となっていれば、それはもはや失敗ではなく成功とすら呼べるのではないでしょうか。ということです。
また、Googleではスマートクリエイティブ(誰もが尊敬する本当に優秀な人物)という定義を独自で作り出しており、それに当てはまる人物の条件は、
・リスクを厭わない
・あらゆる才に長けている
・物事に対してのオープンさを持つ
・カリスマ性を持つ
・コミュニケーション能力に長ける
としております。
自分と照らし合わせてみていくつ当てはまるでしょうか。
また、日本No.1の電動バイク会社テラモーターズの創業者は、
「リスクを避けることが最大のリスクだ。」
と説いています。
もちろん軽減できる部分のリスクはカットしていくことも大切です。
リスクの部分を軽減させながらリターンの部分を大きくしていく行為が期待値の向上に繋がります。
事前準備でリスクを減らせるのなら減らし、その上で取らなければならないリスクに直面した時、臆することなくリスクを取れる程の度胸を持ちわせることが大切です。
リセマラが気になる方はこちらも!
リスクを取ることで注意しなければならないこと
ここまでリスクを取ることの大切さを記述し、またあらゆる記事でも「リスクを取ることこそ重要!」みたいな内容はよく見るかと思います。
ただ、注意しなければならないのは、「リスク」ということを正しく理解することです。
リスクと言われても正直ピンと来ない方も多いと思います。
要は具体性に欠けているのです。
リスクの存在がぼんやりしている状態で挑んだとしてもそこで得られるリターンもぼんやりとしか見えませんし、そもそもリスクがあまり見えていない以上期待値の推し量りも上手くいかず、それならやらない方がましだよね、となってしまいます。
よし!リスクを取るぞ!と急に今思い立っても、「で、何をしよう?」となる理由がこれです。
リスクとリターンを明確にする具体例
例えば株式投資で例に取ってみましょう。
A社の株価が現在1000円だとします。
決算短信と業績数値を細かく読み解いた結果、この株は「1500円まで上がるだろう」と見込んだとします。
ただ、皆さんもよくご存知の通り、株式投資に絶対はありません。
例えばこの株が「1500円になる確率が50%、800円になる確率が50%」としましょう。
この時の期待値の高い行為は例えばこうです。
「1500円になったら利益確定。800円になったら損切り。」
この場合のリスクは-200円分。リターンは+500円です。
期待値の計算は、リスク:リターン=200:500(そしていずれも50%の確率)なので、2.5となります。
基本的に期待値は1を超えるとリターンが大きくなります。
リスクとリターンを明確にするというのは例えばこういうことで、上記のケースでは取るべきリスクだと言えます。
もちろん前提条件として、1500円と800円になる確率がそれぞれ50%と設定しましたが、ここの確率は「全く決算短信を読めない人がなんとなく1500円になるだろうと思ったもの」と「細かく内容を把握でき、その内容に対する株価の値動きを精度高くイメージできる人」とでは確率が圧倒的に変動しますので、実力次第でいかようにも期待値は変動します。
世の中の期待値一覧
上記では株式投資を例に話しましたが、参考までに世の中にあるギャンブルの期待値の一例を表記しておきます。
・宝くじ:0.45
・競馬:0.65
・パチンコ/パチスロ:0.8
・ルーレット:0.95
一般的に見るとリスクの方が大きいですね。
ただ、上記の数字は購入者全員から算出している値です。
競馬で稼ぎ続けている人もいますし、その人にとっては期待値をプラスに持っていったりしております。
やり方次第で期待値をプラスに持っていけるのであればやるべきですし、何よりその「やり方」に気付けるかどうかがポイントです。
そのためには、リスクとリターンを明らかにしていく行為が必要不可欠です。
リスクを取ることの大切さ・リスクを取らないことこそリスクという考え方|まとめ
リスクに対してどれだけのリターンがあるのか、そしてそれらをどれだけ明確化させられるかが重要と話しました。
ただ、この行為はそう簡単にできるものではありません。
毎日毎日この考え方を持ちながら試行錯誤を繰り返した上で、「あ、これは期待値が高いな。」と気付けるのです。
全体を通して大切なことは、「リスクを取ることが大切だ!」と理解して終わるのではなく、それに気付いた上で毎日継続し続けるということにあります。
最初の内はリスクとリターンが明確に出来ず失敗してしまうケースも多々起きるかとは思いますが、徐々に結果が出てきます。めげずに頑張りましょう!
参考記事
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