「ずっと真夜中でいいのに。」が2019.10.18にYouTubeに公開した、
【ハゼ馳せる果てるまで】が非常に名曲なわけですが、曲名をパッと見ただけでもイマイチピンと来ない方も多いかと思います。
そこで、本記事では【ハゼ馳せる果てるまで】の歌詞の意味や考察をまとめていきたいと思います。
ぜひ、素敵なメロディーだけでなく意味も知ることで深く【ハゼ馳せる果てるまで】の世界に浸りましょう!
ほんと名曲なんだよなぁ...
ACAねさんの声もまた綺麗で...
【ハゼ馳せる果てるまで/ずっと真夜中でいいのに。】の歌詞
まずは歌詞を下記に記載します。
曖昧な解決 どう踠いても
単純問題解答ならば
表 裏 使い切って
遠ざかる練習 繰り返すの会いたいは有限 壊さないように
確かめてしまう癖を
嫌がらないで もう助けてよ
また スパイラルに絡まるもう 君どころじゃないよ
春も消毒も 終わらせたいから
人口知能 使って 引き止めたりしないで
簡単に正解 ばら撒かないでいてね泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ それで消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 忘れてしまうのに。。君の欠点ばかり漁って
孤立無援の罠を潜って
深い曹操に自ら溺れて
涼しい顔で笑って
そっと涙を零すのなんで
渡りたくないのにどうしてずるいよ ずるいよ
痛い痛いの飛んで行けって
もういいよ もういいよ
君の意味になれないなら
上昇気流 奪って 引き止めたりしないで
簡単に可能性 与えないでいてね泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ それで消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 忘れてしまうのに何が抗うの 何を憎めるの
預けないでいてよ泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ 指で消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 逃れてしまうのに当てはまってても 抗っていたいよ
今宵も水に 溶けてお休み
罰があってても 振り向かないよ
単純に慎重に 泳いでいたいの
当てはまってても 争っていたいよ
今宵も水に 溶けておやすみ
泥まみれでも 信じさせてよ
異なる自分を愛していたいの
パッと見ただけでも、むむむ...となるところなので、ひとつひとつ段落で区切って考察・解釈を解説していきたいと思います。
初見だとなかなか難解な歌詞よね...
【ハゼ馳せる果てるまで/ずっと真夜中でいいのに。】の意味・考察
上記の歌詞を見て気付いた方もいるかもしれませんが、曲名「ハゼ馳せる果てるまで」の「ハゼ」は、魚のハゼです。
「馳せる」は、
- 走る/走らせる
- 遠くまで至らせる
「ハゼを果てるまで走らせる。」
「果てるまでハゼが走る。」
といった意味合いが曲名に込められております。
また、MVを見ているとハゼは「主人公の女の子」であることがわかります。
さらに途中の描写で、
- 宇宙
- 土星(マイクも土星仕様)
- 地球
が見受けられていることから、惑星間の遠距離恋愛であることが伺えます。
(土星側に遠距離恋愛の相手が、地球に自分がいる。)
会うことができない遠距離恋愛の悩みを、ハゼを用いて表現している形となります。
果てるまで走り続けるハゼと遠距離恋愛の悩みを書けたのが、「ハゼ馳せる果てるまで」に込められた意味であると推測されます。
それでは、歌詞ごとに意味を紐解いていきたいと思います。
曖昧な解決 どう踠いても
単純問題解答ならば
表 裏 使い切って
遠ざかる練習 繰り返すの
どうもがいてもこの遠距離恋愛の悩みには曖昧な解決・解答ばかり。
こんなことを繰り返してたって、一向に解決はされないしむしろ遠ざかる。
遠距離恋愛の葛藤が重く表現されております。
リセマラが気になる方はこちらも!
会いたいは有限 壊さないように
確かめてしまう癖を
嫌がらないで もう助けてよ
また スパイラルに絡まる
会いたいと想える気持ちは有限であることを示しております。
後述しますが、のちの歌詞に「明日には忘れてしまうのに」と出てきます。
有限であることと、明日には忘れてしまうことを合わせると、その数はもうかなり少ないものであると想像できます。
好きな相手のことを確かめてしまう癖を嫌がらないで欲しい。
できることならこんなことはしたくないから助けて欲しい。
負のスパイラルに絡め取られることを示唆しております。
もう 君どころじゃないよ
春も消毒も 終わらせたいから
人口知能 使って 引き止めたりしないで
簡単に正解 ばら撒かないでいてね
もう君で迷ったりしている場合じゃないと決心します。
この遠距離恋愛はしっかり清算して終わらせたいから、人口知能みたいに機械的な言葉・行動を並べて引き止めたりしないでね。
そんな一般的に正解なこと簡単にばらまいたりしないで。
と釘を刺す気持ちを表現しております。
本来「人工知能」と定義しますが、「人口知能」と表現することで、機械的ではあるけどあくまでも「人の口」からである比喩を用いております。
泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ それで消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 忘れてしまうのに。。
泳ぐ必要(遠距離恋愛の相手を追いかける必要)はそもそもない。
傷があるわけでもないし、途中で休憩をする必要もない。
ハゼはむしろ泳ぎ続けることで呼吸ができるので、息継ぎを覚える必要もないしむしろ息継ぎをしてしまうと溺れてしまいます。
でもそれでこの想いを消し去ることができるのならもはや構わないとさえ思っております。
綺麗事かもしれないけど、それでも言わずにはいられない。
それなのに「おいで」ってなんで言うの?
明日にはもう忘れてしまうのにさ(忘れる理由がある)
君の欠点ばかり漁って
孤立無援の罠を潜って
深い曹操に自ら溺れて
涼しい顔で笑って
そっと涙を零すのなんで
渡りたくないのにどうして
好きな相手を諦める時はなんとしても欠点をたくさん見つけて納得させたい。
誰も助けてくれるわけでもないから、たった一人で立ち向かっていかなきゃいけない。
でもそれは結局前述にもあった負のスパイラルに陥ることになってしまいます。
誰にも知られぬよう涼しい顔で笑っては見せるけど、涙はこぼれてしまう。
もはやなんでなのかも分からない状態になってしまっております。
ずるいよ ずるいよ
痛い痛いの飛んで行けって
もういいよ もういいよ
君の意味になれないなら
上昇気流 奪って 引き止めたりしないで
簡単に可能性 与えないでいてね
こんな苦しい想いをしているのはきっと私だけ。
本当にずるいよ。という気持ちを抱えながら、こんな気持ち飛んでいけばいいのにと考えます。
君の意味・君の大切な人になれないのならもういいよ。
MVでも出てきますが、ロケットで上昇気流に乗って土星に飛んでいくシーンが登場します。
この上昇気流を奪って引き止めたりしないでよ、と釘を刺します。
泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ それで消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 忘れてしまうのに
1番の部分と同様です。
何が抗うの 何を憎めるの
預けないでいてよ
ロケットで上昇気流に乗り、土星に向かった主人公ですが、その着地は失敗に終わります。
何が抗っているのか、何を憎んでいるのか。
自分がこうやって悩んでいる葛藤を預けておかないでよ。
早く解放されたい想いが如実に現れています。
泳ぐ必要も 傷も無いのに何故か
覚えた息継ぎをして
先に溺れるよ 指で消し切れるなら
どこまでも ただ 遠くへ
綺麗事 言うよ 価値を値付けたまま
おいでって おいでって おいでって なんで
明日にはもう 逃れてしまうのに
1番とほぼ同様ですが、最後の部分が
明日にはもう「逃れてしまうのに」と変わります。
「忘れてしまう」「逃れてしまう」
いずれにせよ逃避する方向であることに変わりはありません。
当てはまってても 抗っていたいよ
今宵も水に 溶けてお休み
罰があってても 振り向かないよ
単純に慎重に 泳いでいたいの
当てはまってても 争っていたいよ
今宵も水に 溶けておやすみ
泥まみれでも 信じさせてよ
異なる自分を愛していたいの
当てはまってても罰があってても争うし振り向かないし争っていたい。
願望の表現になっているのは、自分の下した決断が間違っていなかったことを信じていたい気持ちが現れているからです。
MVの最後では、土星が壊れるシーンがあり、これは相手との決別を意味します。
新しい道を切り開こうとする異なる自分を愛していきたいと曲を終えます。
ハゼ馳せる果てるまで・歌詞の意味/考察まとめ【ずっと真夜中でいいのに。】|まとめ
「ハゼ馳せる果てるまで」の歌詞の意味や考察をまとめていきました。
遠距離恋愛の悩みを独特な表現を用いて現しておりますが、やはりこういったところがずとまよの素敵な点でもあります!
今回のハゼ馳せも歌詞はもちろんのこと、曲調も最高にかっこよく筆者の私も無限にリピートしております。笑
ほんと名曲なんですよね...
MV・歌詞・曲調どれを取っても最高なずとまよワールドに、さらに溺れて行ってみましょう!
補足:ずっと真夜中でいいのに。とは?
ずっと真夜中でいいのに(ZUTOMAYO)は、ボーカルのACAねを中心に結成された日本の音楽バンドです。2018年6月4日に「秒針を噛む」のミュージックビデオをYouTubeに投稿し、活動を開始しました。
キャッチーなピアノフレーズからスタートするこの曲は、非常に多くの話題を呼び、1曲目から不動の地位を得るまでに上り詰めました。
同年10月にはミニアルバム「正しい偽りからの起床」をリリースし、EMI Recordsからメジャーデビューを果たしました。
ACAねはボーカルや作詞作曲を担当しており、バンド名の「ZTMY」はずっと真夜中でいいのにの略称です。
メディア再生数や評価の高さにもかかわらず、彼らはメディア露出を制限しています。テレビ出演やライブ映像では顔を映さず、実際の有観客ライブでも照明の関係で姿が見えにくくなっていますが、ライブでは覆面や仮面は使用していません。
参考記事