クラシックカフェやイベントなどでクラシック音楽を聴いていたりすると、
「クラシック音楽っていつからあったんだろう?」
とか
「クラシック音楽の歴史を知ってみたい!」
など思うことあったりしますよね。
そこで本記事では、ピアノ歴10年以上ある筆者が、
「クラシック音楽の歴史」とその中で重要になる「バロック音楽」「古典派音楽」「ロマン派音楽」に関して、有名な作曲家さんを織り交ぜつつ解説していきたいと思います!
ぜひ本記事を参考にクラシック音楽の造形を深めることができたら幸いです。
目次
クラシック音楽とは?
クラシックとは直訳で「古典」となりますが、一体どこまで時代的に古い曲なの?とはなりますよね。
一般的には、1550年頃から1900年頃の曲のことを指しており、この時代には
- バロック音楽
- 古典派音楽
- ロマン派音楽
といった音楽様式が連なっております。
有名どころな作曲家さんで言いますと、ショパンやバッハ、モーツァルトといった一度は音楽の授業などで聞いたことのある人たちがここに分類されます。
バロック音楽とは?
バロック音楽・古典派音楽・ロマン派音楽がクラシック音楽を形成していることは分かったかと思います。
ここからは、それぞれに対してもう少し紐解いて行こうと思います。
まず、バロック音楽は、
「17世紀初頭から18世紀半ばまでに作曲された音楽」
のことを指します。
歴史的には、西ヨーロッパでの市民革命が起きる直前までの、「絶対王政」が敷かれていた時代となります。
「バロック」という単語は、「barocco」というポルトガル語から来ており、意味は「いびつな真珠」と表現されます。
当時、異常に煌びやかな建築様式が蔓延しており、それに対しての批判的な意味も込めてこう名付けられたとされております。
オペラの誕生が起こり、宮廷の音楽が繁栄していったことでも有名です。
また、通奏低音の技法に多声的・和声的ポリフォニーの融合が特徴的です。
ヴィヴァルディやバッハ、ヘンデルなどの作曲が活躍した時代でもあります。
宮廷...!
速度や強弱、音色などに対比があり、劇的な感情の表現を特徴とした音楽とも言われてるわ。
リセマラが気になる方はこちらも!
古典派音楽とは?
1770年〜1830年のおよそ60年間の音楽を指し、バロック音楽とロマン派音楽の中間の時代に位置します。
モーツァルトやベートーヴェン、ハイドンが中心として活躍していた時代でもあります。
1770年〜1830年の間の中でも、特に1790年〜1810年頃が最も盛んだった時期であり、この時期は上記のモーツァルト・ベートーヴェン・ハイドンの3人が全盛期に当たる時期でもあります。
また、
- 「交響曲・弦楽四重奏曲」
- 「ソナタ形式」
が産まれた時代でもあります。
古典派音楽時代では、声楽曲が器楽曲に負けないほど作曲されているのも大きな特徴で、アンサンブル・合唱が重視されていたとも言えます。
合理的な職人のような作曲家が目立っていたわけだね。
ロマン派音楽とは?
1827年のベートーヴェンの死をきっかけに古典派音楽からロマン派音楽へと徐々に移行していくことになります。
およそ1900年代まで続いたとされております。
合理的な考え方が重視された「古典派音楽」から、理想や夢と言ったいわゆるロマン的な人間の感情が重視される音楽へと移り変わっていきました。
古典派時代までは、「音楽」と言えば宮廷・教会といったお堅いところに仕え、「職人」のような作曲家が求められました。
しかしながら、フランス革命により市民が国家の主体になるに紐づき、市民が音楽をどんどん楽しむようになりました。
「職人」であったはずの音楽は、「芸術」へと昇華していきます。
シューベルト・シューマン・ショパン・リストといった作曲たちが活躍し、曲も個性的なものが多く現れました。
自分がしたい表現を身分関係無く思いっきりできるようになったんだね。
ちなみにロマン派音楽は、さらに厳密に分類することができます。
初期ロマン派音楽(1800〜1830年)
フランツ・シューベルトやカール・マリア・フォン・ウェーバーなどが活躍した時期となります。
オペラ作品も影響力を拡大していった時期でもあります。
盛期ロマン派音楽(1830~1850年)
ロベルト・シューマンやフェリックス・メンデルスゾーン、フレデリック・ショパンなどが活躍した時期となります。
現代においては、最もこの時期の音楽がロマン派の代表として語られることも少なくありません。
ショパンが活躍してるのがとても大きいよね...
後期ロマン派音楽(1850〜1890年)
ピアノの魔術師「フランツ・リスト」を始めとし、リヒャルト・ワーグナーやヨハネス・ブラームスなどが活躍した時期です。
ナポレオンの時代も終わりを告げ、音楽だけでなく社会的に大きく変化を遂げた時期でもあります。
ここまでの流れを見ていても分かる通り、音楽は国家や政治といった部分の影響を大きく受けてたりするもんね...
世紀末(1890~1914年)
グスタフ・マーラーやジャコモ・プッチーニ、リヒャルト・シュトラウスなどが活躍した時期となります。
新ロマン主義とも表現されるこの時期は、第1次世界大戦の時期でもあり、成熟しきったロマン主義と世紀末的な様相が渦巻く中で、あらゆる音楽家に影響を与えて行きました。
戦争ともなると、並々ならない状況だもんね...
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クラシック音楽の歴史とは?バロック・古典派・ロマン派音楽|まとめ
クラシック音楽を構成する
- バロック音楽
- 古典派音楽
- ロマン派音楽
をそれぞれ解説していきました。
絶対王政時代である「バロック音楽」。
教会や宮廷を対象とした音楽が主な「古典派音楽」。
個人の感情や自由さが重んじられた「ロマン派音楽」。
時代の流れと共に、作られる音楽の中身(旋律)が異なっているわけですが、どれが良くてどれが悪いということはもちろんありません。
古典派音楽が好き!という人もいればロマン派音楽が好き!という人もおります。
自分の好きな曲調の音楽を、時代背景と共に考えていったりすると、よりクラシック音楽を楽しめるかと思います!
当時の国の状況とかが音楽を聴きながら思い浮かべられたりしたら、よりアナリーゼが深くできる気がする...
表面的な部分だけじゃなくて、奥深いところまで曲を理解するのは楽しいしもっと心を動かしてくれたりするわよね
また、それぞれの時代に対してのオススメのクラシック音楽をこちらの記事でもまとめてますので、ぜひこちらも参考にしてみてください!
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