日本一有名な歌い手と言っても過言ではない「まふまふ」。
西武ドームライブで満席にさせたり、そらるさんとAfter the Rain(AtR)というユニットを組んで日本武道館ライブを行ったりととにかく大人気のまふまふさん。
本記事では、そんなまふまふさんのオススメ人気曲ランキング7選をまとめました。
既にまふまふさんを知っている方も改めて歌詞の意味に気付いたり、まだ知らない方はこんな良い曲があるんだ!という気付きに繋がってくれたらと思います。
ぜひ、まふまふワールドに足を踏み入れてみて下さい!
【まふまふ】オススメ人気曲ランキング!
第7位:【夢のまた夢】
作詞・作曲:まふまふ
話の主人公は、少女。
まだ綿菓子を買う年齢の女の子です。
「空五倍子色 長髪が揺れる 手招いて 口数も減る境内」
「みなしごとパパに疎まれた子」
空五倍子色とは淡い灰色を表しています。
平安時代に喪服の色の表現として使われていたものです。
「みなしご」とは親を失った子供のことです。
「パパに疎まれた子」と父親は生きているので、少女は母親を失い、お葬式に出ていたシーンだと思われます。
少女は「言われるままに 大人になって」きました。
現実が嫌で「夢のまた夢か見果てぬ夢」、と夢にすがるようになります。
少女はいつか夢が覚めるまで夢を追いかけていきます。
この曲は、ライブでもよく歌われています。
アップテンポな曲で幻想的な雰囲気を作り出しています。
「和」のテイストが、MVや歌詞と合い、どこか日本らしさが溢れる歌です。
この曲のMVは、本人が登場するものとアニメ調のものと2種類あります。
ぜひ、見比べてみてください。
「和」テイストの曲って素敵だよなぁ
第6位:【輪廻転生】
作詞・作曲:まふまふ
話の主人公は、この世界を嫌だと感じている少年です。
物心ついたときに少年は貧富の差を感じて、「人生とかいう名の分が悪い博打」に嫌気がさしています。
「同じ阿呆でも踊らにゃ損損」と行動を起こそうとしますが、自分がやることといえば「顔窺っているばっかで徒然」と他人の顔色を伺ってひっそりと生きることしかないのだと嘆いてます。
結局、少年は「誰も神頼みで」希望を見いだせていないと横目にしながら「ボクは生まれ変わる」と生まれかわって良い人生を歩みたいと思っています。
「どれだけ泥が泥を捏ねたって泥以外作れやしない君も生まれ変われ」
と、生まれの悪い人がその人生を努力しても意味がないから生まれ変わった方がいいといっています。
「この世に終わりをつけておいて終えるなんて何様だ」
人生には終わりがあるのに、自分で終わらせようとしたら終わらせてはいけないと止めるのはなんでなのかと疑問をなげかけています。
この曲は、かなり深い内容の歌になっています。
生まれたときにある程度歩める人生は決まってしまい、努力しても決まった中での良いことしか起きない。
人生を終わらせてはいけないと言う人は、多くの人が裕福な人や幸せに過ごせている人で説得力に欠けるとも言っています。
ただ、安易に生まれ変わろうと言っているのではなく、生まれ変わった先の未来を想像して希望を持てば残りの人生生きられるよ、ということではないでしょうか。
まふまふさんは過去にいじめを受けたことがあると告白しています。
しかし、希望を持てたことでこうしてアーティスト活動できているわけです。
自分の境遇を元にこの曲は作られたのではないかと考えています。
第5位:【すーぱーぬこになりたい】
作詞・作曲:まふまふ
ぬこはぬくぬくと過ごしているのが歌詞から読み取れます。
「世界の事情はお昼寝の後にして」
「人間社会の暗黒を走っていく」
というフレーズは考えさせられます。
ぬこは社会問題を気にしないで生きることができるので、猫が好きだからという理由だけでなく、現実逃避したいという意味でもぬこになりたいのはないかと思います。
まふまふさんは猫が好きで、猫アレルギーなのに猫を飼い始めるほどです。
まふまふさんと言えばメッセージ性の強い曲を多く作っていますが、今回の曲はポップで、まふまふさん自身も、
「こんなねむたいせかいならいっそねこにでもなってしまおうか、あたまのわるそうな曲ができました」
と言っています。
ぬこのかわいさを存分に歌で表した曲になっています。
ライブのアンコールでよく歌われる曲です。
曲の途中ににぼしコールがあります。
にぼし!にぼし!にぼし!(はいはい!)
にぼし!にぼし!
国産!国産!
にぼし!にぼし!にぼし!(はいはい!)
おこたの中からぬこぱんち!
すごいコールだ...
まふまふさんの声がすごく楽しそうで演者と観客が一緒に盛り上がれます。
ぜひライブの際は合いの手をいれて盛り上げましょう。
第4位:【四季折々に揺蕩いて】
作詞・作曲:まふまふ
歌:After the Rain(そらる・まふまふ)
歌詞の内容は、少年と少女の話です。
二人が過ごした時間は短く、二人は別々の道を歩まなければいけなくなったことを嘆きつつも前に進もうとしている曲です。
少年視点の話で少女に恋をしたこともかかれています。
少女への恋は秘密だったのでしょう。
おそらく、少女から「君は恋しちゃいけないよ」と耳打ちされたのですが、2番目の歌では「君に恋してしまったな」といっています。
少年が少女と一緒にいれる時間はあっという間にすぎてしまいました。
春夏秋冬、季節が変わっても少女と過ごした日々を少年は、
「遠い夢のまた夢へ ボクを連れて行ってよ」
と回想しています。
また、少女のことを「ボクはどれも好きだったよ」と過去形になっています。
つまり、もう二人は別れてから会っていないということになります。
「ずっと見惚れたい ずっと触りたい さよなら さよなら 季節の折々にて」
別れた今でも少年は少女のことを想い、自分の道を進んでいきます。
この曲は、After the Rain(AtR)というそらるさんとまふまふさんの二人のユニットが歌っています。
参考記事
>> 【歌い手】そらる・まふまふ・96猫・天月...人気の歌い手さんまとめ!
そらるさんの低音とまふまふさんの高音が合わさりなんとも切ない歌になっています。
雰囲気は「夢のまた夢」と似ている印象を受けます。
二人の想いが合わさった歌声はすごく綺麗で何回も聞きたくなります。
ライブでも、ユニットでよく歌われているのも特徴的。
日本武道館Movie版が私は好きだなぁ
泣けるんだよね...
第3位:【GHOST】
作詞:まふまふとnqrse(なるせ)
作曲:まふまふ
この曲は、全文英文というかなり攻めた歌詞になっています。
イントロの部分のラップは、これから起きることの前置きです。
かなり要約して説明します。
“In your fruity yet deceptive eyes.
We missed the juicy core of your eyes.
Put an end to this to save another life.”
「ボクは君の瞳にだまされて嘘に気づけなかった」
と主人公はだまされたようです。
「他の犠牲者が出ないように終止符を打とう」
と注意喚起をしているようです。
“No one escapes. No one escapes.
From the shiny names.
And the reverse of fame.
Next to you.”
「誰も逃げられない」「名前から」「名誉の反対から」「君のすぐそばに」
名誉の反対はおそらく汚名です。
一度ついた汚名はなかなか消えることはないです。
主人公をだました相手は汚名がつくようなことをしたのでしょう。
“They say that house is haunted.
We all know your head is WANTED.”
「その家はすでにゴーストに占領されている。君の頭を求めている奴らがいる。」
ゴーストとは、悪いことをしようと考える意識のことだと思われます。
“Down on your knees to confess.”
「跪いて白状しろ」
だました人に主人公は「白状しろ」と何度も訴えています。
“You write like you act , end in a garbage bag.
Don’t you smudge the name of the lyricist!”
“Don’t hate me man hate the fuckin game , homie.
Cause you never put a name!
Our good old memories?!”
「おまえが書いたかのように演じてゴミ袋に捨てている作詞家の名を汚すな」
「俺を嫌いになるなよ、嫌うならその名声だろ、相棒。
名前は出さないからさ。俺らの良き古き思い出もね。」
親しい人に作曲活動において盗作されたという出来事は、まふまふさん自身の経験なのではないかと考えています。
題名の通り、曲調はかなりオカルトチックでピアノの音がさらに雰囲気を醸し出しています。
終始暗い曲調で、なるせさんのラップがかなり光る歌になっています。
ラップがすごくかっこよくて皮肉交じりの歌詞になっています。
じっくりみてどのように韻を踏んでいるのか気にしてみるのも良いと思います。
第2位:【サクリファイス】
作詞・作曲まふまふ
この曲は「かつて神だった獣たちへ」OP曲です。
アニメの内容とリンクする歌詞が特徴的です。
アニメのあらすじは以下の通りです。
戦争で自国が勝つために選ばれた人たちが擬神兵となり、自身を犠牲にしました。
休戦となってから帰国してきた擬神兵は、獣だと蔑まれ各地へ散らばり暴れるように...。
そんな人間としての意思を失った獣を討伐する話です。
「正義も猛る勇姿も不要品となってしまった」のは擬神兵の存在自体のことです。
擬神兵は身体を獣のような姿に変えられてしまいました。
「望まれかざした刃が手のひらを返して罪と成る」
そこまでして、自国のために戦ったのに、休戦になり要らない、と国から捨てられてしまったのです。
擬神兵にならなければ「くだらない夢の続きやあの丘目指してボクらは笑えたはずなのに」と後悔しています。
「ボクの名前を呼んでよ」とは、獣になったボクらをまだ人間として接してくれる人を求めていると思います。
「まだ脳裏に焼き付く憧憬」の憧憬とは、あこがれの気持ちです。
まだ記憶に残っているみんなからあこがれだといわれた昔のことを思い出しているのです。
アニメとリンクさせている点もあり、歌詞から擬神兵の心情を読み取ることができます。
比喩的な表現も多くあり、まふまふさんの裁量を発揮している曲です。
この曲の最初のギターの音が個人的にとても好きです。
緩急があり、サビにつれて盛り上がるところはライブでも盛り上がると思います。
1番目と2番目のメロディの音程が変わっているところにもまふまふさんのこだわりが見えます。
第1位【命に嫌われている】
作詞・作曲・編曲:カンザキイオリ
話の主人公は、少年。
少年が青年に変わっていくにつれて、少年は疑問を持つようになります。
「実際自分が死んでもどうでもよくて周りが死んだら悲しくて」
独りになるのがいやだとわがままをいいます。
「誰かが死んでそれを嘆いて誰かが歌って」
少年は悪い方向へ行動してしまいます。
言いたい放題に傷つけるような言葉を「簡単に電波で流した」少年は、「軽々しく命を見てる僕らは命に嫌われている」ことを自覚しています。
良くも悪くもやんちゃをしていた少年は青年へ成長し、
「年老いていつか枯れ葉のように誰にも知られず朽ちていく」
ことに気づきます。
そして、命に向き合うことを決めた青年は、大切な人のために前を向いて生きることを覚悟します。
題名からダークな感じを連想させますが、曲調は疾走感があふれサビに向かうにつれて音が複雑になります。
ピアノの音を殺さず、綺麗な音色を響かせた後にサビでスネアの音が曲を盛り上げます。
まふまふさんのカバーは、歌詞がストレートに伝わってきます。
メインパートの引き立てにハモりが使われていて聞きやすいです。
個人的に、「本当はそういうことが歌いたい」という部分のまふまふさんの叫ぶような歌い方が好きです。
「生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ」という部分も同じく感情がこもっていて鳥肌が立ちます。
アーティストとしてまふまふさんが伝えたいことが伝わってきます。
命とは、自分の考えてるよりはるかに繊細で深いものだと思います。
ぜひ歌詞を調べてみてください。
捉え方は人それぞれです。
第7位「夢のまた夢」
第6位「輪廻転生」
第5位「すーぱーぬこになりたい」
第4位「四季折々に揺蕩いて」
第3位「GHOST」
第2位「サクリファイス」
第1位「命に嫌われている」
ランキングは以上のようになりました。
ライブで盛り上がる曲から、個人的に好きな曲まで織り交ぜて順位にしております。
「命に嫌われている」は初めて聞いたときに鳥肌が立ちました。
自分の中では、一回聞いただけでもインパクトが残る曲だと思っています。
他の曲も、かなり個性的でまふまふさんの伝えたいことを曲に表したものが多いです。
曲調の良さから歌詞などを気にせずに音楽を聞いてしまいがちですが、歌詞の意味を考えて聞いてみるのも一つの曲の楽しみ方だと思います。
「夢のまた夢」「輪廻転生」「すーぱーぬこになりたい」の3曲は、2017年10月発売アルバム「明日色ワールドエンド」に収録されています。
「四季折々に揺蕩いて」は、2018年9月発売のアルバム
「イザナワレトラベラー」
に収録されています。
「サクリファイス」は、2019年10月発売のアルバム
「神楽色アーティファクト」
に収録されています。
ぜひチェックしてみてください。
【2022年版】まふまふオススメ人気曲ランキング7選|まとめ
まふまふさんはニコニコ動画という動画サイトで歌い手活動をしていました。
そこから、作曲活動・演奏・楽曲提供・エンジニアリングなどマルチに活動しています。
まふまふという名の由来は昔からのあだ名だからということです。
自作のマスコットキャラ「まふてる」が可愛いと評判です。
どうやら、守護神の役割を担っているようです。
また、まふまふさんは音域がとても広いです。
性別が判断できないほどのハイトーンボイスを武器に、音程の高低差が激しく、リズムの難しいボカロソングを見事にカバーしてみせました。
男性でまふまふさんの歌を歌える人は本当にごく僅かだと思います。
輪廻転生とかほんと無理...高すぎ...しかもずっと高い...
現在は、ソロ活動だけでなくユニットを組んだりして、まふまふ主催のライブを行うほどの人気を得ています。
だけれども、そんなまふまふさんは、完全な顔出しはしていません。
マスクやスタンプなどで一部顔を隠している写真が多いです。
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参考記事
>> ハゼ馳せる果てるまで・歌詞の意味や考察【ずっと真夜中でいいのに。】