青春ミステリーとして2019年9月に小説から映画化された「いなくなれ、群青」ですが、
と思われている方に向けて、「いなくなれ、群青」の小説を読んで、映画を見た感想をまとめていきます!
これから映画を見ようと思っている方、
シリーズの続きの小説も読んでみたいと思っている方
はぜひ参考にしてみてください!
こんな人にオススメ!
- 哲学などの考えさせられる話が好きな方
- きれいで美しい言葉が紡ぐ世界観を楽しみたい方
- ファンタジーミステリーが好きな方
目次
「いなくなれ、群青」はどんな話?
「いなくなれ、群青」は河野裕による小説が原作です。
こちらが本の裏側にのっているあらすじです。
あらすじ
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。
誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。
あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。
奇妙な島。
連続落書き事件。
そこに秘められた謎……。
僕はどうして、ここにいるのか。
彼女はなぜ、ここに来たのか。
やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。
「階段島」シリーズ、開幕。
そうです!このあらすじを読んで気づいたかもしれませんが、このストーリーは「階段島シリーズ」というシリーズものの小説なのです。
全部で6冊発売されており、完結している物語です。
階段島シリーズタイトル
- いなくなれ、群青
- その白さえ嘘だとしても
- 汚れた赤を恋と呼ぶんだ
- 凶器は壊れた黒の叫び
- 夜空の呪いに色はない
- きみの世界に、音が鳴る
映画は1冊目をメインにしたストーリーとなっています。
映画『いなくなれ、群青』絶賛公開中です。
— 映画「いなくなれ、群青」公式 (@InakunareG) 2019年9月30日
本日の階段島写真は、体育館でのオフショット。
飯豊さんといると、みんな素敵な笑顔になります。#いなくなれ群青#階段島#飯豊まりえ #中村里帆 pic.twitter.com/2Kc83VR5Sf
「いなくなれ、群青」の映画情報!
映画では、主人公の七草役を横浜流星さん、七草が出会う真辺役を飯野まりえさんが演じています。
キャストは若手俳優が多く起用されております。
その他、アニメの化物語など「物語」シリーズ、涼宮ハルヒの憂鬱の挿入歌などの音楽で有名な神前暁さんが、音楽を担当しているのです!
参考
Salyuさんの主題歌「僕らの出会った場所」はこちらからチェック!
小説・映画のネタバレ感想
ではここからは、映画と小説のネタバレも含めた感想をまとめていきます!
ネタバレを知りたくない人は、先に進まないことをおすすめします。(笑)
突然やってきた「階段島」
舞台は「階段島」。
七草はある日突然この島に現れました。
なぜこの島に自分がいるのか理由は全くわからないのですが、ただ分かるのは、その島が、「誰かに捨てられた人が集まる島」であるということ。
そしてこの島を出るためには、自分が失くしたものを見つけなけらばならないのです。
この島には「魔女」という存在がおり、島のルールを定め管理をしています。
魔女によって食も住むところも、学校などの環境も整えられており、島の人たちは不自由なく生活することができます。
この島には度々、新しい人がやってきたり、人がいなくなったり(元の場所に戻ったり)しています。
なんでここにやってきたのかが分かる人は誰もいません。
七草と真辺由宇との再会
七草は、かつての友人であった真辺由宇と出会います。
真辺由宇がこの捨てられた島にいることが信じられない、あってはならないと七草は思っていました。
と思われる方もいるのですが、2人の関係は好きという気持ちや愛情という言葉では言い表せないような、どちらかというと憧れに近いものなのかもしれません。
とんでもなく理想主義的で、まっすぐで自分に正直ではっきりとした物言いをする真辺の存在は、島の住民たちの生活に少しずつ影響を与えていくのでした。
リセマラが気になる方はこちらも!
魔女の正体と落書き事件
真辺は七草と島から出るために魔女の情報を集めて、正体を探し始めます。
一方で、階段島で魔女へのメッセージのような落書き事件がおきます。
魔女と落書き事件どんな関係があるのか、とミステリーのような展開にひきこまれます。
真辺は七草に連れられ、魔女に通づることができる灯台へ連れて行かれます。
落書き事件の犯人は七草だったのです。
そして七草は「自分が失ったもの」を語り始めます。
この島にいる人たちは、自分によって捨てられた人格の一つなのです。
現実世界で自分がいらないと思った自分の人格、七草でいうと「悲観的な自分」を捨てました。
その捨てられた「悲観的な部分の七草」がこの島にやってきたのです。
真辺も同じように「理想主義的なまっすぐな人格」を捨てたのです。
このことが許せなかった七草は、真辺に元の世界に戻るように伝えます。
元の世界へとつながる階段
失くしたものを見つけた2人は、現実世界に戻るための階段を登ります。
真辺の理想的主義な性格が好きな七草は、真辺に階段を上り元の世界へ戻るようにすすめます。
もう真辺にこの島で会うことはないと思ってた七草でしたが、2人は島で再会します。
真辺は七草を1人にしないため、島に戻ってきたのです。
と、映画ではここまでのお話で終わりです。
完結している話のようですが、小説では物語はもう少し続きます。
階段島でさらに起きる事件や、七草と真辺の魔女に出会うまでの、自分の人格を捨ててしまうまでの物語など、この先の小説にもちょっと切なくなるような、考えさせられるような展開が待ち受けています!
映画はここがおもしろい!
映画の一番の魅力は、階段島のきれいな世界観が小説とそっくりそのままであることです!
映像と音楽が合わさることによって、幻想的な、不思議な世界、どことなく満ちている寂しさが本当にうまく表現されています。
おもしろくないなと思ってしまう人の感想では、
- 小説を知らないとストーリーについていけなくなる
- 派手なストーリー展開ではないので好き嫌いがわかれる
という意見がありました。
哲学のような考えさせられる話が好きな方や、幻想的な世界観を楽しみたい方、青春ものが好きな方にはどはまりするほどぴったりなお話です!!
【いなくなれ、群青】あらすじ・ネタバレ感想!|まとめ
小説映画化の「いなくなれ、群青」のあらすじとネタバレ感想をまとめてきました。
小説のシリーズは完結しているので、映画を見て気に入った方はぜひ、続きも読んでみるのがオススメです。
映画では語られなかった、七草と真辺の出会いや、どういう経緯で自分を捨てることにしたのか、どうやって魔女に出会ったのかなどなど、気になる情報が満載です!