宮部みゆきさんのオススメの小説本をランキング形式でご紹介していきたいと思います。
「火車」や「楽園」などで有名で、映画化やドラマ化されているものもある人気作家ですが、これから宮部みゆきさんの作品を読もうとしている方も多いと思います。
ぜひ、本記事を参考に面白い「宮部みゆき作品」を見つけてみてください!
宮部みゆきさんは日本推理作家協会の会員でもあるんだよね!
宮部みゆきとは?
宮部みゆきさんは1987年に「我らが隣人の犯罪」でデビューした作家さんです。
2019年6月現在、新刊として三島屋シリーズの「三鬼」という作品を発表されています。
作風は?
作風としては、時代小説、本格ミステリーから、小中学生でも楽しめるような冒険・ファンタジー小説など、作風の幅広さが特徴です。
上下巻があるものが多く、ほとんどが長編作品ですが、その分世界観をしっかり作り上げている点は宮部みゆきの大きな特徴でしょう。
また、小説の中に一つのテーマはあるのですが、その中に様々な思いや意見が内包されており、メッセージ性が高く考えさせられるような作品が多いのも特徴です。
文体は非常に読みやすいので、長編作品でも読んでいる間はまるで連続テレビドラマやアニメを見てるような気持ちで時間を忘れることができるほど引き込まれてしまいます。
なので、現代小説は自分と登場人物を重ね合わせて考えさせられますし、SF・ファンタジー小説は本当にその世界があるかのように引き込まれます。
子どものキャラクターが活発的
子どものキャラクターが非常に生き生きと描かれているのも特徴的です。
主人公としてはもちろん、大人の登場人物の子どもや学校でのクラスメイトとしても多くの子どものキャラクターが登場しています。
子どもの持っている、思い切った場面での勇気、柔軟な発想力、純粋で一生懸命な気持ち等を非常に豊かに描いています。
子どもが登場していることで感情移入がしやすいですし、それに加えて作りこまれた設定や内包しているテーマが大きいので中学生等の子どもでも楽しんで読むことができる。
子どもが勇気を振り絞って行動する場面での感動や自分の子どもの頃を思い返しながら読む、といった大人ならではの楽しみ方もあります。
ここまで、宮部みゆきさんの特徴を解説しましたが、早速ここからはオススメの宮部みゆきさんの小説をランキング形式でご紹介していきたいと思います!
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宮部みゆきオススメ小説本ランキング
第7位:我らが隣人の犯罪
こちらは、宮部みゆきとしては珍しい、「短編小説集」となっています。
内容は、コミカルな展開のミステリーでどの作品も非常に読みやすいです。
ちなみに、「我らが隣人の犯罪」は宮部みゆきさんのデビュー作となっております。
短編小説集で他に掲載されている、
- 「我らが隣人の犯罪」
- 「この子誰の子」
- 「サボテンの花」
は子どもが活躍する作品となっており、子どもならではのトリックや展開への感動を味わうことができるのでおすすめです。
第6位:ぼんくら
こちらは時代小説で7つの短編をまとめたものとなっています。
主人公は井筒平四郎。
同心という、現在でいう警察官のような職業に就いています。
タイトルのぼんくらとは井筒平四郎のことで、この作品は、平四郎の周りで起きる事件について描いたものとなっています。
ちなみにこちらの作品は短編集ではありますが、途中からはそれぞれの短編がまったく別の事件について関連していたことが判明します。
最初のほうだけ読んで残りを全部読むかどうか判断せず、どうか最後まで読み切っていただきたいと思います。
こちらは「日暮らし」「おまえさん」とシリーズが続いていますので、興味を持って頂けた方はぜひこちらもご覧ください。
第5位:ドリームバスター
こちらはSF小説となります。
この物語では異世界の住人の若者「シェン」とその師匠「マエストロ」が登場します。
舞台は地球の人々の夢の中。
ドリームバスターとは人々の夢の中に意識だけで逃げ込んだ犯罪者を捕まえて賞金を得ている人々のことを指します。
夢を見ている本人もドリームバスターがいる時は、夢の中で意識を持つことができます。
この作品はとにかくファンタジーの世界観が非常に作りこまれているのが特徴で、いつか夢の中でシェンやマエストロに会えたらいいのにと、つい願ってしまいます。
シリーズで5巻まで発売されていますので、興味を持っていただいた方はぜひこちらもご覧ください。
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第4位:あかんべえ
こちらはSF時代小説となっています。
主人公は12歳の少女、おりんちゃんです。
江戸時代の料理屋「ふね屋」の娘で、ある時命の危険にさらされるほどの熱を出してしまい、死にかけてしまうのですが、その経験からなんとお化けが見えるようになってしまうのです。
見えるようになってから、「ふね屋」には5人のお化けがいることがわかり、おりんちゃんはその5人のお化けたちを懸命に成仏させてあげようとするのです。
お化けたちに対して一生懸命なおりんちゃんはもちろん、5人のお化けたちも若い侍の「玄之助」、小さな女児「お梅」、いかつい男性「おどろ髪」、按摩が得意な老人「笑い坊」、優しく美しい女性「おみつ」と、5人のお化けたちも様々に特徴があり、彼らの過去やおりんちゃんへの接し方がなんともコミカルで癒されます。
この話のメインはお化けたちの成仏にあるのですが、最後まで読むともう一つ驚きの真実がわかります。
お化けたちは無事成仏できるのか、ふね屋はどうなっていくのか、そしてもう一つの真実とは何なのか、ぜひ最後まで読んで確かめてみてください。
第3位:ブレイブ・ストーリー
こちらはSF世界での冒険小説で、アニメ・映画化もされました。
主人公は小学5年生の男子、三谷亘(ワタル)です。
父親が不倫して出ていってしまい、それがきっかけで母親はワタルと無理心中をはかります。
それを助けてくれたのは隣のクラスの転校生、芦川美鶴(ミツル)でした。ワタルはミツルをいじめっ子たちから助けたことがあり、ミツルはその恩返しに助けに来てくれたとのことなのです。
ミツルが言うには、異世界である「幻界(ヴィジョン)」に行けば望む願いを叶え、運命までも変えることができるというのです。
ワタルは父親が出ていかずに済むように、また家族で仲良く暮らせる日が来ることを願い、運命を変えるために幻界へ行くことを決意するのです。
ワタルが冒険する世界は異種族、魔法、呪文といったRPGゲームのようなファンタジックな世界観が非常によく作りこまれているので、読んでいるだけでとてもワクワクします。
同時に様々な人々と出会うことでワタルが悩み、成長していく姿も見どころとなっています。
ワタルと同じ、小学5年生時代の自分と重ね合わせて読むこともでき、辛い現実に立ち向かう勇気と前を向く力を与えてくれる作品になっています。
ファンタジーが好きな方はもちろん、現実でやりきれない想いを抱えているような方も、ぜひ一度読んでみてほしいです。
ブレイブ・ストーリー映画版
第2位:火車
こちらの小説は山本周五郎賞を受賞したもので、ジャンルはミステリー・サスペンス小説となります。
主人公は休職中の刑事、本間俊介です。
彼は遠縁の銀行員の男性から、婚約者の関根彰子という女性を探してほしいと相談を受けます。
聞けば、その女性が自己破産していたことに気づき、確認のためにその話をしたら姿を消してしまったとのことです。
本間は一つ一つの手がかりを元に彼女を探すのですが、そのうちにただの失踪事件ではないことが判明してくるのです。
話が非常に作り込まれており、500ページ以上のとても長い小説なのですが、読んでいくほどにどんどん引き込まれていきます。
長くはあるのですが、途中に本間の息子、自己破産に詳しい弁護士、関根彰子に関係する幼なじみの男性等、次々に新たな登場人物が出てくるため、読んでいても全く飽きが来ません。
また、自己破産した女性の話ということもあり、クレジットカードの話が多く出てきます。
多くの方はクレジットカードを使ったことのあると思いますが、そんな方は自分に当てはめて考えさせられる部分が多くあると思います。
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第1位:模倣犯
こちらはミステリー小説となっています。
ある朝、公園で犬の散歩をしている男性がゴミ箱から女性の右腕を発見します。
その後の調査で被害者と思われる女性のハンドバッグが見つかり、そのことから連続して女性が殺害されていく事件へと発展していくのです。
この物語は3部構成となっており、第1部と第3部は被害者側、第2部は加害者側からの視点でストーリーが進んでいきます。
またこの物語の重要な登場人物として、「ピース」という人物がいます。
ピースは犯人とされている人物の側に立って、真犯人は彼ではなく別にいると、テレビ番組で堂々と意見を述べるのです。
そのことでマスコミも事件関係者も翻弄されていきます。彼の情報は、始めは呼び名である「ピース」しかわかりません。
ちなみに小説を読み進めていくことで、徐々に彼の情報は知ることができます。
そして、最後まで読むことで「模倣犯」というタイトルに対しても新たな見方をすることができるようになります。
何が模倣なのか考えながら読んでいくことで、さらに面白さに深みが増していくことでしょう。
とにかく設定が非常によく作り込まれており、真犯人を追い詰めていく場面展開までも素晴らしい、見事な作品となっています。
こちらはスピンオフ作品として「楽園」という作品が発表されています。
登場人物のルポライターの前畑滋子を主人公として、「模倣犯」から9年後が描かれています。
前畑滋子のその後が描かれており、新たな事件も発生します。興味を持って頂けた方はぜひ読んでみることをおすすめします。
【宮部みゆき】オススメの小説本7選ランキング!【映画・ドラマ化作品も】|まとめ
宮部みゆきさんのオススメ小説本を紹介させて頂きました。
宮部みゆきさんの作品は引き込まれるような文体と世界観が特徴的です。
同時に作風も非常に幅広いので、きっと満足できるような作品を見つけることができると思います。
ぜひ宮部みゆきさんの本を読んでみて、内容に引き込まれる感覚を味わってみてください!
火車は前から気になってたからまず読んでみよう...!
私は模倣犯からの楽園でスピンオフまで楽しもうかな!
小説を電子書籍で読みたい方へオススメのサービス
ここまで宮部みゆきのオススメ小説を紹介した上で、本の紹介リンクも貼りましたが、どうしても電子書籍で読みたい!という方もいらっしゃるかと思います。
そんな方に今とてもオススメな電子書籍サービスを最後にご紹介して終わりにしたいと思います。
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