※2026年10月11日時点の情報です。ネタバレを含みます。本記事には広告が含まれます。
✓ 社員研修の登山中、鉈を持った巨大な猿に襲われる山岳パニックホラー。「誰が猿の仲間か」を疑い合うサスペンスでもある
✓ 原作:志名坂高次、作画:粂田晃宏。週刊漫画ゴラク(日本文芸社)で連載
✓ シリーズ3作とも完結。本編12巻、前日譚『モンキーサークル』2巻、続編『モンキーピーク the Rock』9巻
✓ 猿の多くは猿の被り物をかぶった人間だった。ただし「魔猿」だけは本物の怪物
✓ TVアニメ・実写化はなし。2018年にWebアニメが配信された
『モンキーピーク』は、山という逃げ場のない場所で、人間の本性がむき出しになっていく漫画です。猿の正体や犯人、誰が死ぬのかといった疑問が多い作品なので、この記事でまとめて答えます。
こんな疑問がある方は、ぜひ参考にしてください!
- 「猿の正体は?犯人(黒幕)は誰?」
- 「裏切り者・内通者は誰だった?」
- 「死亡キャラと生き残りを知りたい」
- 「the Rockの結末は?読む順番は?」
- 「何巻まである?アニメや映画はある?」
ネタバレを見たくない方は、「ネタバレ」と書いた章を飛ばしてください!


読み飛ばしガイド
モンキーピークの作品情報|何巻まで?読む順番は?
シリーズは3作あり、どれも完結しています。巻数は日本文芸社の書籍ページで確認しました。

| 作品 | 連載 | 巻数 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| モンキーピーク | 週刊漫画ゴラク 2016年〜2019年 | 全12巻(全119話) | 本編 |
| モンキーサークル | 漫画ゴラクスペシャル 2018年〜2020年 | 全2巻 | 本編の前日譚 |
| モンキーピーク the Rock | 週刊漫画ゴラク 2019年〜2021年 | 全9巻(全81話) | 本編の続編 |
原作は志名坂高次さん、作画は粂田晃宏さんで、3作とも同じコンビです。the Rockの最終9巻は2022年1月19日に発売されました。シリーズ累計は200万部を超えています(2022年1月時点)。
読む順番のおすすめ
おすすめは発表順の「モンキーピーク → モンキーサークル → the Rock」です。時系列ではサークルがいちばん前の話ですが、本編を読んでからのほうが、サークルに出てくる人物や猿の意味がわかって面白く読めます。the Rockには、本編とサークル両方の生き残りが登場するので、最後に読みましょう。
アニメ化・映画化は?作者の新作は?
2018年10月から、アニメ配信アプリ「アニメビーンズ」でWebアニメが配信されました。TVアニメや実写映画は、10月11日時点で発表されていません。
志名坂高次さん・粂田晃宏さんのコンビは、新作『山岳超人マツオカ』(日本文芸社)を発表していて、2026年5月に3巻が出ています。こちらも山が舞台の作品です。
モンキーピークのあらすじ(ネタバレなし)
薬害問題で苦しい立場にある製薬会社・藤谷製薬。営業部の早乙女稜は、社員の結束を高めるための登山レクリエーションに参加します。行き先は、谷川岳の次に死者が多いとされる岩砕山(いわくだきやま)の手前にある山でした。
キャンプ初日の夜、一行は鉈(ナタ)を持った巨大な猿のような生き物に遭遇。翌朝には同僚の惨殺死体が見つかり、集めておいた携帯電話もすべて壊されていました。助けを呼べないまま、社員たちは山を下りようとしますが──。
なお、作中の岩砕山は物語のために作られた山で、実在の山として確認はできません。実在の谷川岳は、危険な山の例として名前が出てきます。
モンキーピークの面白いところ・見どころ!
山という「逃げ場のない密室」
道具も食料も限られ、天気や地形も敵になります。登山の難所や遭難したときの体の変化が細かく描かれているので、猿がいない場面でも緊張が続きます。
「誰が猿の仲間か」を疑い合う人間ドラマ
やがて「猿の内通者が社員の中にいる」という疑いが広がり、一行は分裂。拷問や殺し合いにまで発展します。極限状態で人がどう変わるかが、この作品のいちばん怖いところです。
3作をまたいで追いかける「猿の謎」
本編で多くの謎が解ける一方、本物の怪物である「魔猿」がどこから来たのかは、すぐには明かされません。続編のthe Rockの終盤で、ようやくその核心に近づいていきます。


モンキーピークの登場人物一覧(ネタバレ控えめ)
本編の主な登場人物です。名前の表記はWikipediaの登場人物欄に合わせました。正体や生死は、このあとのネタバレの章で扱います。
| 名前 | 立場 |
|---|---|
| 早乙女稜(さおとめ りょう) | 主人公。23歳の営業担当 |
| 宮田 | 早乙女の同期で、学生時代からの友人 |
| 佐藤貴子 | 経理の女性社員 |
| 安斎 | 法務担当。社長亡きあと一行を仕切る |
| 長谷川 | 人事部長。登山のベテラン |
| 林 | 庶務の若い女性社員 |
| 氷室 | 営業部長 |
| 富久 | 社長。登山の企画者 |
| 飯塚・藤柴・遠野・南・岡島ほか | 藤谷製薬の社員 |
| 八木満・八木薫 | 山で出会う休暇中の登山者の兄妹 |
ネタバレ|猿の正体と犯人(黒幕)は?
ここからは本編の結末まで含むネタバレです。見たくない方はこちらまで飛ばしてください!
猿の正体は「被り物をした人間」
社員たちを襲った猿の多くは、猿の被り物をかぶった人間でした。正体は、藤谷製薬が起こした薬害事件の被害者たちです。被り物の下にはヘルメットなどの防具をつけていて、異様に頑丈だったのはそのためでした。
彼らの目的は、「伝説の猿」の仕業に見せかけて藤谷製薬の人間に復讐し、自分たちも姿を消して、事件を「悪人には報いがある」という伝説にすることでした。全国的に有名な若い登山家・水口さなえも、被り物の猿の1人です。
犯人・黒幕は長谷川部長
猿たちを裏で指揮していた事件の黒幕は、人事部長の長谷川です。早乙女が深く信頼していた登山のベテランでした。さらに、庶務の林は長谷川の実の娘で、薬害の真実を探るために入社した共犯者でした。「内通者・裏切り者は誰?」の答えは、この2人です。
一方、日本刀を持ってフードで顔を隠した男の正体はトオルという青年。薬害で妹を亡くした被害者の1人で、殺しそのものを楽しむ危険な人物として、最初は計画から外されていました。山頂付近にいた気弱そうな登山者の田畑は、そのトオルに協力していた仲間です。
「魔猿」だけは本物の怪物
ややこしいのが魔猿です。崖を自在に跳び回り、素手で人の体を壊す、正真正銘の怪物でした。なぜかトオルにしか制御できず、危険すぎるため封印されていましたが、トオルの暴走と死をきっかけに、敵も味方も関係なく襲い始めます。最後は、佐藤の捨て身の攻撃で倒されました。
ちなみに、安斎は会社が起こした薬害を隠した張本人で、氷室も薬害の噂を気にせず薬を売り続けて出世した人物でした。2人は、もともと復讐の最重要の標的だったのです。
モンキーピークの死亡キャラ一覧と生き残り(ネタバレ)
本編の事件の死者は56名、救助された生存者は早乙女・宮田・佐藤の3人です。主な人物の最期をまとめました(Wikipediaの登場人物欄で確認できた範囲)。
| 人物 | 最期 |
|---|---|
| 鈴村 | 最初の犠牲者 |
| 富久社長 | 猿の矢で致命傷を負い、缶詰に入っていた毒で死亡 |
| 辻 | 石で殴られて死亡。のちに氷室の仕業と判明 |
| 田中 | 山小屋でフードの男の罠にかかり死亡 |
| 八木薫・八木満 | 薫が先に犠牲に。満は魔猿に崖から落とされる |
| 南 | パニックになって佐藤と揉み合い、崖から蹴り落とされて転落死 |
| 岡島 | 早乙女たちを助けるため、猿とともに転落 |
| 遠野 | 佐藤を助けるため、手製の爆弾で猿もろとも自爆 |
| 藤柴 | 低体温症で凍死 |
| 飯塚 | 逃げようとしたところを長谷川に刺される |
| 氷室 | 魔猿に襲われて死亡 |
| 長谷川 | 社員たちと共闘して魔猿と戦い、力尽きる |
| 林 | 魔猿を倒したあと、早乙女に後を託して死亡 |
| トオル | 安斎との一騎打ちに敗れる |
| 安斎 | 早乙女との一騎打ちで致命傷を負い、死亡 |
「宮田 生きてた」と検索されるのは、宮田が崖から落とされて死んだと思われたあと、奇跡的に生きていたからです。生き残った佐藤は、終盤に早乙女と結ばれます。


モンキーピーク the Rockの結末(ネタバレ)
続編『the Rock』は、岩砕山の事件から約1年後の話です。猿の捜索隊に加わった宮田が行方不明になり、早乙女はアドバイザーとして捜索隊第二班に同行します。ところが地震の落石で洞窟に閉じ込められ、そこに住む猿の群れに襲われます。
- 高橋の正体:内閣情報調査室の次長を名乗っていた高橋は偽物でした
- 赤崎:猿を崇拝する大学院生で、恩師や仲間を手にかけます。最後は拘束を自ら解いて行方不明に
- 猿を操っていた人物:洞窟の入口を守っていたのはトオルの母親。猿を飼育していた牧場の老人・吉トメも共犯でした
- シマ:『モンキーサークル』の生き残り。早乙女たちを逃がすため、魔猿「二郎」と一騎打ちをして命を落とします
- 生き残り:早乙女は生還。洞窟で生き延びていた子どもマコトは、最終回で早乙女の養子になります。元飼育員の葉山も生還し、最終回では佐藤と友達になっています
the Rockの終盤では、何百年も隠されてきたという猿の秘密に、ようやく切り込む展開があります。トオルの母親には、かつての大名家とのつながりもほのめかされています。詳しい種明かしは8〜9巻で確かめてください。
モンキーピークはこんな人におすすめ/合わないかも
✓ 犯人探しのあるパニックホラーが好きな人
✓ 極限状態の人間ドラマが好きな人
✓ 山や洞窟のサバイバル描写が好きな人
✓ 完結済みのシリーズを一気読みしたい人
・グロテスクな描写が苦手な人
・後味の悪い展開がつらい人
・ホラーよりアクションを求める人
モンキーピークに似ている作品
- 『地上100階』:閉じた場所で命がけの試練に挑み、人間の本性があらわになるサバイバル漫画。地上100階のネタバレ感想はこちら
- 『天空侵犯』:仮面の殺人者が襲ってくる高層ビル群からの脱出劇。逃げ場のない恐怖が近いです。天空侵犯の記事はこちら
- 『王様ゲーム』:仲間を疑い、追い詰められていくサバイバルホラー。王様ゲームの記事はこちら
- 『神さまの言うとおり』:理不尽な死が次々と訪れるデスゲーム。神さまの言うとおりの記事はこちら
- 『彼岸島』(松本光司):孤島で怪物と戦うサバイバルホラー。人ならざる敵との戦いが好きな方に。
モンキーピークはどこで読める?
単行本は日本文芸社のニチブンコミックスから、紙・電子書籍ともに出ています。シリーズ3作とも完結しているので、全巻を揃えて一気に読めます。
無料で読める範囲や読み放題の対象は時期によって変わるため、利用する前に各サービスで最新の条件を確認してください。
よくある質問
Q. モンキーピークは完結してる?
A. 完結しています。本編(全12巻)、前日譚『モンキーサークル』(全2巻)、続編『モンキーピーク the Rock』(全9巻)の3作とも完結済みです。
Q. 猿の正体は?
A. 多くは、猿の被り物をかぶった薬害事件の被害者たちです。ただし「魔猿」は本物の怪物で、その秘密はthe Rockの終盤で語られます。
Q. 犯人(黒幕)は誰?
A. 本編の黒幕は人事部長の長谷川です。娘の林も共犯者でした。
Q. アニメ化や映画化はある?
A. 2018年に「アニメビーンズ」でWebアニメが配信されました。TVアニメや実写映画は、10月11日時点で発表されていません。
まとめ
『モンキーピーク』は、猿の恐怖と、人間どうしの疑い合いの両方が楽しめる山岳パニックホラーです。猿の正体や黒幕は本編で明かされ、魔猿の秘密はthe Rockまで読むと見えてきます。3作とも完結しているので、気になった方はまず本編1巻からどうぞ。
