週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画「約束のネバーランド」
衝撃の脱獄ファンタジーとして、ジャンプの中でも異質な要素を持っている漫画ですが、ノイタミナでアニメ化されるほど話題になっています。
似たような漫画ですと、「進撃の巨人」や、「DEATH NOTE(デスノート)」、「東京喰種」あたりが好きな方は、かなり楽しめると思います!
今回は実際に漫画を読み、アニメを見た私が、「約束のネバーランド」のネタバレ考察や面白い点を徹底的に解説していきたいと思います。
目次
「約束のネバーランド」ストーリー概要
約束のネバーランド 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
あらすじ
小さな孤児院で暮らす子どもたちとママ。
同じように幸せいっぱいで暮らしている最年長のエマ、ノーマン、レイ。
しかし、エマとノーマンは幸せの裏に隠された真実、
自分たちが「鬼」の食料として育てられていることに気がついてしまうのです。
世界の逆境に立ち向かう子どもたちの脱獄アクションミステリー。
登場人物
エマ運動神経がよく、学習能力が高い活発な女の子。
誰よりも家族を大切に思っている。
ノーマン
施設で一番頭のよい男の子。
優れた分析能力と冷静な判断能力を持つ。
レイ
ノーマンと並び豊富な知恵と賢さを持つ黒髪の男の子。
「約束のネバーランド」ここが面白い!見どころ!
ここが面白い①
真実を知ってしまったエマとノーマンとレイの 3人の最年長の子どもたちが、育ての親であるママを出し抜くために様々な作戦を立てます。
しかし、大人であるママはその先を読んでいるのです。
ママと子どもたちの先の読み合いや、 この世界の真相を追求していく子どもたちの推理は、 はらはらドキドキすること間違いなし。
まさかそんな先まで読んでたの!?
そんなことまでする!?
と思うことでしょう。
最後に出し抜くのはどっちなのか!?
ここが面白い②
始めはお互いの気持ちや思いや真実を正直に打ち明けずにいたことで、対立することもあった子どもたちが、徐々に信頼を強めていきます。
絶対的信頼でつながった家族同然の子どもたち。
エマを中心につながっていく子どもたちの絆は、過酷な物語の中でも希望を見出す力になっていくのです。
ジャンプの3大要素の1つである「友情」をはるかに超えた愛情に近い「友情」が見どころ!
ここが面白い③
ハウスでの生活はママに惜しみない愛を与えられ、美味しいご飯と幸せな暮らしですが、最後に待っているのは出荷され殺されること。
外の世界には未知の危険が待っているが生き延びる可能性がある。
知らなければ幸せなままだったのか?
そんな擬似的な幸せに気がついてしまったとき、どうするのか。
子どもたちがどんな決断をしていくのかが、心に刺さってきます。
リセマラが気になる方はこちらも!
「約束のネバーランド」ストーリー展開
人気のポイントが分かったところで、じゃあどんなお話なの?
と気になると思います。
現在13巻まで発売されていますが、そこまでのストーリー展開を章ごとに分けて紹介します。
1.グレイス=フィールドハウス脱獄編
「全員で一緒にここから逃げよう」
物語の始まりは、孤児院の「ハウス」と呼ばれているグレイス=フィールド。
愛情を持ってママに育てられ、里親が見つかった子からハウスを出て行きます。
ある日いつものように旅立っていく子の忘れ物を届けに追っていった、エマとノーマンがその子が本当は、食用として出荷されていることを知ってしまうのです。
自分たちは「鬼」の食料として育てられている「食用児」であり、里親のもとにいくことも、大人になることも、このハウスの外の世界に出ることもできないのです。
そんな運命を変えるべくハウスから逃げ出そうとするところから始まっていきます。
ママのスパイは誰だ?
出荷が決まった子どもは殺されてしまうことを知ったエマとノーマンは脱獄の計画を立てるのですが、ママに計画がばれてしまいます。
ノーマンは子どもたちの中にママのスパイがいるのではないかと考え、策を立ててスパイを見つけ出します。
そのスパイは一番身近で信頼できるはずのレイだったのです。
レイは何年も前からハウスの真実に気づき、エマとノーマンを救うためにママのスパイとして情報を集めていたのです。
個人的感想
このスパイが誰かわかるまでのシーンがうまく描かれていて、子どもたちがみんな怪しく見えて、「誰がスパイなんだ!」とどきどきする展開です。
シスターを出し抜け!
レイを逆スパイとして脱獄を計画することになった3人。
しかし、そこへ新しい大人、シスタークローネがやってきます。
計画を進めていたところにシスターの目が増えてしまい、動きづらくなります。
しかし、シスターには別の目的、自分がママとなるために今のママ(イザベラ)をママの座から引きおろそうとしていたのです。
個人的感想
このシスターが子どもたちから慕われているのが不思議…ちょっと顔が怖い…笑
ノーマンの出荷
レイがママを引きつけている間に脱獄の下見を計画していた子どもたちですが、ママにばれてしまいます。
シスターもいらなくなったと排除し、裏切ったレイも切り捨て、本当の顔のママがエマとノーマンの前に立ちふさがります。
そして、ノーマンの出荷が決まってしまうのです。
個人的感想
ここが一番やばい!
ノーマンが人前では辛い気持ちを出さないようにしているけれども、
かなりショックを受けているところが胸が苦しくなります。
エマの決断
ノーマンが出荷されてしまい、意気消沈しているエマとレイ。
そしてついにレイの出荷の時期がきてしまいます。
レイの誕生日のその日、脱獄が決行されます。
エマはずっと落ち込んでいる振りをして子どもたちに指示を出し、逃げ出す準備と特訓を行わせていたのです。
ついに脱獄…!
レイも気づかない間に脱獄の計画と準備を進めていたエマ。
エマは、追ってくるママをひきとめるために4歳以下のフィルたちを置いていくことを決意していたのだった。
個人的感想
4歳の子どもたちを置いていくという決断。
家族全員で逃げたいと思っていたエマにとっては苦しい決断だったでしょう。
ノーマンが出荷されてから「強くなったなあ」となんか感動でした。
ここまでの幸せな生活から一変し、脱獄をするまでが最初の編です。
いきなり、はらはらドキドキする展開!!
漫画:1〜5巻 アニメ:1〜12話 アマゾンプライムで全話配信されているのでおすすめ(2019年4月時点)
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ミネルヴァ探訪編
「自由ってなんて美しくて過酷なんだろう。」
ハウスを出ることができた15人の子どもたち。
初めての外の世界は美しいけれど、ハウスのような安全の保証された場所ではないのです。
初めて見る外の世界
初めてハウスから外の世界に出た子どもたち。
頼りになるのは、ハウスから持ち出した1冊の本。
ミネルヴァという人が書いたその本には外の世界のことが書いてありました。
見たことない植物や、遭遇する野生の鬼…。
脱獄編の頭脳戦とは一転し、鬼から逃げ戦う新たなアクション展開がたまりません。
野生の鬼に追われる
この世界に他に人間はいるのか、たどり着く先も分からないエマたちですが、ある鬼と出会います。
彼らは人間を食べようとせずに助けてくれました。
ここは鬼の世界であり、同じように人間の世界も存在していることが分かるのです。
昔は鬼は狩りをし人間を食べていましたが、鬼と人間の間で約束が結ばれ、農園で「食用児」を育てることで、不可侵条約を結んでいたのでした。
個人的感想
だんだんとこの世界の秘密が明らかになってくるのです。 だけど、立ち向かうものの大きさに可哀想になってきちゃいます…。
安息の地「B06−32」へ
ミネルヴァの用意した、逃げてきた脱出者ためのシェルターに到着したエマたち。
そこでであったのは、1人の「おじさん」でした。
彼は、13年前にグローリー=ベルという別の農園からの脱獄者でした。
非協力的なおじさんと取引をし、エマとレイは他の子たちを残して、
人間世界への道の手がかりがある地「ゴールディ・ポンド」を目指すのです。
ここはまだアニメでは放送されていないので次の2期で見られるのではないでしょうか。
漫画:6巻〜8巻途中
正直このあたりはこの世界についての説明であったり、次の章へのつなぎという感じです。
面白くないと言って飽きないでくださいね!
また面白くなってくるのはここからです!
ついにたどり着いた目的地ゴールディ・ポンドでは新たな展開が始まるのです。
ゴールディ・ポンド狩庭編
「昔のように借りたい 食べたい 新鮮な人間を」
おじさんと3人でゴールディ・ポンドを目指していたエマとレイであったが、おじさんは2人を快く思っていませんでした。
エマの一緒に人間の世界へ逃げようという言葉に心を動かされたのですが、時すでに遅し。
もともとエマを嵌めようとしていたおじさんの策略により、エマが連れ去られてしまいます。
エマが連れ去られてきたのがゴールディ・ポンドまたの名を「秘密の猟場」だったのです。
狩りを楽しむ鬼たち
連れ去られたエマが気がついた場所は、人間の暮らしている小さな村のような場所でした。
ここは鬼が子どもたちを狩るために用意された猟場。
音楽が鳴ると、鬼がやってきて、子どもたちを殺して、連れ帰って食べるのです。
鬼たちは「遊び」として、子どもたちを追い回し狩り、また新しい子を補充してくる…
そんな猟場で生き残っている子どもたちと出会い、猟場を終わらせるため力を合わせて鬼と戦うことになるのです。
ミネルヴァの残したもの
このゴールディ・ポンドの隠し部屋にはミネルヴァの残したメッセージと人間世界へつながっていたエレベーターがありました。
しかし、そのエレベーターはミネルヴァが敵対している人間に止められてしまっており使えない状態でした。
そこで情報を得たエマと、以前おじさんと脱獄をした仲間のルーカスは、猟場に住む子どもたちと逃げることを決意します。
最強の敵、レウウィス大公
鬼を倒すためにずっと研究をしていた子どもたち。
たった15分の一発勝負。
ぼろぼろになり、負傷者を出しながらもなんとか鬼を倒していきます。
最後に残ったのは桁外れの強さをもつレウウィス大公。
憎悪を掻き立てるために残酷な殺しを続けてきたレウウィスは、残った子どもと助けに来たレイとおじさんの力を合わせてもなかなか倒すことができませんん。
エマも大きな傷を負ってしまいます。
個人的感想
どんな策で挑んでも、それを上回る強さを見せてくるレウウィスにどう勝てるのか見応えが抜群!
ハウスからの脱獄のクライマックスと同じくらいドキドキすること間違いなし。
ついに人間が勝った
やっとのことで鬼を倒すことができたのですが、その代償は少なくありませんでした。
エマを始めとする主要メンバーの子どもたちが重症だったのです。
自分たちを置いて行ってくれと頼む子に対し、レイは「誰も置いていかない」と全員を連れてシェルターに帰ることを誓います。
個人的感想
ハウスにいた頃は「全員で逃げるなんて無理だ」としきりに言っていたレイが、エマの思いが移ったかのように「全員で逃げる」と言ったところにレイの変化が見れて、もう、なんか感動というか、込み上げるものがあって、たまらないです!
鬼にやられるばかりであった子どもたちの逆襲。
鬼を逆に追い詰めていくアクションシーンは手に汗握ってしまうこと間違いなし!
漫画:8巻〜11巻
約束のネバーランド 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)
新章突入
「支援者」を探す旅が始まる。
ついにピーター・ラートリーが動き出す。
ラートリー家とは1000年前に鬼と不可侵の約束を結んだ一族の末裔です。
約束をどうしても維持したラートリー家の36代当主のピーター・ラートリーは、食用児が脱出して存在していることを見逃しません。
彼の手下たちが子どもたちを殲滅するために、シェルターを襲ってくるのです。
1年半暮らしていたシェルターを捨てる
快適に暮らしていたシェルターがピータ・ラートリーの手下の人間に見つかり、逃げなければならなくなってしまいます。
エマたちを逃すためにおじさん(ユーゴ)とルーカスがシェルターに残り、人間と戦います。
逃げて安全な場所を見つけられるのか、この選択は正しかったのかと自問自答するエマ。
そんなときに別の人間を発見するのです。
ミネルヴァをボスと呼ぶ人間たち
彼らは、ミネルヴァと共に食用児を集め、安住の地を提供しているそう。
果たして、彼らは何者なのか、本当にミネルヴァの指示で動いている人たちなのか、今後の展開に期待です!
「約束のネバーランド」おさえたい伏線ポイント
最後に今後のストーリー展開でキーになってくる、または秘密につながりそうな内容を紹介しておきます。
考察も含んでいますので、まだ不確かな部分もあります。
ママ(イザベラ)とレイ
レイは自分たちが食用児として育てられていることをどこで知ったのか。
物語の中でもレイが話していますが、彼は赤ちゃんのときからの記憶を全て持っているそうなのです。
赤ちゃんの頃の生まれた時の記憶と、ハウスでの生活の矛盾に気づいたことがきっかけです。
いや、それにしても矛盾に気づいてしまうのがさすがレイだな〜という感じですね。
そして、ママ(イザベラ)がお腹に子どもがいるときに歌っていた曲を、レイが口ずさんでいたのです。
各プラントにいるママは若いうちに子どもを生むことが必須なのではないでしょうか。レイはママ(イザベラ)の実の子どもである可能性が高いですね。
このあたりははっきりとは言及されていませんし、今後も出てくるかはわかりませんが、頭の片隅に覚えておきたいポイントですね!
新しい施設に入れられたノーマン
物語の合間、合間に出てくノーマンの描写です。
ラムダという新しい施設に送られて、規則正しい生活と勉強をさせられています。
よくみると周りにいるのは「大人の人間」ばかり。
賢い子どもの脳がおいしいというのが鬼の間では有名で、需要が高いものなので、子どもを10年以上かけて育てなくても美味しい脳を持つ人間を作る方法を研究しているのかな〜なんて考察しちゃいますね。
生きていたノーマンとエマたちがいつ・どのように再会するのかが楽しみですね。
フィル
グレイス=フィールドのハウスに置いて来た4歳の男の子フィル。
小さいながらも、片鱗に賢さを覗かせています。
エマが真実を伝えたときも、驚かずに受け入れていました。
毎回お話の中に登場してくるわけではないのですが、グレイス=フィールドの子どもたちの中ではかなり重要人物です。
キーポイントになってくるであろう子どもであることは間違いありません。
ただ、エマたちのシェルターを襲った人間がフィルを訪ねていたので、無事でいるかが心配です…
「約束のネバーランド」基本情報
母と慕う彼女は親ではない。
共に暮らす彼らは兄弟ではない。
ここグレイス=フィールドハウスは
小さな孤児院。
至って平穏なこのハウスで
ささやかながらも幸せな毎日を送る
三人の主人公エマ、ノーマン、レイ。
しかし、彼らの日常は
ある日突然終わりを告げた…
子供達を待つ数奇な運命とは…!?
「約束のネバーランド」最新13巻まで販売中(連載中)
最新14巻は2019年6月4日(火)発売
原作者:白井カイウ
作画:出水ポスカ
出版社:集英社
雑誌・レーベル:ジャンプコミックスDIGITAL/週刊少年ジャンプ
2019年1月10日フジテレビノイタミナにてアニメ放送開始
2020年〜2期放送決定
テレビアニメ化した【約束のネバーランド】の面白い点・ネタバレ考察に迫る|まとめ
さて、ここまで約束のネバーランドの面白い点をまとめてきました。
脱獄編までが面白かったと言われがちですが、これから謎がどんどん解決されていくと思うと、見逃すわけにはいきません!
また今後も盛り上がりを見せていくことを期待します。
※補足
ついに映画化が決まりました!
2020年冬に公開とのことなので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい!
実写映画化決定‼
— 『約束のネバーランド』公式 (@yakuneba_staff) September 27, 2019
主人公エマ(#浜辺美波)×レイ(#城桧吏)×ノーマン(#板垣李光人)に決定✨
全世界で累計発行部数1600万部を越える″異色″の脱獄サスペンス作品「約ネバ」が2020年冬、ついに実写映画化🎥
映画の詳細はこちら↓https://t.co/Dah7KmvP3d#約ネバ #実写映画化#2020年冬公開 pic.twitter.com/TVNsXJjPNs
補足:週刊少年ジャンプとは?
「週刊少年ジャンプ」(しゅうかんしょうねんジャンプ)は、日本の出版社・集英社が発行する週刊の少年漫画雑誌です。通称「ジャンプ」または「少年ジャンプ」とも呼ばれます。
概要
- 創刊: 1968年に創刊されました。
- 対象読者層: 主に中学生から高校生の少年を対象としていますが、幅広い年齢層に支持されています。
- 掲載内容: アクション、コメディ、スポーツ、ファンタジーなど、多岐にわたるジャンルの漫画が連載されています。
代表的な作品
「週刊少年ジャンプ」は、多くのヒット作を生み出しており、以下はその一部です。
- 「ドラゴンボール」: 作者・鳥山明による、世界的に有名な漫画作品。
- 「ONE PIECE」: 尾田栄一郎による、海賊をテーマにした長編アクション漫画。
- 「NARUTO -ナルト-」: 岸本斉史による、忍者をテーマにした漫画。
- 「鬼滅の刃」: 吾峠呼世晴による、大ヒットしたアクション漫画。
影響と文化
「週刊少年ジャンプ」は、日本国内外で非常に高い影響力を持っており、多くの作品がアニメ化、映画化されています。また、ジャンプフェスタというイベントも開催され、ファンと作家が交流する場となっています。
まとめ
「週刊少年ジャンプ」は、日本の漫画文化を代表する雑誌であり、数々の名作を世に送り出しています。その人気と影響力は、今もなお多くの読者に支持されている証拠です。