新作が常に待ちわびられ、「細田守展」が開催されるほどの大人気な映画監督「細田守監督」作品のオススメ映画ランキング5選をご紹介。
ジブリに強い憧れを抱いていた細田守監督。
デジモン作品やワンピース作品等も手掛け、最近では未来のミライが人気を博しております。
ぜひ本記事を参考に、細田守の世界を堪能してみて下さい!
細田守監督は、元は東映(現東映アニメーション)に在籍していたんですよね。
【細田守監督作品】人気でオススメの映画ランキング5選!
第5位:デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム
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「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」あらすじ
2000年の春休み、突如ネットに現れたデジタマから生まれた新種のデジモンはネットに繋がるパソコンのデータを食い荒らし始めます。
事態にきづいた太一、光子郎はいったいどうするのでしょうか。
出典:Wikipedia
「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」オススメポイント
本作は1999年に公開された「デジモンアドベンチャー」に次ぐ劇場第2作目となり、東映アニメーション初のフルデジタル劇場作品です。
前作同様細田守監督で制作され、上映時間は40分と短めですがとても完成度が高い作品です。
この作品のストーリーが数年後に大ヒットする「サマーウォーズ」のストーリーの原型ともなっています。
全体的に登場人物が少なくわかりやすくなっていて、デジモンを知らない人でも安心してすんなり入りこめる内容となっています。
今から19年前に製作されたこの作品で、当時は今ほどインターネット環境が発達していたわけではないのに、ネットの上のデータを荒らされることなどで起こりえる問題や危険性を、この時代にいち早く題材として取り入れているのはとてもすごいことです。
ネット上でメールがあちこちに転送されてしまうなど、被害がどんどん拡大していくところを、どうすることもできないまま見守る事しかできない憤りや無力さを巧みに表現しています。
また、このバーチャルな世界を分かりやすく映像化できたことが、話を分かりやすくかつ観ている側が入り込みやすい状況を作ることに成功したといえます。
ネット上に発生したディアボロモンと戦うために、太一をはじめとする選ばれし子供たちが果敢に挑みます。
夏休みということもあって、それぞれ別の場所にいるのですが、離れていても確かな絆と強い思いで世界を救おうと奮闘する姿に感動します。
そしてキャラクターの迫力の戦闘シーンはそれぞれがとても生き生きと描かれています。
物語のラストで、デジモンが瀕死の状態になったとき、それぞれの相棒が君じゃなきゃダメなんだというまっすぐな強い思いをぶつけるシーンには本当に心を打たれました。
デジモンとの友情の深さを感じられる印象的なシーンです。
子ども向け映画だと思って観たら大間違い!40分があっという間に過ぎてしまいます。
何度見ても何度も感動できる素晴らしい作品です。
第4位:おおかみこどもの雨と雪
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「おおかみこどもの雨と雪」あらすじ
19歳の大学生の花は、おおかみおとこと恋に落ち、雪と雨という姉弟を授かります。
2人は人間とおおかみ両方の血を引く子供。
そのことを誰にも知られないように人目を忍びながら家族4人で幸せに暮らしていましたが・・・。
「おおかみこどもの雨と雪」オススメポイント
本作品は長編オリジナル作品第2作目となります。
おおかみのこどもとして生まれた雨と雪が親元を離れていくまでの13年間を描いています。
家族4人幸せに暮らしていたある日、突然おおかみおとこのお父さんがこの世を去ってしまいます。
雨と雪を1人で育てることになった母の花は、2人と向き合い、世間と向き合い必死に子育てをします。
おおかみこどもは、いずれおおかみとして生きていくか、人間として生きていくかを選択しなければならない時がきます。
雨と雪の2人が成長する過程で立ちはだかるこの壁と、どう向き合いどう乗り越えていくのか、そんな2人を母親としてどう導き見守っていくことができるかが最大の見どころです。
成長するなかで、雨と雪は葛藤を抱えながらも、それぞれの居場所を見つけていきます。
そしてそれは姉弟2人真逆の道でした。
姉弟であれ、それぞれ違う人格を持っていて考え方だって違うのは当たり前で、その結果、選択する道が別々になるのは仕方のないことだと思います。
むしろ、ちゃんと自分の生きたい道と居場所を見つけ、それを選べるほどしっかり自立させることができた花は素晴らしいお母さんだったのではないかなと羨ましくなりました。
もちろん2人の選択に花自身も多くの葛藤があったと思います。
でもどんな道を選んだとしても母親である事には、家族である事には変わりはないはずです。
自分も将来子供が大事な選択を迫られたとき、ちゃんと支えてあげられるのだろうか、ちゃんと見届けてあげられるのだろうかと考えてしまいました。
今はそれができる自信はないけれど、そのころまでに私自身も子供と一緒に成長することができたら素敵だなと、そしてどんな道を選んでも帰る場所はここだよという存在でいたいなと、親であること、家族であることを深く深く考えさせられる作品です。
第3位:サマーウォーズ
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「サマーウォーズ」あらすじ
天才的な数学力を持つけどとても内気な健二は、夏希に頼まれ長野にある彼女の田舎へ。
そこには夏希の親戚が集まっており、婚約者のフリをしてと頼まれてしまいます。
親戚の面々に圧倒されながらも大役を務める健二は・・・。
「サマーウォーズ」オススメポイント
細田守監督初の長編オリジナル作品。
ストーリーは細田監督作品「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」を基に作られています。
公開から10年経った今でも人気は衰えることなく続き、今年7月にはサマーウォーズ10周年記念「未来のミライ展 時を超える細田守の世界」というイベントが大々的に開催され大盛況となりました。
物語は、世界中の人が集まり買い物から行政手続きまでもが簡単にできてしまう仮想世界OZで起こります。
OZを謎の人工知能「ラブマシーン」に乗っ取ってしまい、OZでの混乱が仮想世界を超え現実世界までをも巻き込んでいってしまうお話です。
主人公の健二と夏希のほかに陣内家の人々など登場人物がとても多くて少しややこしいですが、みんなそれぞれしっかり個性がありかつ人間味も感じられ、それが被害軽減そして事態解決へと繋がっていきます。
また、健二と夏希の恋模様も淡くキラキラ輝くように描かれていてキュンとさせられます。そして、主題歌を担当している山下達郎さんの「僕らの夏の夢」が、夏休みが舞台となっているこの作品の世界観にピッタリマッチしていて聴いていてとても心地よく感じさせてくれます。
物語の中で重要なカギを握る夏希の曾祖母の栄おばあちゃん。作中で他界してしまうのですが、この栄おばあちゃんの言葉には心に響く印象的なものが多く胸を熱くしました。
「あんたならできる。これはあんたにしかできないことなんだ」
「諦めなさんな。諦めないことが肝心だよ」
「ここで頑張らなきゃいつ頑張るんだい」
これらの言葉はまるで自分にかけてもらっているようで、背中をそっと撫でてもらっているような温かい気持ちにもなります。
そして、
「大事なのは昔のように人と人とが声を掛け合ってコミュケーションをとること」
この言葉は本当に重い言葉だなと思いました。
都会に行けば行くほど人と人が声を掛け合う習慣などすでに失われてしまっているのではないでしょうか。
インターネットが進化して、遠くの国の人といつでもどこでも繋がれる現代。
それはそれですごくステキなことですが、やっぱり直接顔を見て言葉を交わすことこそが、本当の意味での繋がるということになるのでないかなと考えさせられました。
直接顔を見て人と人がつながるからこそ本当の温かみを感じて、より強くなれたりもするのかもしれませんね。
物語も、栄おばあちゃんをなくした喪失感を乗り越え、健二の事を陣内一族全員で信じ最後まで諦めなかったからこそ困難にも立ち向かえたのだと思います。
インターネットが日に日に進化しているこの時代で、便利になることはとてもいいことだけど、逆にその便利さを悪用された時のことを考えると本当に恐ろしいです。
そしてその便利と引き換えに、失われていくものだってきっとたくさんあるのでしょう。
一概に便利になることがいいというわけではないのかもしれません。
第2位:時をかける少女
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「時をかける少女」あらすじ
高校2年生の真琴は、理科室に落ちていたクルミを割ってしまったことで時間を超え過去に戻るタイムリープを手に入れます。
タイムリープを使い何気ない日常を満喫する真琴。何があっても大丈夫、また戻ればいい、そんな楽しい毎日が続くはずでした。千昭から告白されるまでは・・・
出典:時をかける少女公式HP
リセマラが気になる方はこちらも!
「時をかける少女」オススメポイント
筒井康隆の同名小説が原作で、原作から20年後の次世代の主人公たちを描いたSF青春映画です。
原作は映画やテレビドラマなどで何度も実写化されていていますが、アニメ化はこの作品が最初となります。
原作の主人公・芳山和子が、今回の主人公・真琴の叔母として登場し真琴にいろいろと助言をするなど、原作と繋がる部分があるのがとても面白いです。
公開当初は21館という少ない映画館でしか上映されていませんでしたが、次第に口コミなどで人気となり、急遽上映館を大幅に増やし9ヶ月間にもわたるロングラン上映となりました。
全体的にテンポもよく、原作を読まずに観ても十分に楽しめる作品となっており、二転三転する展開に目が離せなくなります。
ある日、タイムリープという特殊な力を手に入れた、どちらかといえばちょっとだらしない性格の主人公・真琴は、自分のためにやりたい放題タイムリープを繰り返します。
しかし、ある日タイムリープを繰り返すことで、誰かが不幸になっているかもしれないと叔母に忠告された真琴は、タイムリープを自分のためではなく、男友達の巧介と千昭との恋模様や友情のために使い数々の危機を乗り越えます。
その結果、真琴は自分を好きだと告白してくれた千昭が本当は未来から来た人間だと知ることになります。
そして千昭が姿を消してしまったあと、自分の中の千昭の存在の大きさに気が付き愕然とします。
物語のラスト千昭と真琴が別れるシーンで千昭が「未来で、待ってる」という言葉を残して未来へ帰ってしまいます。
この言葉がなんとも言えず切なくとても心に残る言葉でした。
いつも当たり前に近くにいる人に対しては、いることが当たり前すぎて、その人がどれだけ大切な人なのかは失ってみないと気づかなかったりするものです。
失ってみて初めて分かる自分の気持ちや相手の大切さ。
それを目の当たりにしてしまうと、どうしてもっとこうしなかったんだろうなどと後悔が押し寄せてきます。
でもその時後悔してももう遅いのです。
真琴と千昭は未来と過去、別々の世界に住んでいて今を一緒に生きることはできません。
あの時に戻れたらなんて私は何度思ったことかわかりませんが、あの頃は楽しかったなと過去を思い返すことって誰にでもありますよね。
特に都合の悪いことや嫌だったことは、過去に戻ってなかったことにしてしまいたい!って思ってしまうことだってよくあることです。
でも、私たちが生きる現実ではどんなに頑張っても過去に戻ることはできません。
だからこそ、今この時間がどれだけ貴重なものなのかを再確認することができる作品です。
過ぎてしまった時間は戻らない、だからこそ毎日悔いの無いように必死に生きなきゃもったいない!と改めて感じさせてくれます。
きっとこの「今」をもっともっと大切にしたくなりますよ。
第1位:バケモノの子
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「バケモノの子」あらすじ
決して交わることの無い2つの世界に生きる少年とバケモノがある日出会ってしまいます。
少年は強さを求めバケモノの世界へ行き一緒に暮らす事を決意します。
成長した少年は元の世界へ戻り本当に自分が生きる世界を模索し始めましたが、そんなとき2つの世界を巻き込んだ大事件が起きます。
出典:バケモノの子公式HP
「バケモノの子」オススメポイント
細田守監督長編オリジナル作品4作目となるこの作品は、細田監督自ら脚本も手掛けました。
本作の声優を務めたのは、幼いころの久太を宮崎あおいさん、大人になった久太に染谷将太さん、熊徹には役所広司さん、その他大泉洋さん、リリーフランキーさん、広瀬すずさんなど本当に豪華な顔ぶれです。
ひとりぼっちになった久太が街で熊徹と出会うところから物語ははじまります。
会ったばかりの人間の久太とバケモノの熊徹、ことごとくぶつかり合いながらも、お互いがお互いに何かを求めあうように生活を共にしはじめます。
最初は熊徹のことを馬鹿にする久太でしたが、熊徹もひとりぼっちだと知ると健気に熊徹の弟子として熊徹の身の回りの世話をし始めます。
そんな久太を見て熊徹も次第に心を開きはじめます。その様子を多々良と百秋坊は温かく見守ります。
熊徹の言葉は乱暴ですが、その言葉には温かさと自分のことを思ってくれているという愛を感じる事ができます。
久太は凄く不器用な熊徹の言葉の意味をちゃんと理解しているからこそ、ともに暮らし強くなる道を選んだのです。
そして、立派に成長した久太は人間界へ行くようになりこれからの自分の生きる道を探し始めます。
ですがその胸中には迷いが・・・。
この迷いが原因で熊徹とまたもぶつかってしまう久太ですが、宗師の座をかけての戦いに負けそうになる熊徹を久太が救います。
見事宗師の座を勝ち取った熊徹でしたが、負けと認めることができない一朗彦に刺されてしまったことをきっかけに久太は自分の中の闇と向き合うことになります。
「人は心に闇を宿す。」
バケモノたちが人間と住む世界を分かつ理由として述べられた言葉です。
この言葉にはなぜか妙に納得させられてしまいました。
人を恨んだり妬んだり・・・・黒い感情って人間なら普通に誰もが持っているで、それをどうコントロールするかは自分次第です。
久太は熊徹や多々良・百秋坊らの支えてくれる人がいたからこそ、その闇に打ち勝つことができましたが、逆にその闇に飲み込まれたしまった一朗彦。
その一朗彦と決着をつけにいった久太のために熊徹がしたこと。
「俺は半端者のバカヤロウだが、それでもあいつの役に立ってやるんだ。あいつの胸の足りねぇものを俺が埋めてやるんだ。それが、半端者の俺にできるたった一つのことなんだよ」
この愛が溢れる言葉に自然と涙がこぼれました。
久太と熊徹の間にはいつしか血のつながりなど関係ない固い絆がうまれていたのです。
血のつながりなどなくても、それを超えて繋がることができれば、それは本当の親子の関係をはるかに超えた絆となります。
そして、そんな熊徹からその時の自分のできることを力の限りやりきることの大切さを教えられたような気がしました。
熊徹を演じた役所広司さんの温かみある演技に引き込まれ、脇を固めた多々良役の大泉洋さん、百秋坊役のリリーフランキーさんの個性が際立っていてでも悪目立ちすることもなく本当に素晴らしかったです。
生きていく上での「強さ」や親として子供に見せていくべき「姿」とは何なのかを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
細田守さんとは?作品の特徴は?
細田守監督は、1991年に東映アニメーションに入社し、演出家としてTV「ゲゲゲの鬼太郎」や劇場版「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」などを手がけました。
2005年からはフリーとなり、「時をかける少女」でロングランヒットを飛ばし、その後「サマーウォーズ」や「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」など数々の大ヒット作品を生み出してきました。
そんな細田守監督は、スタジオジブリの宮崎駿監督に強い憧れを抱いていたそうです。
大学卒業後、スタジオジブリの採用試験を受けたそうですが結果は不合格。
その時に宮崎監督から届いた手紙に「君のような人間をジブリに入れるとかえって君の才能を削ぐと考えて入れるのをやめた」と書かれていたそうです。
すごいエピソードですよね。宮崎監督の見込んだとおり今では日本を代表する監督になられました。
細田守監督の作品の特徴は、夏が舞台となっている作品には必ず「入道雲」が描かれているところです。
その理由を監督は「主人公が成長していく姿と、もくもくと大きくなっていく入道雲を重ねることで成長というテーマを象徴的に表現している」のだそうです。
そして細田監督作品最大の魅力といえば、「家族」をテーマにした作品を多く制作しているというところです。
「サマーウォーズ」は家族の絆、「おおかみこどもの雨と雪」は母親の愛、「バケモノの子」は血のつながりのない親子の絆、「未来のミライ」は4歳の男の子が未来からきた妹と繰り広げる兄弟の物語となっています。
どれも家族がテーマになっていますよね。
今回はそんな細田守監督作品のオススメ作品5本をご紹介します
【細田守監督作品】人気でオススメの映画ランキング5選|まとめ
【細田守監督作品】人気でオススメの映画ランキング5選をまとめました。
細田監督の作品は、見終わった後に「自分にとっての大切にしたいことってなんだろう」と考えさせてくれるような作品が多いです。
日々の生活の中でそういったことを考える時間はなかなかないと思います。
なのでぜひ細田監督の作品を通して、自分が大切にしたいことを見つけてみてはいかがでしょうか。
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