映画に舞台にとにかく人気で知名度のある「三谷幸喜監督」作品。
「名前は聞いたことあるけど、実はあまり見たことが無い...」
「結構見るけど改めて人気作品を振り返りたい...」
等々いるかと思われます。
本記事では、そんな方に向け、【三谷幸喜監督作品】オススメランキング5選!をご紹介していきます。
ぜひ本記事を参考に三谷幸喜監督ワールドに浸ってみてください!
日本映画の喜劇王こと「三谷幸喜」監督。
大物俳優のオンパレードが多い点も魅力的ですよ!
【三谷幸喜監督作品】オススメランキング!
第5位:みんなのいえ
さらに詳しく
公開年:2001年
上映時間:115分
出 演:唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子
みんなのいえ「みどころ」
オシャレなマイホームを夢見る主人公の夫婦が家を建てるなかで様々なトラブルに見舞われる様子をコメディタッチで描いたこの作品。
劇中の家を建てるシーンは、今では信じられませんが空き地に一軒家を丸ごと建築して撮影されたそうです。すごいですよね。
本気度がすごい...
主人公にお笑いコンビのココリコの田中直樹さんと、その奥さん役に元フジテレビアナウンサーの八木亜希子さんを起用したところがとても面白いです。
2人とも役者さんではないにも関わらず、脇を固める豪華な俳優陣に見劣りすることなく見事に演じきっています。
田中さんは本業のコントで磨いた演技力でナチュラルに演じていて、特にあの情けない感じの表情がたまらなくかわいらしく見えて素敵でした。
また、大御所である田中邦衛さんの演技はとても個性的で光っていました。
こんな昔気質の棟梁みたいな人って今の時代なかなか出会えない気がします。
まぁ出会ったら出会ったで絶対に面倒なことになるでしょうが・・・。
家を建てるという人生で一番の高額な買い物。
なのにしゃしゃってくる父親と訳のわからない友人のデザイナーが思う存分引っ掻き回す状況に、観ているこっちまですっかり感情移入してしまいイラっとはしますが、もし自分が家を建てるなら、こだわりの職人さんがこだわって一生懸命建ててくれたらより愛着がわいて案外嬉しいかもと思いました。
日常ありがちな出来事にそうそう!と共感できるところなんかもあり、全体的にほのぼのと楽しめる作品です。
第4位:ザ・マジックアワー
さらに詳しく
公開年:2008年
上映時間:136分
出 演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか
ザ・マジックアワー「みどころ」
マフィアのボスの愛人に手を出した手下が、助けてもらう代わりに伝説の殺し屋を探すという物語です。
作り物感満載のセットなど映画というより舞台の喜劇を見ているような感覚になります。
どんな役でも渋くカッコよく演じてしまえる佐藤浩市さんを三流役者役に起用し、馬鹿ばかしい演技を真剣に演じさせてしまったところがさすが三谷監督です。
一番笑ったのが、佐藤浩市さん演じる村田がボスと対面するシーン。
ナイフを3回舐め同じセリフを3回繰り返し、回を重ねるごとに濃くなる演技に大爆笑しました。
もう一人の主人公、妻夫木聡さん演じるマフィアのボスの愛人に手を出した備後が、ウソにウソを重ねていく様もとてもテンポよくコミカルに描かれています。
ただ妻夫木聡さんが、もう少し存在感を出せるとよかったかなぁと少し残念な気もしました。
他にも、三谷作品常連の西田敏行さんや深津絵里さんは相変わらず抜群の安定感を感じる演技を披露しています。
そして、ちょい役で出演している中井貴一さんや天海祐希さんがすごく贅沢でなんだかちょっと得した気分になります。
ただ上映時間が長めなので、途中中だるみしがちで観ていてちょっと疲れてしまうのがネックですが、佐藤浩市さんを存分に使ったとてもエネルギッシュな作品となっています。
タイトルの「マジックアワー」は、太陽が沈み切らずまだ辺りが残光に照らされているほんの少しの最も美しい時間帯」という意味です。
三谷監督は本作で「誰にでもある人生で最も輝く瞬間」を表現したかったそうです。
「あなたの最も輝く瞬間はいつですか?」
深い...
第3位:清須会議
さらに詳しく
公開年:2013年
上映時間:138分
出 演:役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市
清須会議「みどころ」
織田信長が暗殺され跡目を決めるため、羽柴秀吉と柴田勝家が台頭する会議の場が舞台となっているこの作品。
本能寺の変から関ヶ原の戦いへという流れが一般的には有名ですが、歴史上あまり取り上げられることが少ない清須会議に注目したところが新鮮です。
戦国時代の織田信長や豊臣秀吉の時代に詳しい人やそうでない人でもとても勉強になる作品。
三谷監督作品にしてはちょっと笑いが少なめかなという感じですが、時代劇なのに大きな立ち回りや戦のシーンは全くなく、まるで現代劇のように秀吉と勝家それぞれの思惑や細かい駆け引きを、巧みなセリフ回しのみで表現しているのはすごいと思います。
また登場人物の特徴をしっかり設定しているのでキャラクターが立っています。
豊臣秀吉役を演じた大泉洋さんは一つ一つの演技が、いい意味でこざかしさ満点で人間味あふれる秀吉役が本当にピッタリです。
柴田勝家を演じている役所広司さんも、どこか田舎の侍みたいな芋臭さや純朴な一面を繊細に演じていて本当に素晴らしいです。
時代劇は人によって好みがはっきり分かれる傾向があるので、なかなかとっつきにくいという人もいますが、この作品は時代劇が苦手でも抵抗なく楽しく観ることができる作品です。
日本の歴史上、本当に行われた清須会議について少し知識を付けてから観てみると、さらに楽しめることまちがいなしです。
第2位:THE・有頂天ホテル
さらに詳しく
公開年:2006年
上映時間:136分
出 演:役所広司、松たか子、佐藤浩市、香取慎吾、篠原涼子
THE・有頂天ホテル「みどころ」
大晦日の22時から年明けまでの2時間の間に、ホテルで起こる様々なトラブルとそのなかで絡み合う複雑な人間模様を描いたこの作品。
主人公の役所広司さんをはじめ、一癖も二癖もある登場人物たちを豪華なキャストが見事に演じています。
そうそうたる顔ぶれの役者人が、どの三谷監督作品よりも多く次から次へと登場するのは本当に圧巻です。
物語序盤は、結構ドタバタガチャガチャしていてせわしない感じではありますが、中盤から終盤にかけてすべての出来事とそれぞれの人間関係が徐々に繋がっていき、物語後半で関わり合ったすべての出来事の伏線が綺麗に回収され解決していきます。
その過程で、もう一度頑張ってみようと互いが互いに勇気づけられていく様がとても印象的です。
リセマラが気になる方はこちらも!
物語の舞台がホテルの中のみというところで、序盤のドタバタもコンパクトに収まっていてわかりやすいです。
そして、三谷監督特有のクスクスという細かい笑いから、思わず爆笑してしまうような大きな笑いまで様々な笑いが随所にたくさん散りばめられています。
特に、主人公の役所広司さんのスピーチのシーンは何度見てもおなかを抱えるほど笑ってしまいます。
そして最後はふわっとしあわせな気持ちになれます。
物語の舞台となっているのが大晦日ということもあり、冬特に年末にふと観たくなる作品です。
音楽も素敵で、サウンドトラックもオススメしたいです!
曲ほんと良いよなぁ...
第1位:ステキな金縛り
さらに詳しく
公開年:2011年
上映時間:142分
出 演:深津絵里、西田敏行、中井貴一、阿部寛、竹内結子
ステキな金縛り「みどころ」
伸び悩む三流弁護士が無実の罪を着せられた殺人犯の罪を晴らすため、幽霊の落ち武者に裁判で証言をさせ無罪を勝ち取る物語です。
主人公の深津絵里さんと幽霊の落ち武者役、西田敏行さんの演技がもうほんとに抜群です。
ドジだけど気が強い三流弁護士をコミカルに演じています。
そして幽霊の落ち武者役、西田敏行さんの素晴らしい演技には本当に心を奪われます。
落ち武者といったらおどろおどろしいお化け!!という印象しかないはずですが、西田さん演じるこの落ち武者は、やたらと現代に詳しくしかもチャラい。
ここがこの作品の最大のポイントかもしれません。
やたらとチャラいんです。
でも全く憎めずなんなら観ているうちに愛着がわいてきて終わる事にはものすごく可愛くみえてしまいます。
幽霊なのに瞬間移動できない、幽霊なのにテレビばっかりみてる、幽霊なのにファミレス行きたい、極めつけは心霊写真はポイント制などなどもうツッコミどころ満載です。
相手検事役を演じた中井貴一さんは三谷監督作品の常連ですよね。
この作品では切れ者検事を演じていますが、交通事故で亡くしてしまった愛犬に再会しじゃれあうシーンのそのじゃれっぷりと言ったら、切れ者が見せるおバカっぷりに声を上げて笑ってしまいました。
新作「記憶にございません」では記憶をなくしすさまじく国民から嫌われている主人公の総理大臣を痛快に演じています。
また、いい役を演じることが多い竹内結子さんが本作では1人2役で悪役を演じています。
とっても新鮮でかつ華麗に悪役を演じきっているところが彼女の演技の幅の広さを見せつられた気がします。
話のテンポもよく長めの上映時間ですがあっという間に見終わってしまいます。
この世とあの世を面白おかしくコミカルに描いたこの作品。
人の生き死にが関わる話は重くなりがちですが、この作品は全くそんなことはなく終始楽しく観ることができます。
物語ラストで深津絵里さん演じる宝生は幼いころ亡くした父親に再会します。
「もし亡くした人にもう一度会えるとしたらあなたは誰に会いたいですか?」
これもまた、深く考えさせられる映画よね
三谷幸喜監督とは?作品の特徴は?
ここまで、【三谷幸喜監督作品】のオススメランキング5選をご紹介しました。
三谷幸喜監督と聞くとみなさんはどんな作品が浮かびますか?
日本映画の喜劇王と呼ばれている三谷幸喜監督。
三谷監督の作品を観たことがあるという人も多いかと思います。
三谷監督は、大学在学中に「東京サンシャインボーイズ」という劇団を作り、役者・脚本家として活動していました。
それと並行して放送作家としても活動し、
1989年「やっぱり猫が好き」
1993年には大ヒットドラマ「振り返れば奴がいる」
で脚本家としてブレイクを果たします。
1994年、田村正和さん主演「古畑任三郎」を手掛けさらにこれが大ブレイク。
その後NHK大河ドラマ「真田丸」「新選組」など数々の人気ドラマの脚本を手掛けるようになります。
映画「ラヂオの時間」で初監督を務めたのを皮切りに、現在までコメディを中心に多くの作品を世に送り出しています。
三谷監督作品の特徴といえば、まず自身が立ち上げた劇団の俳優さんを積極的に起用するところです。
代表的な方でいうと西村まさ彦さんなんかとても有名ですよね。
西村さんは「古畑任三郎」で今泉役を演じ誰もが知る役者さんとなりました。
そして、1つの作品に1人でも十分主役を張れるような大物俳優さんを何人もキャスティングするというのも三谷監督ならではです。
ほんと豪華すぎるよね...
いつもこんなに豪華すぎて大丈夫なの?と思うくらいそうそうたる顔ぶれの役者さんたちが出演しています。
それだけ三谷監督作品に参加したいという役者さんが多いということでしょう。
また、三谷監督の作品には主人公が歌を歌ってその時の感情を表現するシーン、ミュージカル調のシーンが必ずといっていいほどあります。
ほんとさらっとミュージカル調にシーンが展開するので、ミュージカルは苦手という方でも抵抗なく楽しむことができます。
そして今月三谷監督待望の新作「記憶にございません」が公開されました。
twitter担当大臣です。
— 映画『記憶にございません!』 (@kiokunashimovie) August 2, 2019
『#記憶にございません!』支持者の方の声を大募集‼【#記憶にございません支持】をつけて、期待や応援、そして感想をツウィートしてください✍️
支持率(コメント数)アップにともない皆さまへのプレゼントを増やしていくことをここに約束いたします‼https://t.co/tvx8in8jtv pic.twitter.com/lcZHt3r0dL
三谷作品の常連でもある中井貴一さんや佐藤浩市さん、初出演の石田ゆり子さんなど豪華なキャストで贈る珠玉のコメディ作品となっています。
【三谷幸喜監督作品】オススメ人気映画ランキング5選|まとめ
【三谷幸喜監督作品】オススメ人気映画ランキング5選をご紹介していきました。
三谷監督作品は同じ役者さんを使うことが多いのですが、みなさん超一流の俳優さんばかりなので、その作品その作品全く違う顔を見せてくれます。
三谷幸喜監督も、起用する俳優さんの個性や特徴をしっかり掴んだうえで、その人にピッタリの役を演じさせるところが役者さんをとても大事にしているんだなと強く感じます。
また、三谷幸喜監督の作品は細かな仕掛けが沢山隠されています。
その仕掛けを、何度も繰り返し観て見つけてみてください。
三谷幸喜監督作品を楽しめるはずです!
参考記事
>> 【新海誠監督作品】オススメ映画ランキング5選!新作から旧作まで
>> 【細田守監督作品】人気でオススメの映画ランキング5選!
>> 【2022年版】オススメの恋愛映画7選ランキング!【邦画から洋画まで】
>> 【コナン映画】面白いランキング!豪華声優陣・ネタバレ考察まで
>> タイムトラベル・タイムリープなど時間をテーマにしたおすすめ映画まとめ!