※2026年9月27日時点の情報です。料金やキャンペーンは変わることがあります。本記事には広告(PR)が含まれます。
✓ 趣味で気軽に始めたいなら、講習を受けるだけで認定されるコーヒーインストラクター3級(受講料1,500円)
✓ 知識をしっかり証明したいなら、コーヒーインストラクター2級(講習+受験で3万円、合格時5,000円)や、SCAJのコーヒーマイスター(受講料3万9,000円・SCAJ会員限定)
✓ カフェで働くバリスタなら、実務経験が条件のJBAバリスタライセンス
✓ 世界で通じる資格を目指すなら、SCAの講座やQグレーダー。Qグレーダーは2025年10月からSCAが運営する新制度に変わった
✓ 独学の入り口には、検定の公式教本や、コーヒーを科学的に解説した入門書が役立ちます
毎日飲むコーヒーを、もっと深く知りたい。カフェで働いているから、自分の知識を形にしたい。あなたもそんな気持ちで「コーヒーの資格」を調べているのではないでしょうか。ところが検索してみると、コーヒーインストラクター、コーヒーマイスター、バリスタ、Qグレーダーと名前がたくさん出てきて、どれを選べばいいのか分かりにくいですよね。
この記事では、主なコーヒーの資格について、主催団体の公式サイトで確認した費用・取り方・受けられる条件を比べます。独学で勉強したい人向けに、実在を確認した入門書も紹介します。
- コーヒーの資格にはどんな種類があるの?
- 費用はいくらかかる?
- 初心者でも受けられる資格は?
- バリスタの資格は働いていないと取れないの?
- 独学ならどんな本から読めばいい?


読み飛ばしガイド
目次
主なコーヒー資格の比較表
まずは全体像です。費用は、各団体の公式サイトに載っている金額(2026年9月時点)をもとにした目安です。

| 資格 | 主催・認定 | 費用の目安(税込) | 取り方・条件 |
|---|---|---|---|
| コーヒーインストラクター3級 | 全日本コーヒー検定委員会(全日本コーヒー商工組合連合会) | 講習1,500円 | 加盟企業などの学科講習会を修了すると認定。試験なし |
| コーヒーインストラクター2級 | 同上 | 講習2万5,000円+受験5,000円、合格時5,000円 | 講習+学科・実技試験。前提資格なし |
| コーヒーインストラクター1級 | 同上 | 講習4万円+受験1万円、合格時5,000円 | 2級取得者が対象。2日間の講習+学科・実技試験 |
| コーヒー鑑定士 | 同上 | 1科目5万円(講習+試験)、合格時5,000円 | 1級取得者が対象。3科目 |
| コーヒーマイスター | 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ) | 3万9,000円(別途SCAJ年会費) | SCAJ会員限定。通信学習+実技講習会+認定試験 |
| アドバンスド・コーヒーマイスター | SCAJ | 講座1つ1万6,000円×3+実習2万2,000円〜 | コーヒーマイスター保持者が対象 |
| JBAバリスタライセンス レベル1 | 日本バリスタ協会(JBA) | 受講3万7,000円(税別)+受験1万8,700円+登録1万8,700円 | バリスタとして働いている人など。認定校で受講 |
| SCA コーヒースキルプログラム | SCA(スペシャルティコーヒー協会) | トレーニング機関ごとに設定 | 認定トレーナーの講座を受講し、試験に合格 |
| Qグレーダー | SCA(2025年10月〜) | 例:UCCで29万7,000円 | 6日間のコースで実技8つ・筆記1つにすべて合格 |
大きく分けると、国内の知識系資格(コーヒーインストラクター・コーヒーマイスター)、バリスタの技術資格(JBA)、国際的な資格(SCA・Qグレーダー)の3タイプがあります。趣味から始めるなら国内の知識系、仕事でキャリアを積むなら技術系や国際系が向いています。
コーヒーインストラクター(3級・2級・1級・鑑定士)
全日本コーヒー商工組合連合会のもとにある全日本コーヒー検定委員会(J.C.Q.A.)が認定する資格です。やさしい順に3級、2級、1級、コーヒー鑑定士の4段階があります。
3級:講習を受けるだけで取れる入門資格
3級は、学科講習会を受講して修了すると認定されます。試験はなく、受講料は1,500円(税込)です。講習会は全日本コーヒー商工組合連合会の加盟企業や賛助会員企業がそれぞれ開いているため、日程や場所は開催企業に問い合わせます。なお、3級の認定証だけでは、資格認定ブローチの購入や合格者向けサイトの利用はできないとされています。
2級:知識と実技を身につける中心の資格
2級は、日本語の講習を理解して学科試験と実技試験を受けられる人なら、3級を持っていなくても受けられます。費用は講習2万5,000円+受験5,000円の合計3万円で、合格すると認定料5,000円がかかります(すべて税込)。講習は1日で、2026年は10〜11月に各地で開かれる予定です。公式サイトには、合格率80%以上とも書かれています。
1級・鑑定士:プロ向けの上位資格
1級は2級を持っている人が対象で、2日間の講習(講習4万円+受験1万円)を受けて、学科と実技でそれぞれ80点以上をとる必要があります。さらに上のコーヒー鑑定士は1級取得者が対象で、商品設計、生豆鑑定、品質管理の3科目を1科目ずつ受けられます(1科目5万円)。
2級・1級・鑑定士の共通教本「コーヒー検定教本」は、全日本コーヒー検定委員会の公式サイトから1冊5,000円(税込、送料別)で購入できます。講習を受ける前に目を通しておくと、理解が深まります。
コーヒーマイスター(SCAJ)
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が認定する資格で、SCAJは「お客様へ豊かなコーヒー生活を提案できるプロのコーヒーマン」と位置づけています。2026年8月時点で、のべ7,587名が取得しています。
取り方と費用
養成講座は春と秋の年2回です。2026年秋の第44期の場合、流れは次のとおりでした。
- テキストで約3か月の自宅学習
- 実技講習会(3時間)を受講(東京・名古屋・神戸で開催)
- 認定試験(60分・100問、60点以上で合格)。2026年11月6日に東京・大阪・名古屋・札幌で実施
受講料は3万9,000円(税込)で、テキスト、カッピングスプーン、実技講習、認定試験の受験料、送料が含まれます。資格は3年間有効で、更新には3年ごとに1万1,000円がかかります。
注意点:SCAJ会員限定
受講できるのはSCAJの会員だけです。個人会員の年会費は、A会員3万円、B会員2万円(起業予定者・1年限定)、C会員1万円(コーヒー関連の仕事をしていない人)です。C会員はマイスター養成講座にキャンセル待ちからのみ申し込めるとされているので、趣味で受けたい人は募集要項をよく確認しましょう。第44期の申込期間は2026年7月6日〜10日と短かったので、次回の募集も早めのチェックがおすすめです。
上位資格:アドバンスド・コーヒーマイスター
コーヒーマイスターの資格を持つ会員が対象の中級資格です。3つの講座(各1万6,000円)と、実習セミナー(2万2,000円〜)から1つ以上を選び、4つすべてに合格すると認定されます。2026年8月時点の認定者は675名です。
JBAバリスタライセンス
日本バリスタ協会(JBA)が認定する、エスプレッソを中心としたバリスタの技術資格です。レベル1〜3があり、JBA認定校でカリキュラムを受けてから試験に進みます。
レベル1を受講できるのは、バリスタ(アルバイトも可)として働いている人、またはコーヒー関連企業に勤めていてエスプレッソの抽出経験がある人です。未経験の趣味の人は受けられない点に注意しましょう。
- 受講料:3万7,000円(税別)、2日間の座学と実技
- 受験料:1万8,700円(税込)、1日間の筆記・実技
- 登録料:1万8,700円(税込)
- ライセンスの有効期限:発行から3年間(更新時も登録料1万8,700円)
レベル1だけでも合計すると8万円近くかかるので、勤務先が費用を負担してくれる制度があるか確認してみるのもよいでしょう。


国際的な資格:SCAの講座とQグレーダー
SCA コーヒースキルプログラム
SCA(スペシャルティコーヒー協会)は、世界的なスペシャルティコーヒーの団体です。「コーヒースキルプログラム」は、Introduction to Coffee(コーヒー入門)のほか、Barista Skills、Brewing、Sensory Skills、Roasting、Green Coffeeの5分野があり、それぞれFoundation・Intermediate・Professionalの3段階に分かれています。UCCコーヒーアカデミーは、約126か国で展開されている国際教育プログラムと紹介しています。
講座はSCA認定のトレーニング機関が開いていて、受講料は機関ごとに違います。たとえば東京・新宿のタス コーヒーの案内では、コーヒー入門が5万円、各分野の講座が8万円〜と掲載されています(2026年9月時点)。
Qグレーダー:2025年10月から新制度に
Qグレーダーは、コーヒーの品質を国際基準で評価できる人の資格です。これまではCQI(コーヒー品質協会)が運営していましたが、2025年4月の発表で、2025年10月1日からSCAが運営を引き継ぎ、SCAの新しい評価方法「CVA(Coffee Value Assessment)」をもとにした制度に変わりました。
日本ではUCCコーヒーアカデミーが新制度のQグレーダープログラムを開いています。UCCの案内では、6日間のコースで、8つの実技試験と1つの筆記試験にすべて合格するとライセンスが与えられ、受講料は29万7,000円(税込、SCA登録料・教材込み)です。CVAの実務経験や高い官能評価の力が求められる、プロ向けの資格です。
目的別の選び方と注意点
ここからは、公式情報をもとにした編集部の見立てです。
✓ コーヒーインストラクター3級(講習だけで認定)
✓ コーヒーインストラクター2級(前提資格なし)
✓ SCAのIntroduction to Coffee
✓ コーヒーマイスター(SCAJ会員になる必要あり)
・JBAバリスタライセンス(実務経験が条件)
・コーヒーインストラクター1級・鑑定士(上位級の取得が条件)
・Qグレーダー(プロ向け・費用も高い)
資格がなくてもコーヒーの仕事はできる
ここで紹介した資格はどれも民間資格で、持っていないとカフェで働けない、というものではありません。資格は「知識や技術を体系的に学んだ証明」として役立つもの、と考えておくとよいでしょう。
受講料や日程は毎回の募集要項で変わることがあります。特にコーヒーマイスターは申込期間が数日と短く、SCAJへの入会期限もあります。受けたい資格が決まったら、主催団体の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。
独学で勉強したい人におすすめの本
資格の勉強の前に、まずは本でコーヒーの基礎を学ぶのもおすすめです。ここでは、書名と出版社を確認できた入門書を紹介します。
コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか(旦部幸博/講談社ブルーバックス)
2016年に出た、コーヒーの栽培から焙煎、抽出、味や香りの成分までを科学的に解説した本です。インストラクター検定やマイスターの勉強の土台づくりに向いています。
コーヒー「こつ」の科学(石脇智広/柴田書店)
全日本コーヒー検定委員会のコーヒー鑑定士講師でもある著者が、コーヒーの身近な疑問にQ&A形式で答える本です。2008年の初版から版を重ねているロングセラーです。
珈琲の世界史(旦部幸博/講談社現代新書)
コーヒーの起源から、イスラム世界、ヨーロッパ、日本、スペシャルティコーヒーまでの歴史をたどる新書です。歴史の知識は、検定やマイスターのテキストでも出てくる分野です。
よくある質問
Q. いちばん簡単に取れるコーヒーの資格は?
A. コーヒーインストラクター3級です。学科講習会を受けて修了すれば認定され、試験はありません。受講料は1,500円(税込)で、講習会は全日本コーヒー商工組合連合会の加盟企業などが開いています。
Q. コーヒーマイスターは誰でも受けられますか?
A. SCAJの会員限定です。コーヒー関連の仕事をしていない人向けの個人C会員(年会費1万円)は、キャンセル待ちからの申し込みに限られています。
Q. Qグレーダーは今でも取れますか?
A. 取れます。2025年10月からSCAが運営する新しい制度になり、CVAという評価方法をもとにしたコースに変わりました。日本ではUCCコーヒーアカデミーなどが開いています。
Q. 独学だけで資格は取れますか?
A. ここで紹介した資格は、どれも講習や講座の受講が前提です。独学は受講前の予習や、資格を取ったあとの学び直しとして活用するのがおすすめです。
まとめ
コーヒーの資格は、趣味で始めるならコーヒーインストラクター3級・2級、知識を深めたいならコーヒーマイスター、カフェで働くならJBAバリスタライセンス、世界基準を目指すならSCAの講座やQグレーダーと、目的で選ぶと迷いません。まずは入門書で基礎を学んで、興味がわいた分野の講習に申し込んでみましょう。いろいろなコーヒーチェーンを飲みくらべて、味のちがいを意識してみるのもよい勉強になります。
関連記事
参考:コーヒーインストラクター検定(全日本コーヒー検定委員会)、同 3級について、同 受講受験料・合格時の諸費用、同 コーヒー検定教本購入について、全日本コーヒー商工組合連合会 コーヒーインストラクター検定、SCAJ コーヒーマイスターとは、SCAJ 第44期コーヒーマイスター養成講座&認定試験開催のご案内、SCAJ アドバンスド・コーヒーマイスター、SCAJ 会員区分・年会費、日本バリスタ協会 JBAバリスタレベル1、UCC SCA認定プログラム、UCC コーヒースキルズプログラム、UCC Qグレーダープログラム、タス コーヒー SCAコーヒースキルプログラム、Daily Coffee News「The Specialty Coffee Association is Taking Over the Q Grader Program」、講談社『コーヒーの科学』、講談社『珈琲の世界史』、柴田書店『コーヒー「こつ」の科学』
