皆さんは、日々生活している中で、仕事や物事を先送りにしたり、これは明日でいっか〜みたいに今するべきことを明日に伸ばしたりしたことはありませんか?
人間誰しもこういうことはあるかと思うのですが、本記事では
「やるべき事を先送りにすることで生じる損失額って実は物凄かった!?」
ということを書きたいと思います。
サラリーマンが先送りしている合計時間
先送りにしている時間に関しては当然ながら個人差があるかと思いますが、平均的にどのくらい先送りにしているのかというデータがあります。
一般的にサラリーマンの労働時間は1日8時間とされておりますが、実はこの8時間の内平均して2時間は物事を先送りにしているというデータがあるのです。
実に1/4もの時間を先送りにしていることになります。
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先送りにすることによる合計損失額
労働時間の1/4もの時間を先送りにしていることは分かりましたが、ではその先送り行為によって一体どの程度損失が生まれているのでしょうか?
実はこれらの時間を元に年間でどのくらいの金額を損失しているのか、という調査もあります。
その結果がなんと、1人あたり年間にして9724ドルの損失となるそうです。
日本円に直すとおよそ108.3万円もの額になります。(2019/05/03時点のドルレート)
1人当たりでこれは凄まじい額だな...
ちなみに、先送りにするだけでなく、睡眠時間によるもので損失するというデータもあります。
なんで先送りにしてしまうの?
先送りにすることで損失額が1人当たり108.3万円ほどあるのであれば、今すぐ全員仕事を先送りにするのはやめよう!
となるところではあるのですが、そもそもなんで人は先送りにしてしまいがちなのでしょうか?
これには人間の「感情」が多く関わっていると言われております。
先送りさせてしまう人間の「感情」
人間は非常に飽きやすく周りに敏感に反応してしまう生物と言われております。
これは、生物学上食物連鎖の頂点に立つために必要な能力でもあるので仕方ない部分ではあります。
(なぜなら、ひとつの物事に集中しすぎて他の危険に察知することができずに捕食されていたら生物学上の進化はありえなかったから。)
ですが、この性質ゆえに、目の前に困難な状況があったりするとついついゲームをしてしまったりYouTubeを見てしまったりと現実逃避をしてしまうことが多々起こってしまいます。
「目の前の誘惑に負けてしまいやすい」
という本能的な部分が、物事を先送りさせてしまう原因なのです。
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完璧主義者でも先送りの現象が起こりやすい?
実は先送りに関しては怠惰に見える人間だけではなく、「完璧主義」に見える人間にも起こりやすいと言われております。
これは、完璧に物事を遂行したいあまりあらゆる点で心配になってしまい、そこに負い目を感じて先送りしてしまうというものです。
しかも、完璧主義者はその先送りに対して罪悪感をより感じがちなので、なおさら厄介とも言えます。
どうやったら先送りをやめられる?
先送りの原因は「感情」にあると言いました。
目の前の困難な状況から楽する方に流れてしまった結果先送りしてしまうわけですが、これをもう少し紐解いて見ると「衝動的な恐れ」が原因となっていることがわかっております。
先送りしがちな人は、衝動的な恐れを抱いた時の対処が上手ではなく、他の楽しいことをすることでその感情を回避しようとします。
なので、まず事前に強い恐れ・心配を与えた状態にすることで、作業中に発生する感情の抑制を図ります。
その上で、例えば作業机にスマホやら遊び道具やらを置かないようにすることで誘惑を消します。
要は視野を狭くし、作業に集中できる環境にしてしまうということです。
このように工夫することで、先送りを防いでいけるようになります。
また、継続的に先送りをしてしまう慢性的な先送り症候群を持っている方は、自分と向き合う心理療法を受けたりするのも良いと思います。
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先送りだけでなく睡眠でも損してる?
最後に補足となるのですが、先送りだけに限らず実は近年睡眠時間が短縮されていることによる損失もあるのです。
実はこの45年間で、日本人の平均睡眠時間は50分短縮されています。
睡眠時間が短くなることで、作業パフォーマンスが低下することは証明されており、睡眠時間が50分短縮されるだけでも、損失額のトータルは3兆5000億円になるとされています。
え、そんなに...?
ちなみに職種だと、
「営業→専門→役員→教員」
年齢だと、
「50代→40代→30代→10代」
の順に睡眠時間が少ないとされています。
十分な睡眠を取ることも、パフォーマンスを発揮するのに非常に重要ということですね。
感情を抑制し、物事を先送りにすることをできるだけ防ぎつつ、しっかりと睡眠を取って最高のパフォーマンスを発揮する。
仕事などの作業で大きく結果を出すためには、このような工夫をすることも大切だと言えます。
ちょっとした工夫でも大きく作業効率は変わりそうよね...
参考記事