企業の勉強や株式投資をしていると【TOB】という言葉にぶつかることがありますよね。
急にTOBと言われても何のことやらさっぱりだ!となってしまうかと思います。
そこで本記事では、世間でよく言われる【TOB】とは?株価ってどうなるの?上場廃止しちゃうの?といったところを解説していきたいと思います。
目次
TOBとは?
TOBとは、take-over bidの略で、株式公開買付と日本語では訳されます。
決めた期間に決めた株数を決めた価格で購入するという宣言をすることで、不特定多数の投資家から株を買い集めようとすることです。
基本的に現在の株価にプレミアムを乗せて買い取ります。(+20%等)
TOBの目的とは?
企業の経営権を取得して企業の買収や子会社化を目的とすることが一般的です。
ただ、TOBには友好的なものと敵対的なものがあり、敵対的なものだと経営陣の承諾無しに買収をしようとするものなので反発されます。
敵対的買収の対策とは?
稀に敵対的買収への対抗策として、友好的な第三者に依頼してTOBを実行してもらい、買収を防ぐというホワイト・ナイトと呼ばれる防御法として使われることもあります。
友好的なTOBの場合は、買収後も買収された側の経営陣が買収した側の企業の経営に関わることが多く、事前賛同を得ているということでTOB価格も低価格で設定されることが多いです。
もちろん敵対的なTOBの場合は、価格を高めに設定します。
敵対的買収で有名どころと言えば、「ライブドア」の「フジテレビ」に対して行なったTOBがありますね。
厳密には、フジテレビの親会社となっていたニッポン放送に対するTOBではありますが...
TOBとセットでよく聞く「M&A」とは?
TOBのニュースなどに付随して、よく「M&A」という単語も目にするかと思います。
M&Aとは、merger and acquisition(合併と買収)の略で、
TOBをした結果、相手の株式を一定以上保有することが出来れば成立されることのことを言います。
なので、TOB → M&Aという時系列になります。
日本ではあまりM&Aという言葉は馴染みが薄いかもしれませんが、アメリカでは当たり前のように行なわれています。
古い制度を大切にすることより、新しいことをどんどん開発し、より利便性の高い環境や革命を産むことを重視しているアメリカらしい行為ですね。
ですが今の日本は非常に企業が多く、全体業績も下火になりつつある日本では、企業をどんどん合併させていくことが必要不可欠かと思います。
なので、今後としてはTOBなりM&Aなりといったことはどんどん目にすることになるんじゃないかと思います。
では、今日はこのくらいにしようかと思います!
また経済に関連する記事を書きますね!